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いまさら聞けない時計のこと|Vol.2 クォーツ
※この記事は時計を知っている人向けの記事ではありません
皆さんはクォーツ式という駆動方式の時計をご存じだろうか?
現在販売されている時計の97%がこのクォーツ式の時計と言われています。
100均等でも売られている安価な時計もクォーツ式です。
クォーツとは水晶(石英)の事で、この水晶に電圧を加えると振動するのですが、その習性を利用して作ったのがクォーツ時計です(本当はもっといろいろなパーツがでてきますが、ここでは割愛)
そしてこのクォーツ時計を世界で初めて作ったのが、
日本の時計メーカーSEIKO(セイコー)でした。
セイコーがアストロンという時計を発表し、世界に衝撃を与えました。
![](https://assets.st-note.com/img/1724142305519-wdYQlurBfO.jpg?width=1200)
クォーツ式駆動方法が開発されるまで、主流だったのはゼンマイを使用した駆動方法の機械式時計でした。簡単にいうとチョロQという車のおもちゃと原理は同じです。
![](https://assets.st-note.com/img/1724142216952-egbpfOJh6Q.jpg?width=1200)
クォーツ式は下記の点において機械式より優れていました
・精度の高さ(時間が狂いにくい)
・コストが安く大量生産ができる
・リューズを巻くめんどくささが無い
セイコーはこのクォーツの特許を公開した事によって、クォーツの製造が世界的に広まり、瞬く間に普及していきました。技術力も向上し、コストも安くなっていきました。
このクォーツ式時計の普及により、機械式時計のシェアがどんどん奪われていき、機械式時計メーカーは倒産寸前までいったり、会社を休止したり等、窮地に追い込まれていきます。
これが「クォーツショック」と呼ばれる時計業界を激震させた出来事です。
これにより、機械式時計メーカーは単独で生き残るのが難しくなり、クオーツショック以降は企業間でグループを形成したり、クォーツでは出来ないデザイン等を考案する等して、生き残りをかけて試行錯誤していきます。
時計業界のグループに関してはまた別の記事にてお話します。
よろしかったらVol.1のベゼルの記事もどうぞ