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人とコミュニケーションするロボットを作りたいのではなく、人と人を繋ぐきっかけになりたいんです。という話。

現在、Aug LabではTOP画像のような小さい3体の子供向けロボットを作っています。「babaypapa」と名付けられた、いわゆる、コミュニケーションロボットという分野のロボットです。

babypapa自体は、3体でお喋りしたり、歌ったり、怒ったりします。しゃべると言っても、意味の分かる明確な言語を話すというより、ミニオンとかピングーみたいな独自の言語です。なんとなく何が言いたいかは推測できる感じです。それはそれでカワイイので、個人的には結構好きです。

このようなロボットを作っていると、

コミュニケーションロボット作っているんですね~??

と言われることが結構あります。

結論から言うと、ジャンルとしてはコミュニケーションロボットというものに一般的には入ってしまうのかもしれませんが、

「コミュニケーションロボット」というものを作ろうと思ったことは一度もない。少なくとも、ロボットとヒトをコミュニケーションできるようにしてみようと思ってはないです。

実際にヒトとのコミュニケーションはほとんどできないロボットです。音声認識機能も入っていません。

コミュニケーション(通信)という意味でできるのは、3体のロボット間でのやりとりだけです。3体で社会が出来てしまっています。3体だけで勝手に話していますし、楽しんだり、怒ったりしています。その3体の社会に興味を持ったヒトだけが、社会に入ることができます。ただし、興味を持ったヒトがロボット社会に入ったとしても、特に積極的にロボットが絡んでくることはありません。ヒト側がヤル気になれば、一緒に歌ったりはできるかもしれません。

そんなある意味で役に立たないロボットが唯一ヒトに対して出来るのが、「写真を撮る」ということです。紹介動画でも、そのことだけが伝えられています。

ロボットの前にヒトがいれば、写真を取ります。笑ったり、泣いたり、怒ったり、色々なシーンを写真として勝手に記録することができます。「babaypapa」のpapaは「paparazzi(パパラッチ)」に由来しています。

このロボットを通して私がしたいことは、

勝手に撮られた写真を使って、ヒトとヒトとのコミュニケーションを活性化させること

です。

その場にいることができなくても、後からその瞬間を共有できる。親がカメラを構えて、「はい、笑って~」と言って撮った写真とは異なる素の写真を撮ることができる。そんな特徴がロボットカメラにはあるのかもしれません。もちろん、笑顔の写真も魅力的ですが、真剣に遊んでるときの真顔や泣いたり、怒ったりしている顔も、後から振り返ってみれば、良い思い出になるのではないでしょうか?

そんな写真を見ながら、親と子供の間で「今日こんなことしてたんだぁ~。楽しかった??」という話のきっかけになったり、親の間でも「今日こんなことしてたんだよ~」という話題のきっかけにロボットがなったりすることができたら、嬉しいなと。

あくまでもコミュニケーションするべきは、ヒトとヒト。そこの手助けに「babaypapa」が慣れるように、機能アップを続けていきたいと思います。

引き続き、ご助言、応援よろしくお願いします~

そんなコミュニケーションロボット?「babaypapa」も現在一般の方に遊んで頂く機会を作っています。二子玉川の蔦屋家電さんとかが入っている駅前の建物の中、RELIFE STUDIOというところで12月くらいまで置いてますので、お近くの方は良ければ時間潰しに。笑

宣伝で終わってしまいましたが、また来週~。

安藤健@takecando

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安藤 健/ロボット開発者
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