赤〜RED〜
赤色と言うとどのようなイメージを持ちますか?
赤はエネルギーを象徴する、有形色の中で最も重要な色であると言われ、古代から世界中で最強の呪術色として使われてきたようです。
赤の天然顔料・染料
主な染料は紅、燕脂、顔料は朱。
紅花から抽出する紅は最も古い染料の一つで、高価なうえ褪色が激しく、濃く染めるには禁煙的にも技術的にも大変だったようです。紅だけで染めた色は「本紅」、茜や蘇芳で染めた色を「似紅」として区別した時代もあったと言われています。
赤の一般的なイメージ
熱い 強い 危険 けばけばしい 闘争 怖い 派手な 情熱的な 明るい 活動的な 興奮 愛 怒り 嫉妬 歓喜 緊張 エネルギー 血 太陽 炎など
時代、民族を問わずエネルギーを象徴する
愛情 興奮 怒り 赤のイメージはポジティブにもネガティブにもエネルギーで、それは赤い血液、太陽、炎などによって生命に直結する体験が直接与えられてきたからだと言われます。赤は印象を与えるだけでなく、血を見たら即座に逃げる、戦うなど的確な判断をし瞬時に行動を起こすため、無意識に体も反応するはずです。
皆さんも、私たちの体は赤に対して、筋肉が収縮する血液が上がる、脈拍が速まるという反応が起こることは体感したことがあると思います。血液以外でも、各文化で信仰の対象となる、生きる上で重要な太陽や炎の色であり、すべての宗教で赤に特別な意味が与えられているのも、赤にまつわるこうした理由によるものなのです。
日常生活での赤の使い方
○感情を放出できる色
赤は強い感情を表現できる色です。感情をあまり出さない人は、赤い服を好まない傾向がありますが、一方でそうした人は根底に大きな感情のエネルギーを持っている、それを常に抑制しているとストレスになると思われます。
そこで、普段怒らない人がもし怒りを感じるような出来事に出会ったら、思いっきり赤い絵の具などで色を塗ることをお勧めします。筆や指で画用紙などに赤を十分塗り込んで気持ちを発散させることをお勧めします。
○大事な場面でのお守りに
心理的効果を期待して使うなら、自己を鼓舞する色として、また競り合いの際に相手への圧力として赤は効果的と言えます。ここぞというときに赤のネクタイをつける政治家や、試合などで赤を身につけるスポーツ選手が多いのもこのためです。
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