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2020年 おすすめ契約書系リーガルテックの最新動向 &将来予想
春(3月)に記事にしたばかりなのに、すでにいろいろ進化している契約書系リーガルテックのおすすめトップ3(クラウドサイン、AI-CON Hubble)について。キャッチアップのためにも、また紹介します。
クラウドサインの最新動向(脱ハンコに追い風)
・導入企業数を爆速で伸ばしている(8万社突破!)
・新機能「クラウドサインAI」今夏に提供開始
いまや「脱ハンコ文化」のけん引役ともいえるクラウドサイン。導入企業数も順調に伸ばし続けています。また、新機能である「クラウドサインAI」がこの夏にも提供開始するとの発表がありました。契約書の要点(相手先・開始日・金額など8項目の契約情報)が自動でデータ化処理される機能で、導入の決め手がまたひとつ増えそうです。
AI-CONの最新動向(業務提携で存在感増す)
・「AI-CON Pro」が、利用規約など新たな契約書レビューに対応
・契約書管理サービスのHubbleと提携
「自社の法務基準」に則した契約書レビューが可能となる「AI-CON Pro」の新登場もまだ記憶に新しい、GVA TECH株式会社のAI-CONですが、リーガルテック同士の提携によってさらに活用の幅を広げています。この5月18日にはHubbleとの提携が発表されたばかりです。
Hubbleはいうまでもなく非常に優れた契約書のエディタであり、更新管理ツールであり、情報共有にもなる神ツールですが、AI-CONとつながることにより、契約業務の流れが一層スムーズになりそうです。
Hubbleの最新動向(とにかく機能一覧をみてほしい)
・うれしい機能追加
・Tipsが充実しています
そのHubbleですが、まだご存じない方にはぜひ一度「機能一覧」ページをみていただきたい、すぐれた契約書ツールです。なにしろ契約書まわりで使う「バージョンの管理」、「チームへの共有」、「ドキュメント作成管理」のための機能が完全に揃っています。必要な機能というより「痒い所に手が届く機能」があり、進化し続けているのがすごい。
たとえば「ファイル添付機能」は、目的の契約書に関連する参照情報を添付できるという、実務上の「あるある」を見事に解決する機能です。契約書に別紙と資料と覚書がついてる、みたいなときの紐づけに便利ですよね。
まとめ ますますおもしろい契約書系リーガルテック
これからの契約書の課題解決に、リーガルテックは欠かせません。そして進化のスピード感があって楽しい分野でもあります。
さて今後はどうなっていくのでしょうか?
勝手な未来予想をいうと、
たとえば、
・レビュー精度が上がり、秒単位のスピード競争時代に突入
・ひな型、テンプレートの数やページ数が爆増(もはや検索不要)
・サブスク型の法律書リサーチサービスと提携してさらに便利に
・アラート機能が充実するようになり、ケアレスミスが激減する
・音声認識機能との組み合わせにより、ドラフティングの自動化
みたいなバージョンアップが起こるのではないでしょうか??
完全に僕の要望ですが、「アラート機能」は発展するとすごく面白いと思います。契約書って、むずかしい論点は大丈夫なのになぜか誤字脱字みたいなつまらないミスをしがちなので。甲と乙が逆じゃないか? とか、 意義→異議の間違いじゃないか? とか、 本商品・本件商品とかの表記ゆれ、条文自体の意味の重複、「第○条の規定は」とかの引用条文番号のずれなどを指摘してくれたら、安心できますね。
それから「音声認識」の技術は近年驚くほど発達していて、いまや複数人の会話でも発言者を聞き分けて文字起こしすることができます。そこでたとえば、取引交渉の会議音声を聞かせると、すぐに適切な契約書を「自動でドラフト」してくれるようなサービスはどうでしょう。技術的には既に可能だと思います。
とにかく、リーガルテックから目が離せないという話でした。
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