衆議院選挙2024,日本保守党の総括(1)

 日本保守党は見事に3議席を獲得し、2%要件をクリアして、悲願の国政政党になりました!
 日本保守党が初挑戦した衆議院選挙2024を振り返ります。

注意:この記事には、選挙結果を数値分析していますが、あくまで素人分析なので、誤った分析があるかもしれないこと、ご了承ください。


奇跡の0.11%

 10/28月曜日の朝3時頃、私は朝8ライブ(YouTube)を流しながら、エクセルで各ブロックの票数を必死に計算しました。

 「ギリギリだけど、2%超えたはず!」

 まもなく、朝8ライブでも百田代表が国政政党になった(だろう)ことを宣言しました。歓喜の瞬間でした。

 久しぶりに選挙結果で喜ぶことができました。
 翌日、開票結果が確定し、再度、エクセルで計算をすると、驚きの事実に気づきました。

 日本保守党の比例区での得票率は2.10%で、やはりギリギリの2%超えでした。
 各ブロックで、最も得票数が低かったのが、北海道ブロックで全体の0.11%でした。
 とはいえ、告示前ギリギリで出馬を決めた北海道で、6万票もの得票を得られたことは、素晴らしい結果だと思います。
 私は「決して無駄じゃないぞ、次につなげよう!」なんて思ってしまいました。

 しかし、ふと、他ブロックの得票率を合算してみると、驚くべきことが分かりました。他ブロックを合計した全国の得票率は、なんと!

 1.99% でした。

 つまり、北海道ブロックの0.11%がなければ、あと数ミリのところで、2%要件をクリアできないという、最悪の結果になっていたのです。
 まさに、奇跡の0.11%でした。

 当然ですが、北海道だけではなく、北関東、南関東、東京、近畿、中国、どのブロックも、1つでも欠けたら国政政党にはなれかったのです。
 何一つ無駄ではなかった。総力戦で挑んだ日本保守党にピッタリの素晴らしい結果になったと思います。

 北海道ブロックの小野寺さんが後日談ですが、選挙前の有本さんからの口説き文句は「幸運の女神は前髪しかない」だったそうです。
 小野寺さんが北海道ブロックに立つと決心した時が、まさに日本保守党が国政政党への最後のピースを掴んだ瞬間だったのです。

小選挙区、日本保守党の結果

小選挙区では、見事に愛知1区河村たかし共同代表が当選しました!
<愛知1区の結果>(得票数)(得票率)
保守 河村 たかし 95,613 (46.6%)
立民 吉田 統彦  48,304 (23.6%)
自民 熊田 裕通  43,381 (21.2%)
維新 山本 耕一  17,810 (8.7%)

 私の過去記事で、日本保守党にとって、愛知一区は天王山と書きましたが、終わってみると、河村さんの圧勝でした。
 いくら河村さんとはいえ、何十年ぶりかの小選挙区で、勝てるのかな?と心配していましたが、杞憂に終わりました。
 河村さんの名古屋での人気、知名度は他を圧倒していたようです。
 今後は、国会で活躍して、この人気、知名度を全国に広げて欲しいと思います。

 他の選挙区の結果は、
 3区 大橋 享  18,412(8.3%)
 4区 麻生 知沙 19,805(11.3%)
 5区 田中 克和  22,007(13.9%)

 残念ながら当選とはなりませんでしたが、大健闘だと思います。
 小選挙区の頑張りは、比例ブロックの議席獲得につながりますので、決して無駄ではない戦いでした。

 今後、日本保守党の勢力拡大のためには、小選挙区で当選する人が複数でてこないといけません。
 共産れいわのように、ほぼ比例区でしか勝てないようなら、決して大きな勢力にはなれません。
 維新のように、まずは特定地域でもよいから、小選挙区で勝てる政党にならなければいけません。
 現状、最もそうなるポテンシャルのある地域は愛知県だと思います。
 今回、維新は大阪小選挙区の全19区を制覇しました。
 いつの日か、日本保守党が、愛知16区全制覇する日がくることを、期待したいと思います。

比例ブロック、日本保守党の結果

 比例ブロックでは、見事に2名当選することができました。
 東海ブロック:竹上ゆうこ
 近畿ブロック:島田洋一
 当選おめでとうございます!!


 東海ブロックでは、21議席中、18番目の当選となります。
 今回、最も保守党の力を発揮したのは、東海ブロックでした。
 小選挙区を4人出したこと、減税日本の浸透があったこと、なんといっても河村さん人気、知名度があったことが影響していると思います。
 とはいえ、議席を獲得した政党の中では、維新、共産に 負けて最下位の得票率です。
 まずは、2議席獲得した公明、れいわを超える60万票以上の得票率を目指して、頑張って欲しいと思います。

 近畿ブロックでは、28議席中、27番目の当選となります。
 最後ではなかったものの、危なかったです。
 やはり、百田代表の地元での人気が大きかったと思いますが、それでも1議席止まりでした。
 議席を獲得した政党の中では、参政党を下回り最下位です。
 2議席を目指すためには、ここでも60万票の得票が必要になります。

 他ブロックでは、もっとも惜しかったのは、東京ブロックです。
 あと5万票を追加できれば、議席獲得でした。
 私は、東京が最も議席獲得の可能性があると思っていたのですが、現実を知らず、お恥ずかしい限りです。
 いくら党員数が多いとはいえ、党員だけの得票では、議席はとれない。
 どれだけ、無党派層にリーチできるかが重要というのが、身に染みてわかる結果でした。

 北関東はあと8万票南関東はあと7万票が議席獲得には必要になります。議席獲得のために必要なことは、もうはっきりしています。
 それは何か、また次の記事で書きます。

比例ブロックの分析表

 最後に私が、計算した比例ブロック開票結果の分析表をのせます。
 本当は各ブロックの細かい表もあるのですが、それは省略します。
 各ブロックを分析すると、いろいろなことが見えてきました。
 分析結果は、また別の記事に書きます。
 素人分析ですが、見ていただける方がいたら嬉しいです。

衆議院選挙2024、比例ブロック開票結果の分析

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