スパーズレポ vsウルブス
プレミアリーグ第20節 トッテナムvsウォルバーハンプトンのマッチレポートです。
前半ウルブスの攻撃陣にほとんど仕事をさせず、先制しいい形で前半を折り返したスパーズでしたが、後半逆になにもさせてもらえず3失点し敗戦。プレミア5敗目を喫し3位後退となりました。
両チームスタメンはこちら。
<結果>
トッテナム 1-3 ウォルバーハンプトン
22分 ケイン(TOT) 72分 ボリ(WOL) 83分 ヒメネス(WOL)87分 コスタ(WOL)
<スパーズの試合運び>
①ビルドアップ
シソコをCB-SB間に下ろしてSBが高い位置をとる。スパーズではよく見られるビルドアップの形。対するウルブスは第1プレッシャーラインをハーフェーライン付近に設定し、かなりコンパクトなブロックを敷きました。攻撃的なプレッシングを仕掛けてくるのはGKまで下げたときか自陣深くでのスローインぐらいで、スパーズが自陣での前進に苦しむシーンはあまり見られませんでした。
②ポジショナルな攻撃
ギャップでソンフンミンが受けて仕掛ける場面が目立ちました。途中から入ったルーカスも同じような動きをしていたと思います。縦パスの出し手は主にエリクセンが下りて行いました。アタッキングサードまで前進した後は、いつも通り中盤を経由したサイドチェンジを行い相手を揺さぶりましたが、この試合はいつもよりクロスの回数が少なかったと思います。
③ネガティブトランジション
前半はかなり押し込んでおり、ゲーゲンプレスを成功させてチャンスに繋げるシーンも作りました。ボールホルダーに最も近い選手がスプリントでプレスをかけ、まわりの選手がパスコースを切りながら圧縮してボールを奪いにいきました。前線の選手でも下がることを厭わずマーカーについて行き、最悪ファウルで止めてカウンターを防ぐことを目指しました。
④プレッシング
前半は常に超攻撃的プレッシングでボールを奪いにいきました。後半はリードしていたこともあってか、プレス開始位置を少し下げて守備を行いました。追い込みエリアはサイドで、中盤もパスが出ると相手に前を向かせないようタイトに付きました。
⑤組織的守備
前半後退する守備を行ったのはCK時ぐらいでしたが、後半からはよく見られるようになりました。カウンター要員としてケインとソンを前に残し、残りの8人でブロックを形成して守りました。しかし、サイドチェンジを多用してくる相手に苦戦しマークの受け渡しがうまくいかずにピンチになるシーンも見られるなど押し込まれる時間帯が増えました。
⑥ポジティブトランジション
前半はほとんどと言っていいほどこの局面を制し、先制点も素早いミドルカウンターから生まれました。しかし、後半に入ってからはウルブスに拾われることが多くなり、自らのミスもあってカウンターのチャンスをほとんど潰されてしまいました。
<ウルブスの修正>
ウルブスは前半アダマトラオレを起点とした縦に早い攻撃をしかけることを目指しました。しかし、シュートまで持ち込むこともできずに前半を折り返します。後半からは、CBからWBへのフィードが増え、展開しながら組み立てることで押し込む機会が増えました。ジョアンモウチーニョの投入で攻撃に更なる磨きがかかりました。また、相手のロングカウンターを防ぐために中盤と最終ラインのインターセプトへのチャレンジも増えました。結果、スパーズは後半悪い流れを断ち切れずに逆転を許してしまいました。
<感想>
前節で2位に浮上し、このまま連勝して首位に食らいついていきたいところでの敗戦なので、非常に悔しい結果となった。前半のうちに追加点を決めきれなかったことと、後半に何の修正も施せなかったことが課題になると思う。次節いい内容で勝利し、ユナイテッド戦に向けて弾みをつけてほしい。
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