記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

『仮面ライダークウガ』第2話感想

第2話 変身 (その6)

 読みやすくなるよう、短めにまとめるべく頑張るという決意は何だったのか。何もかも、ディケイドのせい……おのれ、ディケイド!(八つ当たり)

 教会内・礼拝堂。
 ホセ神父(仮)の体の各パーツが人間から未確認生命体のものへと変わり、やがて服が千切れてバラバラとなり、コウモリ型生命体・我らが未確認生命体第3号が、ついにその正体を現す!よっ、待ってました!
 ところで、明日の着替えはあるのかないのか?

 礼拝堂の天井にぶら下がっていた第3号が、飛び立って一条刑事の背後を襲う。羽音なのか気配なのか、一条刑事が振り返って、ショットガン(銃の種類はそんなに詳しくない)をぶっ放す。もう一回発砲するが、それは外れて長椅子に当たり、背もたれの一部がはじけ飛ぶ。
 並の人間ならひとたまりもないし、未確認生命体でも傷はつかなくても、当たったら少しは痛いかもしれない。

 すぐさま起き上がり、銃を構えなおす一条刑事。長椅子の列の間を一つ、二つと確認し、いないと分かると周囲を見回す。
 その背後のステンドグラスを外から(!)突き破り、木の葉とともに一条刑事を襲う第3号!

 もちろん、ステンドグラスを見た瞬間にピンと来て、思った通りのタイミングで襲ってきたけど、思ったより派手でビックリした!

 驚いて振り向き、銃を盾にして立ち向かう一条刑事。しかしその銃を取られ、その勢いで投げ飛ばされてしまう。燭台も巻き込まれて倒れ、ろうそくの灯がカーテンに燃え移ってしまう。
 炎から離れようと、一条刑事は急いで立ち上がり、卓上のろうそくをなぎ倒しながら逃げるが、第3号につかまり、結果コートに引火してしまう!

 メインキャラに火をつける思い切りの良さ。火付けのスタントは、色々準備してても熱いって話を聞いたことある。葛山さん頑張ったな……。

 第3号にまたしても投げ飛ばされ、石床に激突したダメージと、昨日の骨折と、下半身全体を包む炎とに、礼拝堂の中央で痛みに苦しむ一条刑事。マジ痛そう。
 何かを話しながら、壇上から飛び降り(階段を下りればいいのに、なぜ飛んだ?)、一条刑事に近づいてくる第3号。

 危うし、一条刑事!となったその時。礼拝堂の正面入り口を、バイクで突進してくる五代雄介!停まるために横倒しにしたバイクが、長椅子を巻き込みながら石床の上を滑って炎の中へ……当然起こる大爆発!当然明るくなる!身を守ろうとまた壇上に逃れて、目を守りながら身を縮める第3号!さすがの間の悪さだ!

 一方の五代。上着を急いで脱ぐと、一条刑事のコートの炎を消そうと奮闘する。火を消し、抱き起そうとする五代に向け「何しに来たァ!」と一喝する一条刑事。そんなこと言いつつ、一条刑事の腕はあくまで五代を自分の後ろにかばおうとしてるのよ。健気というか何というか。

 そんな二人にとびかかる第3号。目の前でイチャイチャするなということか(絶対に違う)。一条刑事を抱えて横に転がって攻撃をかわす五代。第3号を見据えながら、五代が告げる。「戦います、オレ!」

 「まだそんなことを(言ってるのか)」と、胸倉をつかんで止めようとする一条刑事の腕を振り払い、第3号の前に出る。攻撃する第3号を、時にかわし、時に攻撃しながら五代は叫ぶ。
 「こんな奴らのために!これ以上誰かの涙は見たくない!みんなに笑顔でいてほしいんです!」

 生身なんであっさり一条刑事の方へ吹っ飛ばされる。しかし五代は立ち上がり、一条刑事に向かって叫ぶ。
 「だから見ててください!オレの!変身!」

 炎を背に、変身の構えを見せる五代雄介が、カッコいいし美しい。特に、右腕を突き出してから、ゆっくりと動かしているときの炎に照らし出された表情がね!素晴らしいね!そして指の形が、何かの印のようにも見えるのは、私が陰陽師ものが好きなせいだからだろうか。

 第3号に攻撃をする五代。やがて各パーツごとに変わっていき、第3号を吹っ飛ばす。昨日と違うのは、色が白ではなく赤いこと。その姿に、立ち上がった第3号も思わず何事かを言う。相変わらず何を言ってるのかさっぱりだが、最後に指をさし、聞き取れる単語を言う。「クウガ!」

 五代もそれだけは聞き取れ、「そうか、クウガか!」と戦士の姿の名前を言う。それまで見守っていた一条刑事も、思わず目を見張る。
 燃え続ける礼拝堂。向かい合うクウガと第3号。
 しかし、赤い戦士は第3号を圧倒し、第3号を吹っ飛ばすと、一条刑事を連れて教会の外へ逃れる。

 クウガが一条刑事を地表に寝かせた時。火の海となった礼拝堂の中から第3号が飛び出し、クウガを捕まえて飛び去ってしまう。体を起こし、行く先を視線で追う一条刑事。仕事熱心!

 さほど遠くではないと思われる何かの工場。屋根を突き破って落ちてくる第3号とクウガ。足場とか鉄骨のレールとか配管とかが複雑に入り組む足場や見通しの悪い場所での攻防。やはり空を飛べるほうが若干有利で、クウガは下に突き落とされてしまう。

 降り立つ第3号。彼もこれと言った必殺技はないのか、クウガと肉弾戦になる。どちらもさほど戦いなれてない感じがするが、クウガの攻撃が決まって、第3号が吹っ飛ばされる。おお、クウガが勝つ?

 そこへ、ターザンよろしく、自分の糸を使って勢いよく割り込んできたクモ型生命体こと未確認生命体第1号。そもそもはこっちの仮のアジトだったんだろうな。
 ヤバい、2対1になってしまったぞ、どうなるクウガ!

 とうとう追い詰められてクウガが捕まってしまい、もうダメかも、という時。鉄骨に当たる2発の銃弾!
 もちろん一条刑事が撃ったのだ!しかし、それが精いっぱいだったのか、するすると倒れこんでしまう。
 まあ、普通の人間はあれほどのダメージを受けて、教会からここまで来れませんけどね、徒歩でも車でも。

 銃弾に2体が驚いたスキを突き、拘束を振り払ってクウガが第1号を殴る。第3号がクウガを襲おうとした時、例のお約束が発動し、まぶしい光に目をやられてしまう。
 そう、夜が明けたのだ。

 第1号のことなど構わず、逃げてしまう第3号。悪い奴だなー。もとはと言えばお前がクウガを連れてきたんだろうが。
 戦い続けるクウガと第1号。

 屋上に転げ出たクウガを、唯一の武器であるクモの糸で捕まえ、どうにかとどめを刺そうとするも、パワーでほどかれてしまい、逆に投げ飛ばされてしまう。クウガのキックを受け止めるも、さらなるキックを受けて吹っ飛ばされる。

 倒れた第1号。着地したクウガ。両者が向かい合い、立ち上がったその時。第1号の体の、クウガの2度目のキックを受けた場所が輝く。そこには古代文字が浮かび上がり、第1号は何かを叫びながら苦しんだ末、体が爆発して木っ端みじんになった。
 第1号のかけらすらないのを確かめ、荒い息を吐きながら、クウガはようやく身構えを解く。蒸気を上げる自分の足を見ながら、勝利を確信した。

 青空が広がり、風がそよぐ中、目を覚ます一条刑事。地べたに座った五代の肩にもたれていることに気づいて顔を動かすと、五代がささやく。
「おはよう、一条さん」彼氏か。いや彼女か。言い方が可愛すぎる。
「何でお前の肩に……」と忌々しげに言う一条刑事に、微笑みながら五代が言う。「まあ、いいんじゃないですか」
「一生の不覚だ」とつぶやく一条刑事。
 そんな二人を、午前のまぶしい太陽の光が照らすのだった。

第2話 完

 赤いクウガがとうとう出ましたね!また、様々な場面での、一条刑事と五代雄介のやり取りがたまらないですね!まだ仲良くなりきれない二人が、今後どうなっていくのか。
 そして何より、我らの第3号はいずこに姿を消したのか。第3話も楽しみですね!(長くなったことから目を背けながら)

初出:2021年7月2日 2024年5月1日加筆修正

#ネタバレ #仮面ライダークウガ #クウガ #仮面ライダーシリーズ #平成仮面ライダーシリーズ #東映特撮 #東映特撮ファンクラブ #TTFC

いいなと思ったら応援しよう!