見出し画像

JC論:中長期ビジョン作成のポイント

中長期ビジョンの必要性はわかっても、いざ作るとなるとどうしたらいいかわからない、といったことも多いと思います。抑えるべきポイントを間違えるとなかなか前に進まないことになります。

作るにあたって重要なのはチーム、アドバイザー、スケジュールの3つです。

①チームを作る

まず重要なのは中長期ビジョンの作成チームです。重要なのは、権威ある座長、熱意ある委員長または事務局長、活動的なスタッフです。

まず、座長は理事長経験者など経験豊富で権威がある人にお願いしましょう。座長の仕事は手を動かすというより、みんなを納得させるためですから、出向などで忙しくても構いません。

実質的な作業の長である委員長または事務局長は、経験に関わらずできるだけJCへのモチベーションが高い人がいいでしょう。できれば文章が書ければよいですが、重要なことは熱意です。中長期ビジョンをまとめ上げるモチベーションを一番持っている必要があります。

チームに必要なのはメンバーというよりスタッフです。実際に手を動かして調べ物をしたり、話を聞いてきて議事録を作ったり、資料作りを行ったりと手を動かせる人が必要です。また、文章を作成できる人も一人は必要でしょう。これらの作業はJC経験はあまり重要ではありません。

その他のメンバーは多ければいいというものではありません。多様な意見を取り入れるための数合わせ程度にしかならないこともあります。ただし、定期的に中長期ビジョンを作ることを考えると、年齢の若いメンバーを入れておくことは有効です。

②アドバイザーを探す

ビジョンをチェックしてもらえるアドバイザーを探しましょう。これは公式でも非公式でも構いません。権威付けができる人、地域に精通している人、文章のチェックができる人、JCが良くわかっている先輩の少なくとも4人を集めましょう。

まず、1人は有名な人をアドバイザーにしましょう。中長期ビジョンに挨拶文でも貰えば権威付けになります。ただし、お忙しいでしょうからお手を煩わせてはいけません。

次に、地域に精通している人からアドバイスをもらえるようにしましょう。おすすめは都道府県や市町村の政策担当者です。彼らは仕事で日々地域に向き合っています。日頃付き合いがあればよいですが、ない場合は先輩などを通してアドバイスをもらえるように話をつけてください。アドバイザーとして名前を出すか出さないかは先方と相談してください。

三番目に、文章のチェックができる人が必要です。言葉が乱れていると、伝わるものも伝わりません。誤字脱字というよりは、文章の正しさや、わかりやすい文章かどうかをチェックしてもらいましょう。おすすめは地元マスコミの記者さんです、彼らは地元のことに精通していますし、言葉のプロです。これもネットワークがなければ先輩に相談しましょう。場合によっては予算を書けるのも一つの手です。

四番目に、JCが良くわかっている先輩にお願いしましょう。過去の経緯というのは意外と重要ですし、「その道はすでに通っている」という話も多いものです。先輩の言いなりになってはいけませんが、親身になって話を聞いてくれる先輩を選びましょう。

③スケジュールを作る

スケジュールは必ず逆算して作りましょう。周年など中長期ビジョンの発表ができるところを逃しては誰も見てくれません。大抵いつまでに出すべきかは決まっているはずです。そして出す前には少なくとも理事会審議が、場合によっては総会決議が必要でしょうから、会議に間に合うようにスケジュールを引いていく必要があります。

ビジョンづくりは、一方通行で完成することはありません。行きつ戻りつする必要があります。やるべきことを整理し、いったん草案を作ってから、再度案を出せるようにタイムスケジュールを作ってください。

次に

中長期ビジョン作成でやるべきこと

JC論全体の目次



いいなと思ったら応援しよう!