変更契約書をつくってみよう!【変更契約書のひな形】
「一度は正式に契約したんだけど、後日話し合って、金額だけ変えることになった。」
――ありますよね。
契約は後で当事者の合意によって部分的に変更されることがあります。よくあるのは金額の見直しです。あとは納期の変更(延期)などにもよく使われます。
合意がまとまれば、変更契約という契約を締結します。このとき作成しなければならないのが変更の覚書または変更契約書です。意味はどちらでも同じで効果に違いはありません。好みで決めてOK。
「でも、注意点は?」「変更契約のシンプルなひな形はないか?」 といった疑問にこたえます。
変更契約書のつくりかた
変更契約書をつくりましょう。つくり方は簡単で、変更する内容を記載するだけです。注意点としては、どの契約を変更するのかが明確にならないと意味がありませんから、正確な特定が必要です。そこで、必ず元の契約書(原契約)を手元に置いて参照しながら作成しましょう。
変更契約は、過去に締結した契約が継続している間に、途中で、契約書の内容を変更することになった場合に締結します。また、そのようにして一度変更した契約が、再び変更(2回目の変更)されることになった場合の変更契約も考えられます。
そこで、「最初の変更」と「2度目の変更」というシチュエーションを考えて、ひな形をつくっておきました。活用してください。
日付とタイトルによる特定
日付と契約書のタイトルによって原契約を特定します。つまり、「原契約書(当初の契約書)」の名前とその締結日を頭書に記載することによって、原契約を特定します。
そのうえで、何を変更するのか(たとえば受託料・賃貸借料・売買代金・契約金額等)を、原契約書の記載に準じるかたちで記載します。最後に、契約の効力発生日を記載します。これは、変更契約が効力を発生する日付となります。つまり、いつから変更するかです。
2度目の変更の場合、基本的な構造は変わりませんが、一度変更しているため、頭書の日付のところに、原契約書(当初の契約書)の締結日と、第1回及び第2回変更契約締結日を記載することになります。
変更契約書のひな形
ひな形を見ていただいた方が分かりやすいと思います。以下、サンプルひな形を書きますので、コピーしておつかいください。
ひな形に含まれる条項(実際に変更する項目だけ残して使います)
○○料の変更、契約期間の変更、仕様書の変更、契約の効力発生日
第1回変更用のひな形
○○○○契約変更契約書
令和○年○月○日付けで○○○(以下「甲」という。)と○○○(以下「乙」という。)との間で締結した○○○○契約書(以下「原契約書」という。)の一部を次のように変更する契約を締結する。
(○○料の変更)
第○条 原契約書第○条の○○料「金○○,○○○円(うち消費税額及び地方消費税額○,○○○円」を「金○○,○○○円(うち消費税額及び地方消費税額○,○○○円」に改める。
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