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JC論:JCで辛い?そんなときどうするか

JCが辛いなと思っている役職者の方がたくさんいると思います。そんなときどうしたらいいのでしょうか?という質問をよく受けますので、私なりの回答を書いてみたいと思います。

まず大前提があります。それはJCのしんどさは長くは続かないということです。どんなに長くても1年。それ以上はありません。それどころかしんどい時期はせいぜい数ヶ月しか続きません。これは多分どんな役職でも言えるでしょう。

だからまず辛いなと思ったらカレンダーを見てください。終わる日をきっと見つけられると思います。
逆に終わる日が見つからないというなら、それは多分JCの問題ではありません。仕事かプライベートな問題です。その話はいったんおいておきます。

終わる日が見つかっても辛いとき、そういうときの話しをしましょう。まずはなぜしんどいのか、そして、どうすればいいのかを考えてみます。

なぜしんどいのか

大体JCのしんどさを大別すると、議案か、準備か、拡大又は資金集めか、人間関係か、お金の5つです。解決にはまず原因を突き止めることが重要です。しんどい理由を原因とともに考えてみましょう。

議案がしんどい

これはある意味当然のことです。誰もやったことがないことを計画することはもちろん、例年出来上がっている事業の議案を初めて書くのですから難しくて当然です。
しかし、難しい、と、しんどいは別の話です。難しくても、楽しく前向きに事業の計画を立てている人はたくさんいます。
なぜしんどいのか、それは事業の目的がなんなのか、その事業にどんな意味があるのか、議案がなんの役に立つのか、わかっていないことに原因があります。

準備がしんどい

事業の準備も一つ一つは難しいものではありませんが、手間のかかる大変なものです。
しかしこれも楽々こなしている人もいれば、思いつめた顔をしている人もいます。なぜ準備がしんどいか、その原因のほとんどはギリギリになって慌ててやっているからか、そもそも無理な計画を立てているかのどちらかです。

拡大又は資金集めがしんどい

これは結果が出ないしんどさです。努力しても断られる、時には辛辣な言葉を投げかけられる、結果が出ないときはしんどいものです。
一つの原因はなぜ拡大が必要なのか、なぜ資金集めが必要なのか、腹落ちしていないことにあります。また、頑張っているけど目標に達しないというときは、そもそも目標が無茶なことがあります。全然結果が出ないというときは、やり方に問題があることもあるでしょう。

人間関係がしんどい

JCはみんな仲良しかといえば、そんなことはありません。JCには様々な人生経験と考え方を持った人がいます。だから何を言いたいのかわからなかったり、納得できないことがあったり、パワハラかと思う発言があったり、まあ人間関係がすんなりうまく行くことの方が珍しいぐらいです。
人数の多いLOMだと嫌だなと思う人とは1年ばかり我慢すればもう付き合わなくても良くなりますが、人数の少ないLOMだと人間関係は簡単に切れるものではありません。
この原因はどこにあるでしょうか?人間関係がしんどくなる最も大きな原因は信頼関係の欠如です。なぜ信頼関係が築かれてないのか、そのあたりから考える必要があります。

お金がしんどい

JCの活動にかかるお金がしんどい。そういう人もいるでしょう。特に若くて収入が少ないときはなかなかしんどいものだと思います。
実は人によってお金の使い方は様々で、お金がしんどくなる理由も様々です。まずは何にどれだけお金を使ったかを把握することが原因を突き止めることになります。

どうすればいいのか

まずはなぜしんどいのかの原因を突き止めることが第一の解決策です。原因を突き止めてその原因の解消をするよう努力する。それが一番です。

テクニカルな対処法は、教えてもらうか、任せるか、やり方を変えるか、言ってみるか、整理するかの5つがあります。

教えてもらう

議案に困ったり、どうやって準備していいのかわからないときは教えてもらうのが一番です。経験のあるメンバーや先輩に、今の役職に関わらず教えてもらいに行ってみてください。
経験があるというのがポイントです。現在の役職上上にいるからと言ってそのテーマに経験があるとは限りません。むしろない方が多かったりします。そんなとき役職が上だからと言って答えを求めてもかえって迷路にハマる可能性があります。だから誰が経験があって教えてもらえるのかを考えたり調べたりする必要があります。
教えてもらうときに重要なのが、筋を通す、ということです。例えば役職を飛び越えて教えてもらうなら直上の役職の人に言ってから、知り合いじゃない先輩に聞くなら他の人に紹介してもらってから。多少面倒かもしれませんが、良いことを教えてもらおうとするなら関係者に声をかけてから行うことが大切なのです。
そしてもう一つ重要なのが教えてもらったからといって、教えてくれた人の責任にしないということです。どこにも正解があるものではありませんから、教えてくれる人に責任はありません。責任はあなた自身にあるのです。教えた人の責任にするような人にはいずれ誰も教えてくれなくなるので注意してください。

任せる

議案や準備とか拡大又は資金集めでしんどい時に重要なのが任せるということです。JCは一人でやるものではありません。必ず手伝ってくれる人がいるはずです。そういう組織になっています。
特に長のつく役職の人は、委員長であれ副委員長であれ、手伝ってくれる人に自分の責任の一部を任せることか組織上「期待されています」。なぜならそれが機会の提供になるからです。いくら楽しいからと言って一人で機会を独占してはいけません。だから任せられるものはドンドン任せてしまってください。
ただしここで重要なことは、丸投げしない、責任を取るということです。丸投げしないというのは、中身を把握するということです。何をしているのか誰かに聞かれたら答えられるようにしておく必要があります。責任を取るというのは、失敗したらやめろというのではなく、任せた人ができなかったら最後までやりきるようにする、ということです。
中身を把握したり、責任を取ったりするためにも、長のつく人には余裕が必要です。自分でできるなと思うときにもできるだけお任せして自分の余裕を作ってください。

やり方を変える

どうやってもうまく行かない。そう思ったらやり方を変えるチャンスです。
多くの場合JCのやることは、はじめてのことです。継続事業であっても、やる内容は例年通りであっても、組織が変わっていますからその組織にとってやあなたにとっても、はじめてのことなのです。
はじめてやるのだから、うまく行かないのが普通です。多くの場合うまく行かないのは頑張ってないからではなくて、やり方が悪いのです。去年はこのやり方でうまくいったと言われても、それは「去年の組織だから」うまくいっただけで、今年の組織でうまくいく保証はどこにもありません。
そういう時はやり方を見直すべきです。何事も重要なのは目的を達成することです。やり方にとらわれて目的が達成できなくなったら意味がありません。
例えば新年会の設営を例年通りのやり方でやって、今年の組織で本当に目的を達成できるか考えてみてください。例えば、例年出席者一人一人にメッセージを書いているからと言って本当に今年もメッセージを書けるでしょうか?前の年まではたまたまメッセージを書くのが好きなメンバーがいたからできただけかもしれません。メッセージを書くことに手を取られすぎて肝心の席次がめちゃくちゃだったり、司会のシナリオが間違いだらけだったらどうなるでしょうか。
例年通り、ではなく、毎年、何が重要かを考えてやり方を検討することが大切です。

言ってみる

ここまでやってもJCが辛い時、他のJCメンバーにどんどん言ってみるのも一つの方法です。
JCメンバーの置かれた状況やキャリアや能力は様々です。あなたが辛いことも平気でこなす人もいますし、あなたが辛いと思わないことも辛いと思う人もいます。言わなくてもみんな辛いことはわかってくれると思ったら案外そうではありません。
ではどうするかといえば、やはり自分が辛いことを周りのJCメンバーに言ってみるということです。相談に乗ってくれる人や助けてくれる人が多分います。
でも一方で重要なことはJCメンバー以外には辛いと騒ぐべきではないということです。あなたがJCをやっているのは、あなたの意思です。JC同士ならまだしも周囲に騒いでも白い目で見られるのがいいところです。さらにそういうことがJCのブランドをさらに下げることになります。

整理する

整理とは、「乱れた状態にあるものを整えて、きちんとすること。」「無駄なもの、不要なものを処分すること。」という意味です。
しんどいJC、それは本来あるべき姿から乱れていないか?無駄なことをしていないか?それを考えることから、整理は始まります。
特に継続事業などは、年々やり込むうちにもともとの姿から逸脱していることがあります。そういうときは、ぜひ始めた人(ご存命であれば)に話を聞いてみてください。本来の始めた理由と違う理由で無理に続いていることがしばしばあります。そういうときは、ぜひ勇気を持って「整理して」ください。
もう一つ、無駄なことをしていないか、これはなかなか難しいものです。何をもって無駄と言うかは人それぞれだからです。無駄だと思われるが、いまいち判断つかないとき、どうすればいいか、答えは「保留する」ということです。保留してやり過ごしているうちに、やらなくて良くなるかもしれません。もしやらなくて済んだのであれば、それはやっぱり無駄なことなので、次年度には「無駄だ」と引き継いてください。実は無駄かどうかを判断する一番の判断材料は、時間なのです。

仕事かプライベートに問題を抱えているときどうするか

仕事かプライベートに問題があるとき、解決策は自分で見つけるしかありません。その問題により、JCに使う時間やお金がないこともあるでしょう。そういうときはJC活動は諦めるしかありません。人生における優先順位を間違えてはいけません。
ただ、重要なことはJC活動は諦めても、JCの人間関係は諦めないということです。JCの仲間の置かれている環境はみんな同じようなものです。仕事やプライベートで問題を抱えている仲間を理解できない人はいません。理解しようとしない人もいるでしょうが、多くの人が理解していれば人間関係が切れることはありません。
だからまずは、自分の抱えている問題を信用できそうな仲間に相談してみてください。問題は解決できないかもしれませんが、人間関係は切れることはありません。
JCで得られることで最も長きに渡って価値があるのは人脈です。JCで得られる機会を手放しても、人間関係を維持できれば人脈は得られます。
人間関係の維持に最も必要なのは誠実さです。仲間に対し嘘をつかない、意地を張らないことが大切なのです。

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