UX Design Community Workshop Design Thinking and Doing
社内UX Communityにて毎月横断的な勉強会が開催されています。12月に私がプレゼンターとなり、デザイン思考とデザイナー試行、ニーズアプローチによるコンセプト創出というテーマでワークショップを開催しました。
現在日本特殊陶業のビジネスクリエイションカンパニーでは、UXデザイナーやUX UIデザインに関わる業務を担っている社員が集まり、月一で勉強会を開催しています。UXデザイナーやデザインリサーチャー、人間工学専門家などのプロフェッショナルが集まり、お互いの事をよく知り、知見を共有する事で、創発を生み出すような取り組みをしています。
プレゼンターに抜擢されるも…
面白そうだったので、私も入社してから毎回参加していました。各業務でどんなことをしているのかが横串で共有されるので、非常に学びになっていました。今回はたまたま運営側の担当者の方から私の経歴に興味を持って頂き、お声がけ頂けました。
さて、発表することになりましたが、何を話そう?と。随分悩みました。
「竹中さんはプロダクトデザイナーとしての経験が豊富なのでその視点で語って貰えたら嬉しいです!」
という運営担当者さんのご意向も踏まえながらコンテンツは検討に検討を重ねました。まずは組織上の課題を洗い出しを行いました。
UXデザインの社内課題
HCDプロセス(人間中心設計)が大切であることは社内に周知されているものの、実務で浸透させる事はなかなか難しいのが現状だと思います。デザイン思考に関しても全社セミナーなどにも参加していますが、デザイン思考の基本的な考え方をインストールする事は出来てもその先の応用の仕方が分からないこともあるかと思います。
僕の強みとしては、今までデザイナーとして企画をコンセプトに落とし込んで行くプロセスをさまざまなアプローチで実践していることでした。いわゆるデザイン思考とは少し違うプロセスを踏んでいます。論理的な部分と直観を使う部分が思考プロセスの中にあり、思考するだけでなく、試しては戻り、試しては戻りという、とにかく手を動かしてやってみるという試行プロセスを繰り返しながらデザインをアウトプットしていきます。
そこで、
デザイン思考ではなくデザイナー施行についてお話しすることにしました。
デザイン思考ではなくデザイナー試行?
体系だったデザイン思考はデザイナーではない人がそのプロセスや考え方をインストールする事で、活用できるスキルです。一方では、デザイナーはデザイン思考というツールを使わなくても、日々デザイン思考と同じようなプロセスは踏んでいるものだという仮説を私は立てています。デザイン思考についての二日間のセミナーに参加してみると特にそう感じました。
デザイナーの試行プロセスを知って頂くことによって、デザイン思考についても別の角度から対照化することが出来るのではないかと考えました。デザイナーがやっている具体的な実務のプロセスは暗黙知になっていることが多いと思います。組織内で共有するべき項目を洗い出し、HCDプロセスに関わる内容で、UXデザイナーの役に立つようなニーズ抽出のプロセスをコンパクトにまとめ、体験型ワークショップも交えてわいわいとやってみました。
今後もいろいろな角度からチャレンジしてみたいと思います!