長い長い、4mの襟
こんにちは、造形作家で衣裳を制作していますAki です。
仕上がった作品を、言葉を繋いで、文章にしてみようと、始める宣言をしたnote。
まずは、こちら
チャラン・ポ・ランタン『たがいの鍵穴』(2012年)CDジャケットのための衣裳に使用の襞襟(ひだえり)です。
エリザベス1世の肖像画でお馴染みの襞襟_ひだえり(ラフカラー)です。
(ラフカラー;16世紀半ば~17世紀前半のヨーロッパ、王貴族や富裕な市民の間で大流行した襟)
台襟部分はシーチング、襟はホースヘアーを使用しています。
オフホワイトの色を出すために、ごく薄く煮出した紅茶で染めています。
ヒダは広げると4m程、結構長いです。
台襟の天地に4mm間隔で印を付け、上下交互に手縫いで留めていきました。
10年も前のことで、細かい記録や写真もあまり残っていません。
ただ、この襟の制作に何日も掛かったことだけは、よく覚えています。
(この襟は、衣装の一部で、他にもたくさんのアイテムがあったのに)
そして、当時、この襟をどうやって作ればいいのか手元には何も資料がなく、何度か縫い直しこの形に落ち着きました。
ラフスケッチはこちら、この時点では襞襟ではなかったのですね。
毛糸で編んだ制作途中の、アコーディオンの写真は
アートディレクターの石塚さんに確認するためのサンプルです。
デザインは、最終段階まで、少しずつ変更して、最終はこちら。
◆衣装(ラフカラー(襞襟)
◆「たがいの鍵穴」CD◆2012/12/26
●素材/ホース ヘア/シーチング/レース
◆チャラン・ポ・ランタン2012年『たがいの鍵穴』CDジャケット用衣裳
◆チャラン・ポ・ランタン「最期の準特急」のミュージックビデオ
きょうは、ここまで、また次回お会いしましょう♫
Aki でした。