体内を泳ぐ魚
3Dプリンターにてハイドロゲルという寒天に近い素材を使用して作ったもので、血液の中を泳ぐ魚のように見えるこの物体を、酸化鉄ナノ粒子という磁力に作用される粒子を含む溶液に入れる事で、外部から磁石を使って血管内を移動させることができるようだ。この技術に期待できることは、がん細胞のように、部分的に寄生し、身体を蝕んでいく悪性細胞にピンポイントで投薬をすることが出来るという画期的な技術だ。現在の抗がん剤治療の場合、患部の悪性腫瘍に対して投薬するにあたって、全身に作用してしまうことから、良い細胞までに影響を与えてしまい、髪の毛が抜け落ちてしまったり、身体中に痛みを与えたりと心身共に負担が大きい治療となっているのが現状だが、この技術は体内のpH値に反応して口を開くため、悪性腫瘍付近の酸性部分に近づくと、口を開き、直接患部に投薬をするため、今までのような負担が大幅に軽減されるかもしれないそうだ。
私の周りでもガンの闘病生活を送っている人が何人かいるが、この技術が有効で大幅に負担が軽減されるように実用化されることを願う。