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JC論:役職があなたに与えてくれるもの

次年度の役職の話があると、いろいろ考える事があると思います。自分に務まるだろうか、とか、仕事や家庭に差し支えるのではないか、とか、ネガティブなことばかり考えてしまう人も少なくないでしょう。今まさに、あなたはJCの「怖い場」にいるわけです。一方で、役職はあなたに何を与えてくれるでしょうか?

3つの機会

JCで何が得られるか」で細かく記載しましたが、JCで得られるのは、能力を磨く機会、人脈を築く機会、実績を得る機会の3つです。1メンバーでもこれらの機会は得ることができますが、役職はさらに高いレベルでこの機会を与えてくれます

副委員長や幹事といったところでは、様々な能力を磨く機会がたくさんあるでしょうし、委員長はスピーチ能力やマネジメント能力を磨くことができます。メンバーとの人脈はもちろん、事業に関わる外部との人脈なども役職があるから得られる場合があります。さらに、○○の事業は自分がやった、などと言える実績が付くのも役職者ならではです。

大事なことは、やったことがないことをあえてやるから身につくものがある、ということです。30代ともなると仕事で失敗は許されません、新入社員であればやってみて失敗するという形で能力を身につけることができますが、30代ではそうはいきません。セミナーや講習だけで能力を身に着けることが本当にできるでしょうか?やってみて身に着けることは依然として重要なのです

誘われる、誘える理由

役職をやると、委員会のスタッフであったり、役員であったり、単なるメンバーでは入れないチームに入ることになります。このつながりは、委員会の1メンバー以上に強いつながりになります。その年度が終わった後も、○○年度のスタッフの集まりや役員の同窓会といった形で、集まりに誘われることになります。また自分でも誘うことができるようになります。

これをうっとうしく感じることもあるかもしれませんが、単なるメンバーでは作れない強固な関係がそこにはあります。学校を出てから、気軽に誘える、誘われる仲間はどれほど増えたか考えてみてください。そんな関係が役職者にはできるのです。

その後の役職

一つの役職をやり遂げたからこそできる次の役職というものがあります。よほど小さなLOMでなければ、全く役職経験のない人がいきなり理事長になることはありません。今年入ったメンバーが日本青年会議所の何かの役職をやることはないでしょう。

JCの役職は「やりたい人がやる」ものではなく、「みんなが認める人がやる」ものです。だから役職はその後の役職につながっています。また、役職を順番にこなすことで、部下がいる役職になったときに、役割分担がわからないということもなくなります。

○○の役職をやりたいなら、○○の役職を我慢してしなさい、という話ではありません。JCの役職は前記のようにそれぞれの役職で得られるものが異なります。ある役職で多くのものを得た先には、さらに多くのことを得られる別の役職がある、のが青年会議所なのです。

やってみよう

私は青年会議所に入会するときに、元JCメンバーの父に「役職が来たら受けてやれるだけやればいい、できなかったら次から役職来ないから」と言われました。毎年そういうつもりで役職を受けていたら会頭になりましたが、正直無理に無理を重ねたつもりも、うまくできたつもりもありません。常に「○○の役職なんだから○○をやれ」といわれても、できないことはやらないか、やり過ごしてきました。たくさん怒られましたし、たくさん迷惑もかけたでしょうが、後悔はしていません。ただ、自分ができる限りの挑戦はしてきました。

完璧に役職をこなす必要などありません、自分にも他人にも言い訳せずに、できる限りの挑戦をすればよいのです。そこに成長があります。ぜひ役職が来たら「やってみよう」と思ってください。きっと何とかなります。

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