『図のトリセツ』ってどんな本?
算数や数学が苦手ならなおさら図を使うべき!
「図が出てくると意味わかんない。」
「図に表すとラクだって言ってもそもそも図に表せない。」
そんな子たちがこれまでたくさんいました。
たぶん今もいると思います。
この本を手に取ったのも
それを何とかしたい
と思ったからだという人もいるかもしれません。
でも、もともと、図というものは
考えを整理するための道具なので、むしろ
苦手な子にとっての武器
になるはずのものです。
だから使わないとソンなのです。
この本は図を武器にする本です。
テープ図
小学校低学年から使われるのがテープ図です。
単純ですが分かりやすい図です。
まず、数量の関係が見て分かります。
部分と全体が分かれば誰にでもかけます。
例えば
女子が20人います。
男子と合わせて30人です。
男子は何人ですか?
?は分からない部分で
普通▢やXが使われます。
テープ図は足し算や引き算でよく使われます。
線分図
これはテープ図が線になっただけですね。
ぺっちゃんこのテープ図
と考えてしまったら分かりやすいです。
ようするに
テープ図で表せるものは
線分図でも表せるということです。
先ほどテープ図で表したものと
まったく同じ文章をもとに
今度はそれを線分図で表してみます。
女子が20人います。
男子と合わせて30人です。
男子は何人ですか?
数直線
数直線は座標にすることで数の位置関係が見えます。
算数の数直線はこのような感じです。
数学の数直線はこのような感じです。
気を付けたいのは
向きを考えずに自由に覚えてしまうことです。
後で混乱するよりは
右が大きい数で左が小さい数と
自分でルールを決めてしまった方がいいと思います。
中学校で+と-が出てくると
大きさ比べが少し複雑になります。
これを
「+の時は数字(絶対値)が大きいほうが数が大きくなる」
「-の時は数字(絶対値)が大きいほうが数が小さくなる」
などと覚えようとすると
ルールが2つになってしまいます。
数直線の向きを決めることで
必ず数直線上で右が大きい数になります。
そうすると
+の場合と-の場合に分けて考える必要がなくなり、
「数直線で右に来る数が大きい数」
として、ルールを1つにできてラクになります。
数直線図
『図のトリセツ』のメインとなる部分です。
かなりページ数をさいて
丁寧に解説しています。
数直線図は二重数直線や比例数直線とも言われるものです。
2本の数直線が平行に並んでいる形になります。
数直線図では一本が数量を表して
一本が割合を表すことが多いですね。
図ができたら
式にするために
矢印を描きこんでいきます。
矢印はどう計算するかを表します。
逆向きになると、逆の計算になります。
つまり、かけ算の矢印の、逆向きの矢印はわり算の意味ですね。
数直線図の内容です。
1 数直線図をかく前の準備
2 二本の数直線
3 かけ算の数直線図
4 わり算の数直線図
5 変則的な問題
6 数直線図のまとめ
速さと時間の図
小学校が終わった時には
すでに
使ったことがない人がいないのではないか
と思うほどよく使われる図です。
この図も重要で
ただしい使い方をすれば
そうとうな武器になります。
一次方程式にも
連立方程式にも使えます。
ややこしい問題も整理できます。
その方法を丁寧に解説しています。
速さと時間の図の内容です。
1 速さと時間の図の確認
2 速さと時間の図の使い方
3 一次方程式での活用
4 連立方程式での活用
5 速さと時間の図のまとめ
その他
図というものは、コレでなければいけないというガチガチのものではありません。
大切なのは、問題の内容を整理できて、式にすることができるかどうかです。
最後に
苦手だとあきらめて、せっかくの可能性をつぶしてしまうのはとてももったいないです。
やりかたを知らないだけ、武器の使い方を覚えていないだけかもしれないですよね。
一度この本を試してみて欲しいと思います。
ありがとうございました。