働く上で大事にしてるマインドセット
「病は気から」って言葉、ありますよね。この言葉の意味って「病気は気の持ちようによって良くも悪くもなる」ってことだと僕は認識しています。僕は医学のことは全く分かりませんが、この「気の持ちようによって良くも悪くもなる」に関しては「仕事も一緒かもなぁ」と思う部分もあります。
仕事における「気の持ちよう」って、簡単に言うと「どんな心構えや考え方で働くか」ってこと、つまりマインドセットだと思っています。僕はこのマインドセットが、働いている時の自分の行動や気持ちにものすごく大きく影響していると感じており、決して無視できない存在だと考えています。
マインドセットする目的
マインドセットするのにも、目的があると思っています。ただ闇雲にマインドセットしているわけでなく、なんらかの目的を達成するためのマインドセットだと思います。つまり
どんな目的を達成するために
どんな心構えや考え方を持って
働くのか
っていうことだと考えています。当然、達成したい目的は人それぞれだと思います。楽しく働く、とことんラクする、極限まで効率化、イノベーションを起こす、など。どれも素敵な目的ですよね。で、僕自身の目的は何かと言われたら
辛く(つらく)ならないこと
です。【楽しく働くってなんだろう】をテーマにしている僕が、どうして【辛くならないこと】という相反する目的のために、わざわざマインドセットしているのか。なんか変ですよね、楽しく働くでいいんじゃないの?
虫歯のように生活を台無しにする「ツライ」
どんなに楽しい仕事だったとしても、働いていると大小様々なストレスやプレッシャーが日々降りかかってくると思います。
・難しい案件
・周りからの期待
・ちょっとめんどくさい人
・心ない一言
・期待外れの結果
・時間が足りない
など。一つ一つは小さくても、こういった要素が少しずつ積み重なって大きくなり、いつの間にか自分を攻撃するようになる。
「虫歯」とイメージが近いかも知れません。最初は痛くないし気づかないけど、知らぬ間に歯がやられてある時から痛くなる。それだけで、普段の生活ってものすごくしんどくなる。
好きな本読んでても、美味しいご飯食べてても、家族と話をしてても、お風呂に入ってても、寝ようとしても、何してても痛いし辛い。虫歯が全てを台無しにするような感じです。そうならないためにも、普段から歯のケアをする。
これって、働く上での【ツライ】も一緒だと思ってます。仕事を通して経験するストレスやプレッシャーが知らぬ間に蓄積し、本当は楽しい仕事だったはずなのに、いつの間にか自分の生活を蝕んできて、全てを台無しにしようとしてくる。僕自身が一度そういった経験をしていることもあり、だからこそ、
辛くならないこと
を目的として、それを達成するためのマインドセットをし、自分自身を守っている。そんな感じです。で、僕自身は、辛くならないために二つのマインドセットをしています。
マインドセット①全ての発言はポジショントーク
働いていると、色んな人が色んなことを言ってきます。ためになる話、耳を塞ぎたくなる話、胸が痛むような話、イラッとくる話、ありがたい話。それらは全て、
その発言をした人の立場から見た意見
だと思います。
人にはそれぞれポジション=立場、があります。例えば、上司、部下、同僚、リーダー、家族、友達、などなど。
この前提に立つと、周りの人の発言は全て、その人の立場から見た時の意見=ポジショントークでしかない。裏を返せば、自分自身の立場は自分自身にしか分からないと言うことです。ものすごく失礼な言い方をすると「所詮の他人の意見だから、全てを真に受ける必要はない」ってことだと思います。
ただ僕自身はエンジニアとして10年以上働いているにも関わらず、未だに人の意見を真に受けてしまい、ちょっとツラくなることもあります。
自分の考えってなんかおかしいのかな
なんか間違ってたのかな
あの人が言ったことの方が正解なのかな
周りからは「気にしすぎ」と言われたりもしますが、まぁ、こうやって今まで生きてきたので、なかなか人の本質は変わらないと思ってます。だからこそ、こういうちょっとしたモヤモヤを必要以上に抱えないためにも
全ての発言はポジショントーク
と言うマインドセットをしておくことが、自分自身が辛くなるのを防ぐことに繋がると思ってます。
マインドセット②先のことを考えない
僕は仕事をしててあまり先のことを考えません。今までこれを言った人には、結構引かれたり「どうやって仕事してんの?」と言われることがあるんですが、それでもあまり先のことは考えません。理由は極端だけどシンプルで、
先のことはコントロールできないから
です。
天気予報で明日の予報が「晴れ」となってたとしても、本当に晴れるかどうかは明日になってみないと分からないし、仮に「雨」となっていた時に「頼むから明日晴れてくれ、、」と願ったところで、自分の意思で天気を変える=自分でコントロールできるわけではないと思うんですよね。
ましてや「明日晴れるかな、雨降らないかな、大丈夫かな」と、そもそもコントロールできないものに対して、期待や不安を抱くと、それはそれで気持ちが落ち着かないと思うんですよね。これって仕事も一緒だなと。
明日の会議で「◯◯さん来てくれるかな、□□さんからイヤミ言われないかな」とか「この試作品でうまく行かなかったらどうしよう」とか。こういう感情自体は健全な反応だし、仕事に対する真面目さの表れなのかも知れません。
ただ僕自身は「そのせいで気持ちが落ち着かなくなる」ってのがよくあります。これも僕にとっては「ツライの種」になってしまうリスクです。なので「そうなるぐらいなら、先のことは考えないでおこう」という選択をしているだけです。
◯◯さんが明日来るかは分からない
□□さんがイヤミを言うかも分からない
試作品でうまくいくかも分からない
分からないから、考えてもしょうがない
だから、先のことは考えない。そんなマインドセットで、普段仕事に臨んでます。
仕事も気から 〜辛くならないために〜
世の中には仕事や働くに関して色んな情報が溢れています。一方で、これは僕の偏見でしかないんですが、多くの人は効率化やスキルと言った「目を引いて分かりやすく、かつ結果も期待できそうな内容」に興味があるように感じています。
それ自体は非常に重要だと思うんですが、それと同じぐらい、働く上で【辛くならないマインドセットって大事】だと思ってます。効率化してスキルも身についた、でもなんかツライ。そういう「虫歯」みたいな状態になるのを防ぐのって、楽しく働くための土台なのかなと。
今回は、あくまで僕の例として「辛くならないためのマインドセット」を取り上げてみましたが、人それぞれ「◯◯のためのマインドセット」があると思うんですよね。
僕ら現代人は、人口減少や高齢化の真っ只中にいるこの社会で、今までの社会以上にずっと長い時間働くことになるはずです。であれば、より一層「どういう気持ち、心構えで働くか」を考えることの重要性が増してくる。つまりマインドセットが大事になってくる、そういう時代がもう来てるんだろうなと。そんなことを考えて、僕は日々働いてます。
皆さんはどんなマインドセットで働いてますか?
今日はここまで。