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魅力的なベティス、狙い通りのマドリー

FIゼミ課題、ラ・リーガ レアル・ベティス vs レアル・マドリードのマッチレポートです。試合は1-2でマドリーが勝利しました。
僕は普段リーガあまり見ないので憶測で語ってますすみません<(_ _)>

ベティス 1 vs 2 マドリー


13分 モドリッチ(マドリー)
67分 カナレス(ベティス)
88分 セバージョス(マドリー)

ベティスのビルドアップとマドリーの対応策

 試合開始早々からマドリーが超ハイプレスなので驚いたのと、ベティスがうまくプレスを剥がすのでいきなりおもしろい!ってなりました笑
 GKまでスプリントしてきた相手に対してベティスは落ち着いて対応。サイドチェンジしてスライドが追いついていない所から前進に成功しました。マドリーが全力でプレスにいったのは最初の場面ぐらいで、その後からは相手を右サイド(マドリーから見て)に追い込むようにプレスをかけました。

ベンゼマがサイドチェンジさせないようにうまく誘導し、プレスがはまってショートカウンターに繋げるシーンは前半序盤に何回か見られました。
 それでもベティスはGKから繋ぐことを徹底します。実際うまくいっている場面も多く見られ、ボールキープ力のあるウィリアムカルバリョやロチェルソがうまく散らして前進するシーンは何度も見られました。

ベティスの攻撃とマドリーの組織的守備(序盤)

 前でボールを奪いにいくマドリーはDFラインも連動してハイラインです。相手最終ラインがボールを持っているときはハーフェーライン付近までラインを上げていました。それは前進を許しても変わらず、DFラインは後退してもディフェンシブサードまでは下がらずにプレーし、ボールが後ろに下がるとすぐにラインを上げる動きを見せました。
 かなりコンパクトにされてスペースがない状況。ベティスは積極的にDFラインの裏を狙いました。セルヒオ・ラモスとの駆け引きは見ていて面白かったです。

ベティスはオフサイドを立て続けにとられ、幅を使った攻撃にチェンジ。無理せず一度戻して相手をつり出して中盤のスペースを空け、そこを経由して空いている右サイドを上がってきたSBが使いました。

マドリー狙い通りのロングカウンター

 マドリーは上がっている相手の右サイドからロングカウンターを仕掛け、見事に先制点に繋げます。広いスペースがあるところで特徴を活かせるヴィニシウス・ジュニオールとサポートがうまいベンゼマが難なくポストプレーを成功させてロングカウンターを決めました。ベティスのネガトラも迅速で、即座に戻って対応しましたが、モドリッチに素晴らしいミドルを決められてしまいました。

得点後の試合展開

 リードを得たマドリーは、無理にハイラインを保つことをやめ、ディフェンシブサードまで下がって守備ブロックを構築します。理由は単純にリスクを冒す必要がなくなったことと、引いてロングカウンターを狙う方が良いと踏んだのではないでしょうか。
 ベティスは最後の崩しの所に課題があるようで、この日もボールを動かしてチャンスを作るものの決定機とまではいかず、逆に失ってロングカウンターを受けるシーンも多く見られました。結局スコアはこのまま前半を終えます。

一瞬の隙をついて同点に

後半の選手交代の意図などは選手の特徴を理解しておらず完全な憶測になってしまうので省略します(>_<)

 構図は前半と変わらず、ベティスが攻める時間帯が長く続く中、67分、選手交代からハーフェーライン付近でのスローインから再開すると、ベティスはウィリアムカルバリョからロチェルソへつないでぽっかり空いた中央のスペースを使い、対応が遅れてマークが曖昧になっているFWの裏を通して同点としました。

 このシーンマドリーは中盤が全体的に右よりな状況で、中央のバルベルデがウィリアムカルバリョに対応しにいったことで中央が空いてしまいました。前線の2枚の守備意識が足りなかったことが原因でしょうか、ヴィニシウスがウィリアムカルバリョのコースを切るだけで防げたシーンだったと思います。
 それにしてもロチェルソはポジショニングいいしドリブルもうまいしキーパスも出せるしでめちゃくちゃいい選手だなと思いました。

カゼミロのポジトラ

 同点になってからも構図は変わらず、両チームともチャンスは作るもののゴールには至らない中、88分にマドリーがミドルカウンターからゴール前で獲得したFKを決めて勝ち越しに成功しました。ハーフェーライン付近でボールを奪い、カゼミロが持ち上がって獲得したファウルでした。

 カゼミロは潰し屋として定評がありますが、ボールを奪った後の判断が正確ないい選手だと感じました。前半でも奪った後にパスコースがあればすぐに速いボールを送り込み、無理そうなら組み立て直す判断がすぐにできていました。

 試合はこのまま終了し、マドリーが僅差で勝利しました。ベティスにとってはホームで悔しい敗戦となってしまいましたが、非常に魅力的なフットボールをしていて、終始見ていて楽しいゲームでした。

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