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JC論:継続事業の止め方
継続事業をやめたいけれどいろんな事情があって止められないという声をよく聞きます。止める方向で考えているのであれば方法はなくもありません。
方法1:とりあえず1年お休みしてみる
その継続事業は本当に毎年行わなければならないものでしょうか?
青年会議所は単年度制なので1年単位でしか物事を考えませんが、大抵の事業はそんなに年度で動いているわけではありません。別に1年ぐらいお休みしても世間的には普通のことです。周年とか理由は何でもいいので、一度お休みしてみることです。つべこべいう人がいても、とりあえず1年お休みするだけで、来年度はやる「方向」です。と言っておけばいいでしょう。
行政から助成金をもらっているから、予算がなくなるのが怖いという人もいますが、それこそ簡単で、隔年開催を「検討中」とでも言っておけば、本当に地域にとって重要なイベントならちゃんと予算は取ってくれます。そんな前例は役所にはいくらでもあります。
とりあえず1年お休みして、地域の反響を見てから考える。これも立派な、社会実験なのです。
方法2:規模を半分にしてみる
大抵継続事業がしんどい理由は、規模が大きすぎる、ということです。そういう時は、単にやめるのではなく、楽なレベルまで規模を下げることが有効です。例えばそのイベントに1000万円の予算がかかっているとして、500万では全く実現できないでしょうか?毎年どんどんむやみな規模拡大をし続けた結果しんどくなっている、ということはありませんか?規模が大きすぎるから引き渡すことが困難になるケースも散見されます。まずは例年より規模を半分にしてみましょう。最低限必要な要素に絞るのです。なんで削るのか聞かれたら、「お金がありません」と胸を張って言いましょう。「俺が金出すからやれ」なんて奇特な人はそういません。もしいたらその人が継続事業の引受人になってくれるでしょう。お金の話になると人は正直なものです。
予算が減ったら人が来ないという問題を指摘する人もいるかもしれませんが、それこそ、その事業がもういらない証拠です。お金バラまけば、そりゃ人は来るでしょう。でも、それに何の意味があるんでしょう?本来の目的を考える上でも、予算半減は有効です。
方法3:とにかくお金を稼いでみる
負担になるのも、他団体へ引き渡しにくいのも大抵お金が原因です。もし、お金を集められる事業なのであれば、とにかくお金稼いでみるというのもよい考えです。公益社団法人の場合、事業が黒字になってはいけないと思っている人がたまにいますが、全く問題ありません。黒字になった分、他の公益事業で使えばよいのです。稼げる事業で利益を出して、教育事業などのお金を稼げない事業に投資しているLOMも実際にあります。むしろ公益法人としては持続的でまっとうとすら言えます。
だからとにかく収益を最大化してみるのもやめるためには良い方法です。そもそもJCにはビジネスマンが多いのだから、収益を最大化するのは得意な人がいるはずです。そして、引き渡しを考えても収益がちゃんとあることは非常に重要です。一度開き直って収益最大化を目標にしてみてはどうでしょうか。