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JC論:JC歴をどう描くか
私は2012年にJCに入会し、2019年に会頭になり、2020年に卒業の予定です。歴代の日本青年会議所会頭経験者のキャリアの中でも非常に短いと思います。
では常にどのようなJC歴を描くか考えていたかと言われれば、実はほとんど考えたことがありません。私は「来年JCをできるかどうかもわからないのに、JCの役職のことなど考えても仕方ない」といつも考えていました。
仕事ならキャリアプランは重要です。何に努力をするべきなのか、どんな能力やネットワークを得るべきなのか、そこから答えが出てくることも多くあります。でも、JCにおけるキャリアプランにはほとんど意味がありません。JCの役職は自分とその他のメンバーの成長のための手段であって、目的ではないからです。
私はただ毎年JCで成長の機会を得たいと考えて、目の前にある機会をただ掴んできました。そして、その機会を最大化するべく毎年努力をしてきました。会頭になるときも、会頭という役職で最大限自分が成長し、JCメンバーが成長できるように行動してきました。役職は過程であって、結果ではありません。
JCの役職者になって社会的地位を得たいとか、偉そうにしたいというのは論外ですが、JCを使って社会を変えたいんだ!、と思う方も考えを改めた方がよいでしょう。JCは、あなたが社会を変えられる人に成長するための機会を提供することが使命であって、JCそのものが社会を変えることが使命ではないからです。JCは社会を変える運動を起こすことができますが、社会を変えるのは運動であって、JCではありません。JCの役職には何の具体的権限も、金銭的メリットもありません。そんなものにビジョンなど必要ありません。
重要なことは、JCで何の役職をするかという「役職プラン」ではなく、JCでどのように成長するか、という「成長プラン」です。JCで何を経験し、どう成長するのかについては、JCIが作った「Jayceeの旅」を理解するための、JCIプログラム「The Journey」や(2019年日本でリリース)や、JCIディスカバー(2020年日本でリリース予定)があります。これについてはまた別に書きたいと思います。