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『仮面ライダークウガ』第1話感想

第1話 復活 (その5)

 その4で終わらせようと思ったんですけど、無理でした。第1話は視聴者のハートをがっつりつかむための仕掛けが満載過ぎて触れずにはいられないです……。第2話以降は頑張ります。

 長野県警の屋上。
 クモ生命体が圧倒的優位と思われた時、太陽を背にヘリが飛んでくる。ヘ・リ!そのヘリに乗ってるのは一条刑事!
 さっきも思ったけど、何をどう言うと、ヘリを飛ばす許可と乗り込む許可を得られるんです?有能だからなの?熱いからなの?(答えは両方です!)

 ヘリから屋上の状況を確認した一条刑事。じっと見つめた後「2匹⁉」と思わず口走る。確かに、変身した現場も事情も知らない一条刑事から見たら、そうなんだよね。

 なので、ヘリから迷わず「2匹」に向かって拳銃を向け、発砲する。
 え?ちょっと待って?飛んでるヘリから拳銃で五代の脇に銃弾を当てられるって、どんな技術です?ヘリの運転士さんも含めてどれだけ上手いのよ!

 いいところを邪魔されたクモ生命体、一度五代に絡めていた糸を切り、改めてヘリに向けて吐き出して絡めると、今度は糸を伝ってヘリに乗り込んでくる!ヤダ怖い!落ちたらアウトじゃん!

 拳銃で一条刑事は抵抗するが、もちろん効果なし。クモ生命体の攻撃を避けていると、いつの間にかクモ生命体の背後に白い戦士が……いや、君はどうやって上ってきたんだ!?

 一条刑事からクモ生命体を引き離すも、勢い余って転げ落ちそうになり、危うくヘリの足に捕まる白い戦士と、その体にしがみつくクモ生命体。いや、お前は糸を使えば何とかなるだろ……。多分、今の白い戦士の状態で倒したいと思ってたんだろうな……と思うことにする。
 揺れるヘリと、揺さぶられる一条刑事。アンバランスな状態のヘリをどうにかこうにかコントロールするヘリの運転士さん……リスペクトしかない。

 ヘリの足をよじ登って中に入ろうとするクモ生命体と、白い戦士のヘリの乗降口での攻防。見守ることしかできない一条刑事。何があっても状態を安定させるヘリの運転士さん。

 ヘリの足の下に回り込んだり、するっと向きを変えたりとクモっぽい動きで白い戦士の攻撃をかわすクモ生命体。えらいもんで、ヘリのパイロットを襲うと自分も危ないと分かってるのか、ヘリの下を回り込んで反対側の乗降口から一条刑事の背後を襲う。

 ヘリの外に引きずり出されそうになったところを白い戦士が助けるが、また背後に回り込んだクモ生命体が襲ってくる。お互いに決定打がなく、なかなか決着がつかないものの、どうにかこうにかヘリから蹴っ飛ばすことに成功する白い戦士。

 この〈必殺技がない同士のもどかしい戦い〉があるからこそ、五代雄介は戦闘になれてない普通の青年だとか、この後出てくる未確認生命体が色んな意味でどれだけ強いかがちゃんと分かるようになってる。素晴らしい。

 クモ生命体がちゃんと落っこちたことを確認してから、一条刑事に向き直る白い戦士。自分と相手に確認するように一条刑事がつぶやく。
「オレを……助けた……?」

 何も言わず、サムズアップする白い戦士。黙って見つめる一条刑事。
 夕日を浴びたヘリの中で、再び問いかける一条刑事。「お前は誰だ?」

 質問には答えず「じゃあ」とヘリから飛び降り、屋上に着地するとヘリを見上げる白い戦士。ヘリからその様子を見つめ、親指を立てた自分の手に視線を落とし、何かに気づいたように「まさか……」と呟く一条刑事。
 白い戦士は立ち去り、誰もいなくなった屋上を見つめる一条刑事を乗せて、ヘリコプターは夕日に向かって飛び立ったのだった……。

 第1話 完。

 最後の二人の場面、セリフの間合いからカットの切り替わりのタイミングから夕陽の差し具合とか、これ以上があるんですか、いやないってぐらい完璧で、カッコいいの見本だと思う。本当によくできてる。

 ED。え?オダギリジョーのイメージビデオですか?という映像と、公園のど真ん中で寝ている五代雄介の映像が交互に流れる。
 桜子さんは寝ている五代にちょっかいを出した後どこかへ行ってしまう。
 一条刑事はあたりを見回した後、またすぐに駆け出して行ってしまう。
 目を覚ました五代は、ゆっくりと体を起こし、照れくさそうというか恥ずかしそうというか、とにかくはにかみながらカメラに近づいてくると、カメラを上に向けてしまう。カメラの先には青空が広がっていた……。と、短いながらも、ハードな本編を見せられた後のクールダウン効果が半端ない。

 ゆったりと流れる「青空になる」もまた、胸にしみる良い歌。そして、このEDのオダギリジョーがとにかくカワイイ。オダギリジョーはいつだって素敵なんだけども、このころのオダギリジョーにしか出せない何かがある。

 予告。1話では倒せなかったクモ生命体や、新たなる未知の生命体や、五代雄介の覚悟の変身から赤い戦士の登場と盛りだくさん!そういえば、次回のサブタイトルのバックって、毎回色が変わるんだと、今気が付きました!

 というわけで、無事に第1話の感想終わりましたー!時間も文字数もかかった割に大したこと言ってない自覚はあります!
 時間と心の余裕がある方は、次回もぜひご覧ください……(2000文字を越えてる……時間泥棒で申し訳ない……)

 しかしこの時の私は知らない。物語が進むに従い、語りたい事柄が増え、文字数がどんどん増していき、徐々に開き直っていくことを……。

初出:2021年6月30日 2024年5月1日加筆修正

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