FF16の体験版と生放送を経て

FF16の体験版が配信されたのが6/12のこと。それをプレイし、かつ昨日の生放送を見ての、現時点での率直な感想を認めてみたいと思います。違和感といいますかもやもや感といいますか、以前からFF16に対して感じていたことを言語化することで、私自身の、現時点における感想を整理したいだけです。
なお、私はFF14をpatch5.3手前からプレイしております。

総評

結論を言ってしまいますと、

・FINAL FANTASYのナンバリングとして出す必要があったのか?新規IPでよかったのでは?
・FF14をオフラインにしたらこうなった
・洋画っぽい

の3点でしょうか。

1点目。FFじゃなくてよかったのではと思ったのは、体験版が配信されるよりも前の時点で、トレーラーなどを見て思っていたことです。「何をもってFFとするか」というと、それこそ十人十色になりましょう。ですので、あくまでも私個人が「何かFFっぽくない」と思い、それだけに新規IPでよかったのではないかと感じました。
吉田氏がプロデューサー兼ディレクターを務めるFF14のプレイヤー、いわゆるヒカセンは、過去のFFをプレイしたことがない方も割といるようです。そういったプレイヤーを「FINAL FANTASY」シリーズに引き込みたかった、という狙いもあるのかもしれません。
なお、吉田氏自身は「FFのナンバリングを撤廃したほうがよいのでは(https://automaton-media.com/articles/newsjp/20230523-248589/)」とも考えていたようですね。

2点目。ワールドマップで移動先を選択して突入、雑魚を処理しながら奥へすすみボスとを戦闘、1匹目のボスが終わると次のボス、体験版ではモルボルを倒したらクリアというのが、なんともFF14のID(インスタンスダンジョン)に似ている、と。モーションやエフェクト、BGMあたりからもFF14に似たところを感じましたね。開発陣がFF14と同じですし、モーションなども流用していました(多分)から、ある意味当然といえば当然なのですけれども。

ちょっと話はそれますが、FF14はグラフィックのアップデートが予定されています。アップデート後は、FF16に似た感じになるではないかと予想中。

閑話休題。

3点目。リップリンクが日本語ではなく英語にあわせている、というのもありますが、カットシーン(イベントシーン)中のキャラクターの動きや演出から、洋画の雰囲気を感じました。体験版中にあったラブシーンからもさらに、ですね。洋画のラブシーンが苦手な私にはちょっとつらい時間でした。体験版に出てきたゴブリンからも、過去のFFではなく、ロード・オブ・ザ・リングなどの洋画らしさを感じました。
吉田氏の過去のインタビューや昨日の生放送においても、「洋画」というワードが出ていましたから、海外向けを意識しているのでしょうね。市場が日本よりも海外のほうが大きいですから、わからくもないです。

その他、個人的に気になっていることをいくつか。昨日の生放送で回答があったところを中心に。

シナリオ

体験版の段階では、まだまだ序盤でしょうしなんとも言えないですね。プレイヤーを引き込む要素は多分にあったと思います。FF零式にちょっと似ているような印象です。あくまでも現段階において。

グラフィック

正直なところこんなものかな、と。他に類を見ないほど綺麗というわけでもなく、かといって一部界隈で言われるPS3, PS4レベルというほどでもなく。グラフィックがゲームのすべてだとは思っていないので、プレイしていて違和感がなければ、それでよいです。

カットシーン

多いことは事前にわかっていましたし、体験版では世界の説明もあるでしょうから、こんなものでしょう。ただ、チュートリアル的にちょっと動かしてカットシーン、またちょっと動かしての繰り返しが多かったのは、テンポが悪いとは感じました。チュートリアルとしてまとめてもよかったのではと思うものの、そうするとカットシーンが連続してしまうのでしょうね。

エフェクト

体験版では全体気に暗いシーンが多いこともあって、ちょっと目が痛くなりました。またキャラクターの動きがわかりづらくもなりましたね。エフェクト映えするように背景の色を落としたというのはちょっと疑問。

リップシンク

この技術は使えなかったのでしょうか?
https://www.famitsu.com/news/202208/27273585.html
口の動きが日本人、身振り手振りが外国人では違和感が出てくるのかもしれませんし、実際そのような回答も昨日でていましたね。

フレームレートとモーションブラー

フレームレートが安定しない上にモーションブラーのエフェクトがあるものですから、体験版をプレイして一番気になりました。開発陣は気にならなかったのが、ちょっと不思議なほどです。体験版を絶賛しているYoutubeの動画やtwitterのコメントなどでも、この点、あまり触れていないのですよね。

昨日の生放送ではフレームレートが落ちるという点に関して、アップデートするとの回答がありましたが、まだ最適化の余地がある、ということのですかね。その直後、配信云々の話に続いたのは、ちょっとずれた回答だと思います。
モーションブラーはできる限り早い段階でオフにできるようにしてほしいところですね。あとカメラも。

バトル

体験版では単調に感じましたが、「召喚獣アクショントライアル」ではアビリティや召喚獣も増え、割と楽しめました。これはおそらく本編を通してプレイしてみないと、正確な感想は出てこないと思います。
フェニックスとイフリートの召喚獣バトルも出来に悪いシューティングにしか思えませんでしたが、こちらも本編では大きく変わってくることを期待しています。

画面の暗さ

私のTVはHDRですが、それでも体験版では暗かったです。あとは本編通してみないと何とも言えないですね。
あと、HDR推奨ならもうちょっと早い時点で広報したほうがよかったのではないかと。

その他

Youtubeで見ていて気になったこと。リップシンクの話が出たときのコメントちょっと怖かったですね。「クレーマーの戯言」「アンチ」「どうせ買わない」などなど……リップシンクが気になったというのも、立派なプレイヤーからの感想のはずです。だというのに、批判的なコメントは一切許さない、そういう感想はすべて敵とばかりの攻撃的なコメント。

昨年あったFF14の生放送でのLIVE Q&A 煉獄編のヒーラー問題に対して関する質問で同じようなことがありました。質問内容に「反省点」というワードがあったせいでしょうか、質問者に対して攻撃的なコメントがあったことを記憶しています。そのあと、同じようなレイドのヒーラーに関する質問が出た際には、さらに攻撃的になっていましたね。質問者は一斉に質問をチャットし順番に読み上げて回答していくというスタイルですから、質問内容がかぶってしまうことも当然あるはずです。それなのに、同じ質問をするなと、コメントが並んでいましたね。

吉田氏は、FF14の放送などを見ているとわかるようにユーザフレンドリーなところがあり、またユーザと真摯に向き合っているところがあります。それだけにユーザからの信頼が厚いのでしょう、吉田氏のファンになられている方が多くいらっしゃいます。それ自体はよいのですが、だからといって少しでもネガティブなコメントを出すと一斉に攻撃するのは、さすがにいかがなものでしょう。
一部の方々だけだとは思いたいのですが、攻撃的な様相は目立ちますので、少なくとも多くの人の目に映るところでは控えたほうが良いかと。場合によっては、全体的にそのように見られてしまうこともあり得ます。



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