成仏不動産
今日はライティング関係なく、趣味の事故物件関係について語ります。(←えっ!)
そう、私の趣味は事故物件です。
youtuberが事故物件で心霊現象をレポする番組を見てから、私は事故物件にトリコです。
色んな種類の霊障に詳しくなるわ運気の悪い間取りに詳しくなるわ、自分でも何がしたいのかよく分かりません。
そんな私が。
とうとう、事故物件をテーマにした素晴らしいビジネスまで見つけてしまったからそれを紹介します!!!
その名も!
成仏不動産
です。
ネタとか架空の名称ではなく、ガチのビジネスです。
成仏不動産とは
とりあえずリンクを貼っておきますね。
そう、成仏不動産とは、事故物件の買い取りから販売まで総合的に対応する事故物件専門の不動産サイトなのです!
成仏不動産のビジネスモデルは以下のとおり。
事故物件の買い取り
事故物件の販売
特殊清掃
供養
これらの仲介手数料が収益の柱になっています。
販売だけではなく、事故物件ならではの販売までの過程での面倒事。そういったものを一手に引き受けるという他社の追随を許さないサプライチェーンマネジメント!!!
そう、このビジネスは「最強」なのです…!
時代のニーズを読んだ最先端ビジネス
このグラフを見てください。65歳以上の一人暮らしの増加率についてのグラフです。
見て分かる通り、年々右肩上がり。未婚、離婚、死別。色々と理由はあるだろうけど、今後は高齢者の一人暮らしがかなり増えていきます。
すると、何が起こるか。
孤独死のリスク。そして、事故物件の増加。
これは必然。
成仏不動産を運営している会社の社長は、元々は一般の不動産会社の経営者。ある日、事故物件となってしまった不動産オーナーから困り果てた顔で物件買取の相談を受けて、思ったそう。
その思いから、事故物件専門の不動産売買サイト、成仏不動産を立ち上げたと言います。
そもそも事故物件の定義とは?
事故物件事故物件とは言うけれども、多分きちんとした定義を知らない人もいるはず。まず整理しましょう。
事故物件とは
そう、事故物件とは、ざっくり言えば、家やその共用部分で何らかの理由で前の住人が死亡した物件のこと。病死・孤独死・自殺・殺人と色々ありますね。
事故物件がなぜ嫌われるかといえば、そういった物件は、人にかなりネガティブなインパクトを与えるから。
これを心理的瑕疵(しんりてきかし)と言いますが、この心理的瑕疵が大きい物件ほど不動産価値が下がります。みんな買わないし借りたがらないですもんね。
さらに、死後それなりの時間が経ってしまって、物件が傷んでしまうという物理的瑕疵があれば、さらに不動産価格は下落します。そうなると、もう目も当てられない。
事故物件と認定されたおうちは、オーナー側も借りる側にとっても、心理的な負担が大きいのです。
ただ、先ほどのWikipediaの説明にもある通り、事故物件に該当しない例もあります。
例えば考えられるのが、家族と同居している中で不慮の事故や病気で亡くなったケース。この場合は、確かに人の亡くなり方のパターンとしては異常とは言い難い。あくまでイメージの問題だけど。
病死だと事故物件には当たらないと思いきや、独居で病死をした場合は、事故物件に当たるケースが多いそうです。多分、なんとなーくネガティブな印象だからでしょうね。やりきれませんね…。
成仏不動産の社長も、まさにこういう歯がゆい実態をどうにかしたいと思っているのです。
成仏不動産のすごいとこ3選
私が思う成仏不動産のすごいとこを、3つご紹介しますね。
成仏物件というワード
成仏不動産では、お部屋の特殊清掃や供養を終えた物件に対し「成仏認定書」を発行し、成仏物件と呼んでいます。これ、地味にうまいな~と私は思ったんですよね。
そもそも、「事故物件」という言葉自体が強烈なネガティブワードです。それを、成仏物件と呼ぶだけで、「あ、この物件はもう大丈夫なんだな」って気がしませんか?
ちょっとしたことだけど、気持ちがホッとする言葉選び。これだけで、この物件を選んでもいいかなという気持ちになります。成仏物件という言葉には、コピーライティングの真髄が詰まっています。
超・オシャレで明るいリノベーション
HP見てもらうと分かると思うんですけど、取り扱い物件がめっちゃオシャレ!事故物件ってどこかじめっとして暗いイメージがありますが、リノベーション後はそんな陰気さは微塵もない!こんなお部屋、普通に住みたくなりますよね?
実際、成仏不動産で物件を買ったり借りたりする人から、心霊現象が起きたという報告はこれまでのところないそうです。
つまり、事故物件だから心霊現象が起こるのではなく、事故物件に対してネガティブな気持ちや恐れを抱いた時に心霊現象は起こるってこと。
つまり、リノベーション = 除霊。
いや、ちょっと違うかもしれませんが、人のネガティブな念が霊を呼び寄せることは間違いありません。ということは、そういう気持ちを起こさせなければ良いのです。
三方良しどころか全方位良しのビジネスモデル
私が一番この成仏不動産に感銘を受けた理由。それは、誰もがHAPPYなビジネスモデルだから。
■事故物件のオーナーや相続者(孤独死された方の親族ね)の視点
事故物件を所有するのって負の遺産です。売れないし、不動産価値もだだ下がりだし。大抵のオーナーは、事故物件を抱えているということも言いたがらないそうです。
でも、成仏不動産はそんな物件も買ってくれます。しかも、正しい査定で。どんな物件も断らないとHPに書いてあります。こんな安心感、ある?
■買い手・借り手側の目線
事故物件、いえ、成仏物件は、ある一定の層にとってはとてもありがたい存在です。それが、外国人労働者と高齢者。そう、どちらも審査に通りにくい人達。成仏不動産は、そういう方々と不動産オーナーの間に立ち、マッチングするサービスも行っています。
これをやってくれたら、国籍や年齢でなかなか物件が見つけられない人達にとってもすごくありがたいですよね。
■国の目線
今、日本の空き家率が年々上昇しているのが問題となっているのはご存じですか?
空き家率が高いと何が問題か?
土地の有効活用ができない
景観が悪くなる
犯罪リスクが高まる
こんなところが挙げられます。この「空き家」には当然事故物件も含まれます。つまり、事故物件を流通に乗せて人が住めるようにするということは、国の問題にも貢献しているということで。
こんな素晴らしいことはありません。
もちろん、何よりも成仏不動産が物件が売れて儲ければハッピー
私は、こういう社会的意義があって意表を突かれるようなビジネスについて知るのが大好き!
……ということで、私の好奇心も満たしてくれて、まさに「全方位良し」なビジネスモデルなのでした!!!
いかがでしたか?
最後まで読んでくれたあなたは、確実に成仏不動産のファンになりましたね?私は何を血迷ったか採用ホームページまで見てしまいました。そして、事故物件を借りるつもりも投資するつもりもないのに、公式LINEになぜか登録してしまいました。
末期症状ですね。
最後に。この記事に関して、成仏不動産を運営する株式会社MARKSさんと私はなんの関係もございません。インタビューもしていないし、私が勝手に調べて色々書いてるだけです。マージンもいただいておりません。
その辺、悪しからず!