見出し画像

若年性緑内障の手術&入院体験記(1日目〜3日目)

40歳以上の20人に1人がかかっているという緑内障を患って手術&入院したので、その体験をまとめました。手術&入院までの経過はこちら。

手術まで

私の手術は「繊維柱帯切開術」。眼球内の水が排出される部分を切開して水はけを良くする方法です。

両目を一気にやると一時的とはいえ生活できなくなるので、金曜に状態の悪い右目、2日空けて月曜に左目の手術をすることになりました。

手術の3日前から、目の消毒のために日に4回点眼をしていきます。生活に合わせて7:15、12:55、17:55、22:55と4回アラームを設定し、絶対に忘れないようにしていました。

入院1日目(手術)

入院初日に手術ということで、11時に手術室に入りました。目の手術なので手術着は無く、入院用に持ってきていた寝間着に着替えての手術でしたが、思ったより手術室は寒かった……。

手術室での作業は全体で30分程度で、先生が処置している時間は10分程度。手術台に寝かされた後、消毒ということで眼球に液体をジャバジャバかけられます。これは結構面白い(笑)。点眼を色々されたあと防水シートで右目以外を覆われ、まぶたをテープでガンガンに固定されていきます。「注射とかメスとか見えるかも」と思っていましたが、麻酔&ライトで照らされていたのでほとんど見えませんでした。目の端に何かの器具の存在がチラチラしていたので、目にかかる圧と合わせて「たぶんメスだな」と想像していました。眼球への注射は先生が「目の奥が重くなりますよー」と宣言してからやってくれたので存在を認識できましたが、目にはっきり見えることはありませんでした。

手術中の見え方は大体下の画像みたいな感じ。右下の灰色が注射だとして、画像の中心をまっすぐ見ながらそれが見えるか、という感じです。動けば存在はわかるけど、それが何かはわからない感じが伝わるでしょうか。(なるべく画像を大きく表示してご覧ください)

画像1

術後は眼帯をつけて過ごします。私の場合、歩行:院内フリー、ベッド:制限なし、洗面:目の周りは自分で拭いてOK、入浴・洗髪:NG、テレビ:見てOKでした。ご飯も普通に食べます。

痛みは何もしていなければほとんどなし。ただ手術していない左目がピントを合わせたり、明るい場所を見ようとした時には眼帯の下の右目も一緒に動くようで、鈍痛がありました。切ってるので当然といえば当然で、先生に聞いてもそんな感じでした。このせいでパソコンも休み休みしかできなくて、かなりの時間ウトウトして過ごしました。

あと眼帯があることで眉間がとにかくムズムズする!これは持ってきたタオルをかぶって寝ることでしのぎました。

入院2日目

朝の診察で、手術した右目の眼圧は36。いつもの3倍程度になっていますが、術後必ず出る症状でそのうち落ち着くとのことでした。目の出血は少なめで状態は良いようです。これをしっかりと確認するための入院ですね。

ここで眼帯が外れたので本当に快適になりました。手術した目がどれくらい見えるか心配でしたが、下の写真みたいな感じでぼやけ・にじみ・霞みがかった感じがあるもののそこそこ見えたので安心しました。

画像2

近くだとこうですが、遠くをみるとにじみの影響が大きくてもう少し見えづらいです。こういう風に見えるのは出血があるからで、それが吸収されてしまえばなくなるとのことでした。初日にあったピント合わせの鈍痛も眼帯が取れてからは減って、明るいところを見た瞬間くらいになりました。

入院3日目

朝の診察で手術をした右目の眼圧は18。4回の点眼と飲み薬の影響でだいぶ下がっています。見え方は2日目とほとんど変わらず。 

ここにきてわかったのですが、手を洗ったりするのにしばらく下を向いていると、涙がたまるかのようにぼやけが濃くなることがたまにあります。血を含んだ眼球内の液体が排出されてきているのかも。あまり下を向かない方がいいのかもしれません。

長くなってきたので一旦ここで終了。続きは別記事で。


※2020年3月12日、体験記の続きを追加しました。