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いまさら聞けない時計のこと|Vol.3 機械式時計

どうもこんにちは
この「いまさら聞けない時計のこと」シリーズをマガジンにしました
良かったら読んでみてください。

※この記事は時計を知っている人向けの記事ではありません

今回は「機械式時計」について簡単にご説明します。
今回は長いです。ご覚悟を。

機械式時計とはなんぞや

機械式時計とは簡単に言いますと「ゼンマイを巻き上げて、それがほどける力を動力とした時計」です。チョロQという後ろに引っ張ると、ゼンマイが巻き上がり、手を離すと前に進んでいく車のおもちゃと原理は同じです。

クォーツ式の時計が登場するまでの数百年間はこの機械式時計が主流でした。クオーツ式の説明に関したは下記記事でご説明しております。

機械式時計の中にはこの「ゼンマイ」を巻き上げる為の方式が2つあり、それを「自動巻き式」と「手巻き式」と言います。ここからはその2つについて簡単にご説明します。

機械式 自動巻きとはなんぞや

自動巻き式ムーブメント

自動巻きとは、時計内部にローターと言われる錘(おもり)のようなパーツが組み込まれており、時計を腕に着けておくと、腕の動きでローターが回転して、ゼンマイを巻き上げてくれる構造になっています。毎日ちゃんと着けていれば、トラブルが無い限り時計は動き続けます。

機械式 手巻きとはなんぞや

手巻き式ムーブメント

手巻きとは、その名のとおり手動でゼンマイを巻き上げる方式の事です。先程ご説明した自動巻きにはローターと呼ばれるパーツがありましたが、手巻きにはそのパーツは無く、時計右側に付いている「竜頭(リューズ)」と呼ばれるパーツを操作する事によって、ゼンマイが巻き上がります。自動巻きとは違い、毎回手動でゼンマイを巻く必要があるので、毎日時計をチェックできるような玄人好みの方式かと思います。(独断と偏見)

どっちがいいの?

結論から言うと「好きな方を買いなさい」
すいません極論すぎますので、それぞれのメリット・デメリットでもお話しておきます。あくまで独断と偏見ですのであしからず。

自動巻き式

メリット
①常に身に着けていれば止まる事は無い
②安定的にゼンマイが巻かれるので時間が狂いにくい
③種類が豊富(各メーカーは自動巻きを多く展開している)

デメリット
①パーツの数が手巻きより多くケースに厚みがでて重い
②パーツ点数が多く、メンテナンス費用が高額になる
③置いておくと止まってしまい故障の原因になる

常に着けなくてもご安心ください
このワインディングマーシンがあれば自動で時計が回転してローターを巻き上げてくれる便利なマシーンがございますので、長期間身に着けない場合はこちらに保管するのをお勧めします。

手巻き式

メリット
①パーツが少なく構造がシンプルなので、ケースが薄くできて軽量
②パーツが少ないので、自動巻きより安価な物が多い
③パーツが少ないので衝撃に強い(パーツダメージが少ない)
④パーツが少ないのでメンテナンス費用が安い
そうメリットの全てパーツが少ない事なんです。素晴らしいね。

デメリット
①毎日ゼンマイを巻かないといけない
②ゼンマイを巻きすぎてゼンマイが切れる事がある
③ラインアップが自動巻きと比べて少ない

宇宙・月に行った時計として有名な、オメガのスピードマスターも手巻き式時計でした。ゼンマイを巻くだけで動く簡単な仕組みが、無重力空間でも正常に動作する為、宇宙飛行士達が身に着けており、その後NASAの正式装備として採用されています。

長くつらつら書かせていただきましたが、結論としては
好きな方を買いなさい」に行きつくわけです。
それぞれのメリット・デメリットを全て愛せる時計を買いましょう

ムーブメントとキャリバーの違い

ムーブメントとキャリバーという文言がよく出てきますが、違いは何?という方もいらっしゃるかと思います。

ムーブメントというのは、時計の内部に搭載されている動力機構のことで、機械式(手巻き・自動巻き)・クォーツ式等があります。

キャリバーというのは、そのムーブメントの型番の事をキャリバーと言います。たとえばロレックスのサブマリーナに搭載されてるムーブメントが「3235」という型番のムーブメントだが、これをCal.3235と表記します。※Calはキャリバーの略語

私も時計の中身についてはまだまだ勉強中の身ですので、今後も精進致します!詳しい方いらっしゃいましたらご教授いただければ幸いです!
ではでは。

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