どうしたらアメリカで歯科医師として働けるの? 2-ASPID/IDPプログラムを卒業する
皆さんこんにちは!
さて、前回はアメリカで歯科医師として働くためのデンタルスクールを卒業することについて説明いたしました。
今日は、2.ASPID/IDPプログラムを卒業するについて解説していきたいと思います。
そもそもASPID/IDPプログラムって何?ということですが、これらはどちらもアメリカで働きたいアメリカ国外で歯科医師ライセンスを習得した歯科医師の為のプログラムです。
前回も言いましたように、アメリカでは、たとえ外国で歯科医師ライセンスを保有していても、それを使ってアメリカ国内で働くことができません。
基本的にアメリカ内で歯科教育を受け直して試験に合格して初めて免許の申請ができ、働くことができます。
ASPIDとIDPはそれぞれ別のプログラムですが、終了後はどちらもDDSの学位を取得できますし、期間も2年です。要はデンタルスクールの3年目と4年目をアメリカでやり直すということです。
これらのプログラムは基本的にすでに日本で受けた歯科教育に似た教育を受け直すイメージなので、新しいことをたくさん学べるといったようなものではないですが、他国の歯科医師がアメリカで歯科医師として働く手段としてはスタンダードなものとして認識されています。
受験方法
それぞれの歯科学校によって違いがありますが、基本的な流れとしては、
定められた申請期限までに、オンライン申請を完了します。(他国での歯科教育を受けた証明や、TOEFLの点数などの情報を含む)ーTOEFLは一般的には100点以上かつそれぞれのセクションで20点以上を求められることが多いようです。
処理手数料(この手数料は受からなくても返ってこないところがほとんどです。)提出します。
書類選考に通過した者のみ、面接に参加します。面接には実技の歯科検査も含まれます。(ワックスアップや形成など)
学生ビザを申請します。歯科学校に受け入れられた後、I-20証明書(資格証明書)が発行されます。I-20は、母国の米国領事館または大使館でビザを申請する際に提出する必要があります。
殆どの場合、それぞれの歯科学校に最初の年のための財政的リソースがあることを証明する公証された声明を提出する必要があります。
となります。
無事に受かることができる事ができましたら、2年間学費を納め、規定の要項を修了、国家試験合格後、働きたい州で歯科医師免許を申請し、認可されたら晴れて歯科医師として働くことができます。
このプログラムは歯科医師としてアメリカで働くことを前提としたプログラムであるため、基本的にそれぞれの国に帰ることを想定している、同じ学校のレジデントプログラム(専門医プログラム)よりも英語に関してはより高いレベルを求められることが多い傾向にあります。
また、これらのプログラムを終了した場合、ほとんどの州において歯科医師として就労が可能と言う点が専門医プログラムと比べて有利な点となっています。
学費に関してはそれぞれの学校によって異なりますが、平均で144,000ドル程が学費としては必要なようです。
それでは次は3. Residencyプログラムについて説明していきたいと思います。
お楽しみに!
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