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慶應大学・コネル社のBTC人材と連携してWell-beingのための技術と社会実装に挑む

11月18日にパナソニックの"Aug Lab"において、「Augmentation for well-being~何気ない日常をより豊かに~」というコンセプトを一緒に目指して頂ける共同研究パートナーの公募結果発表させて頂きました。

まず、短い公募期間にも関わらず、多くの研究者、クリエータの方々から応募を頂きましたこと、感謝申し上げます。公募に応募するということは何度もありましたが、公募する側になったのは初めてでして、応募頂けるのかなぁとドキドキしました。(発表まで時間が掛ったりと不手際も多くありました。申し訳ございません。)

また、審査の過程では、社外の有識者の方々にもご協力を頂きました。本当にありがとうございました。

結果としては、

慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 Embodied Media Project
(南澤 孝太 教授)
http://embodiedmedia.org/
株式会社コネル
(代表取締役 出村光世氏)
https://konel.jp/

の2機関とのパートナーシップを結ばせて頂き、実際にプロジェクトが動き始めています。

慶應義塾大学

南澤先生へのインタンビュー記事は以下に掲載させていています。

南澤先生は、ハプティクスの研究者として、水口哲也さん、ライゾマティクスさんなどとシナスタジア・スーツの開発を行われたことなどでも有名です。

そんな南澤先生は、今回のプロジェクトに対して以下のように言って頂いています。

共創プロジェクトとして提案しているのは「これまでやってきたウェアラブルデバイスではなく、あえて“空間と人との関係性を変える”こと」。「身の回りにある環境側から自分たちに対して働きかけをすることで、空間、環境、世界の捉え方が変わるのではという大きなコンセプトに基づき、“人に呼応する空間のデザイン”を模索していきます。

また、このプロジェクトの魅力の1つは、Harryさんという建築の専門家がメインメンバーとして参画頂いている点です。私自身、建築系の人と一緒に仕事をしたことはないのですが、ロボティクスや生体という領域とは非常に相性が良いと思っています。

株式会社コネル

コネルの出村さん、荻野さんへのインタビュー記事は以下に掲載させていています。

コネルさんは、多様な分野のプロフェッショナルが集まり、「欲望を形にする」クリエイティブカンパニーです。

三浦大知さんのミュージックビデオやNASAの雷データと連動したLIGHTING BALLなど作られています。

ちなみに、個人的に一番好きなのは、「AIカビラくん」です。

LIGHTING BALLは、真の不規則から生まれる体験価値を提供するというランダム家電の第一弾として作られていますが、今回のAug Labでの共同プロジェクトでは、次なるランダム家電を作っていきます。それにより「バイタリティ、活力が拡張する、つまりは人間の機能が引き出される」ということを目指して行ければと思っています。

こちらもケンジさんという面白いクリエイティブな技術者にリードして頂く形になり、早速プロト作りが始まっています。

2機関の共通項

大学と企業という異なる2機関ですが、審査の過程や打合せの中で感じた共通点もあると思っています。

1つは、いわゆる「B・T・C」スキルが非常に高い。
Takrumの田川さんなどが積極的に使われている言葉ですので、馴染みのある方も沢山いると思いますが、ビジネス(B)・テクノロジー(T)・クリエイティブ(C)の三要素を有機的に連動させる思考・スキルとも非常に高いという印象を持っています。

特に、BとC、TとCを常時かつ無意識に繋げながら、プロジェクトを進められているのではないかなぁと思います。この点は、おそらく国内大手メーカがあまり強くないところで、個人としても非常に大きな刺激を頂いています。

そして、もう一つ。
それは、社会実装に対する意識が非常に強い。決して、アート作品で終わらせない。せっかくパナソニックとやるんだったら、パナソニックの商品になるようなものをやりたい、という想いを感じました。

インタビュー記事の中でも

南澤先生:
「せっかく一緒にやるなら、現在パナソニックが手がけている生活のインフラのさらにワンランク上のインフラになるようなものを手がけたい」

コネルさん:
「世界に1台しかないものや美術館に置くものを作るわけではない。パナソニックとの共創することによって、量産できるものを作りたい。数万円払えば買えるものでありつつ、ある程度の嗜好品であることを意識しながら形にしていきたい。」

と言って頂いています。

まだ始まったばかりで、形になって、皆さんの前にお披露目できるまでは少し時間がかかるかもしれませんが、面白いプロジェクトになること間違いなしですので、ご期待ください!

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安藤 健/ロボット開発者
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