探究授業vol.1 生成AI×デザイン=創造性の民主化 後編
後編:半年間のワクワク探求プログラムへ!
後編では、今回の授業の体験がどのように半年間のプログラムへと発展していくか、またその中でAIを使って生徒たちが実感を伴ったクリエイティブな経験をしていくプロセスを描いてみます。
さて、前編では「違和感」をテーマに生成AIを使って、生徒たちが最初の一歩を踏み出した探究授業の様子をお伝えしました。みんなが「お、AIってこんな風に使えるんだ」と感じてくれたことは大きな成果です。でも、これで終わりではありません。実は、この授業は半年間のプロジェクトの始まりに過ぎないんです。
1. 授業で見えたAIの可能性
授業を通して、生徒たちはAIがアイデア出しに役立つことを体験しました。「天使と悪魔の会議」で出てきた意見が、自分の中にあるぼんやりとした違和感を形に変えていくプロセス。まるで、AIが一緒に考えてくれる友達のように働いてくれました。
「こんなに楽にアイデアを出せるの!?」と驚く生徒たち。でも、ここで終わるわけじゃありません。これから「自分がやりたいこと」「自分の中にあるテーマ」を見つけていく、そんな探究の旅を始めるんです。まずは、みんなで探求クエストをしていきましょう!
2. 半年間のプログラムはこう進む!
このプログラムの目標は、AIを使いながら自分のテーマを見つけ、アイデアを形にしていくこと。プロダクトデザインやキャラクターデザイン、ポスターデザインなど、どの分野でも「自分らしさ」を表現できるようになるのがゴールです。さらに、そのプロセスを通して「自分はこんなデザインが好きなんだ」「こんな風に表現したい」といった発見も得られるはず。
最初は、みんなピンとこないかもしれません。「AIで本当に何か作れるの?」「自分でデザインなんてできるの?」——そんな不安を感じるかもしれない。でも、安心してください。タケボンと一緒に、少しずつステップを踏んでいけば、必ず自分の中にある「クリエイティブの力」に気づくことができるはずです。
3. ワクワクする探求のステップ
半年間の探求プログラムでは、以下のようなステップを踏んで進んでいきます。
step1 自分のテーマを見つけよう!
最初のステップは、自分が興味のあるテーマを探すこと。AIを使って、天使と悪魔の会議で相談してみたり、仲間と話し合ってみたりすることで、いろいろなアイデアが浮かんでくるはずです。「これ面白そう!」「こういうデザインが好きかも!」と感じる瞬間が必ずやってきます。
step2. AIを使ってアイデアを広げよう!
次に、そのテーマをもとに、どんなデザインにしていくかを考えていきます。「プロダクトデザイン」「キャラクターデザイン」「ポスターデザイン」など、いろんな視点でテーマを掘り下げていきます。
テーマはまだ仮なので、具体的なテーマも設定できると良いですね。例えば健康をテーマにしたプロダクトを考えてみたいというのも良いですし、モビリティの未来を描いてみたい!睡眠領域のテーマで考えてみたい!というのも良いかもしれないですね。環境やエネルギーの問題も興味関心がある人もいましたね。
この時もAIが大活躍。自分が興味がある分野のテーマについて、世界でどのような事が起きていて、自分の身近なところではどんな課題があるのか調べてみるのも良いでしょう。
調査の仕方はレクチャーします。どんどんアイデアを膨らませてくれるので、スケッチが苦手でも安心です。
step3. チームで協力しながら形にしよう!
みんなでチームを作って、それぞれのデザインに取り組みます。みんなが役割を持ち、アイデアを一緒に育てていきます。誰かがリーダーシップを取ったり、他の人がサポートしたりしながら、最終的には一つのプロジェクトを完成させます。
step4. 発表の準備をしよう!
2月から3月の最終発表に向けて、各チームが自分たちの成果物を作り上げます。ポスターにしたり、プレゼン資料を作ったり、それぞれのアイデアを形にしていくのです。AIをうまく使えば、プレゼンのストーリー作りやデザインの仕上げまで手助けしてくれます。
4. AIとデザインで創造性を解き放て!
「デザインなんて難しそう……」と思っていた生徒たちが、AIの助けを借りながらどんどん自由に、クリエイティブに自分を表現できるようになっていく——そんな半年間になることを、タケボンは確信しています。
「みんながデザイナーになる必要はないんだよ。だけど、みんなの中には必ずクリエイティブな力がある。それをどう表現するか、その可能性を広げる手助けをAIがしてくれる。みんながデザインを通じて、もっと自由になっていくのを見るのが、僕は本当に楽しみなんだ」と語りました。
このプログラムは、ただデザインを学ぶだけではありません。自分の中にある可能性を解き放ち、新しいものを創り出す体験です。それが、この探求授業の本当の魅力。半年後、みんながどんなものを作り出し、どんな成長を遂げるのか——それを楽しみにしています!
次回は、半年後の発表会の様子をお届けします。どんな作品が生まれるのか、どうぞお楽しみに!
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