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画像生成AIで子供の創造性が解放された!?【手描きスケッチ×photoshop✖️alpaca】
明けましておめでとうございます。年末は子供と一緒に生成AIで遊んでいました。スケッチからphotoshop上で生成AIができる機能が搭載されました。alpacaというphotoshopのプラグインに手描きのスケッチを生成AIで画像を作成できる機能が登場しました。
例えばこちらの画像
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この画像をPhotoshopで読み込みalpacaのプラグインでこのスケッチにプロンプトを組むと画像が4種類ほど生成されます。例えばこんな感じです。
プロンプトは「Real Shark」としました。
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リアルに再現してくれました。このように手描きのスケッチを元にレンダリングに近いデザインイメージを自動で作成してくれる機能はデザイナーにとっては非常にありがたいツールになります。これによって、今まで何時間も何十時間もかけていた世界観の描写に時間を取られなくても済むようになるわけです。
画像をAIで整えて、必要な部分を抜き取り、さらに合成編集しながら自分の意図通りのコンセプトを創り上げていくプロセスほど創造的な行為はないのではないでしょうか。
Discord上ではalpacaのコミュニティが設置されており、世界各国のクリエイターがAI生成で作成した作品を公開しています。プロセスがyoutubeでも解説されているので見てもらうとわかりますが、非常にクオリティの高いレンダリングをしてくれるようです。
AIがデザイナーの仕事を奪うのか、デザイナーが新たな役割を持つように進化していくのか?
クリエイティブの未来は非常に面白い状況になってきているといえそうです。おそらくこれからの世代のクリエイターは今までとは違う頭の使い方をしていくようになるのではないでしょうか。スケッチ手法の理論を学び、造形物を立体化するための構想力を養えば、自分で描かなくてもAIがビジュアルを生成してくれるわけです。
ただし、スケッチのスキルが全く必要ないかというとそうではなく、生成された画像の陰影や立体表現が、意図通りの適切なものになっているかどうかを判断し、修正をかけていくスキルは必要となってくるでしょう。多少のレタッチ作業なども必要でしょう。しかし今まで描写していた時間を圧縮し、瞬時にイメージを出すことができるようなる世界で、一体どんな表現コンセプトのものが出てくるか非常に楽しみです。
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プロンプト:Beautiful Dragon like a animation.
手描きのイメージをそのままに手を加えてアートなイメージになった画像を生成してくれました。これはこれで面白い表現です。alpacaは「モデル」機能があるので、あらゆる表現方法をAIにあらかじめモデルとしてインプットしておくと、返してくるアウトプットも想定通りのタッチや、キャラクターに仕立てていくこともできるようです。
モデル機能
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プロンプト:Dragon of Concept Art like the final fantasy
コンセプトアート、ファンタジーなどのキーワードを入れてあげると非常に神秘的な世界観を表現してくれました。さらにプロンプトで狙い通りの表現ができるような言語化がコントロールできるようになると仕事として使っていけそうな予感がしました。
AIの限界点
手描きのスケッチの意図を汲み取る力はまだまだ弱い部分が多いと感じました。解釈の仕方は複数パターンある中で最適なものを選び出す力は弱いということです。そのため、提案画像は4種類〜5種類複数の提案をして、その中からご本人自らが良いと思うものを選んで下さいというシステムになっているんですね。ツール製作者もそこは限界があるから、人間に手取り足り介在してもらう必要があることがわかったUI設計になっていることがわかりました。その為、優れたAI技術といえど、すぐに狙い通りのデザインが上がってくるわけではないことを肝に銘じておいた方が良いです。
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例えばこのスケッチ画像です。
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プロンプト:Super Real Dragon of Concept Art
奥にあるのは翼のはずですが、ドラゴンの頭だと勘違いしています。他の提案候補イメージも同様に頭になっていました。ドラゴンの頭は一つで翼が広がっているイメージであることをプロンプトで補足すれば修正できるかもしれません。ある程度こちら人間側が手を加えたり、説明をしてあげないと補正がうまくいかないケースがあります。そのことを差し引いたとしても、このクオリティーでドラゴンのデザインを数パターン1分も待たないで返してくるAIはすごいと言わざるを得ません。
アート表現もすごい
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こちらは小6の娘が描いたスケッチです。ラインも水性ペンで輪郭がはっきりするように描いてもらいました。アニメ調のイラストの表現は難しいかなと思いながら、まずは簡単なプロンプトで出力をかけてみました。
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印象としては娘の狙っていたイメージよりかなり暗い印象になっって締まっている、りんごも赤くないということで、別のプロンプトでさらに試してみます。
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画家のテイストを入れてみました。ルノワールのような印象のタッチの描写をしてくださいと依頼すると、明るめで良い感じの雰囲気になりました。背景が暗いのでどんな風景にこの子はいるのか娘に聞いてみると、庭園にいるというので、それもプロンプトに入れてみました。
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プロンプト:Please draw a cute girl holding an apple using Digital Sketch impressive touch of light and shadow. The background is inspired by a bright garden similar to Laputa.
かなり良い感じになってきました。最終的に元のスケッチのラインをソフトライトのレイヤー効果で足したイメージがこちらです。
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非常に面白い実験ができました。子供の描いたスケッチを狙い通りの世界観に近づけるまでには、試行錯誤しながら、なんとなく近いところまでは辿り着けたのではないかと思います。
次世代のデザイナーに求められる描写力とは
このクリエイティブ実験を通してわかったことは、これからのデザイナーに求められるスキルは、的確に自分のイメージを伝える力だと分かりました。あらかじめ自分の頭の中にある構想=仮説イメージを持っておき、それに対して描写されたイメージを、的確な言葉で修正指示を出していく力が必要なんだと思います。
何にせよ、子供のスケッチ力もすごいなと思いました。構図なども上手く考えながら作品を仕上げていくプロセスは僕自身も学ぶべきことが色々あり、年末年始にまたクリエイティブキッズから学ぶことがたくさんあり、非常に良い試行ができたと感じています。
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