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『仮面ライダー』の展示物などを紹介する:「生誕50周年記念 THE仮面ライダー展 大阪」訪問記 その01

2023年07月15日、私はひらかたパークを訪れ、一般客として「生誕50周年記念 THE仮面ライダー展 大阪」(以下同展)に参加した([1],[2])。

『仮面ライダー』(以下『無印』)コーナーでは、原作者である石ノ森章太郎(以下敬称略)のプロフィールが紹介された(図01.01,[3])。

図01.01.石ノ森章太郎 プロフィール。

「仮面ライダーデザイン決定までの道のり」が展示されたが、『無印』の決定自体が試行錯誤の連続であることを痛感させるものである(図01.02,[4])。

(a)クロスファイヤー 仮面デザイン。
(b)デザイン候補:バッタがモチーフとして起用された。
(c)仮面ライダー 全身 決定稿。
図01.02.仮面ライダーデザイン決定までの道のり。

萬画版『無印』の原稿は、新たなヒーローである仮面ライダー1号の登場を告げるものである(図01.03)

(a)机と原稿。
(b)拡大原稿と原稿群。
図01.03.萬画版『仮面ライダー』の原稿。

旧1号(図01.04)、2号と1号(図01.05)、および、新1号(図01.06)のコスチュームの変化は、キャストやスタッフによる試行錯誤を痛感させるものであった([5])。

図01.04.仮面ライダー旧1号。
図01.05.向かって左から、仮面ライダー2号と仮面ライダー1号。
図01.06.仮面ライダー新1号。

本郷猛と一文字隼人の衣装(複製)は1970年代を痛感させた(図01.07)。

図01.07.向かって左から、本郷猛の衣装(複製)と一文字隼人の衣装(複製)。

サイクロン号はいわば「始まりのオートバイ」である(図01.08)。

図01.08.サイクロン号。

滝和也と少年仮面ライダー隊もまた、仮面ライダー1号と2号にとっては掛け替えのない仲間である(図01.09)。

図01.09.時計回りに、滝和也FBI身分証(再現)、少年仮面ライダー隊ペンダント(複製)、および、少年仮面ライダー隊ヘルメット(複製)。

そして、ネオ1号『仮面ライダー1号』は1号が歴戦の勇者であることを痛感させた (図01.10)。

図01.10.仮面ライダーネオ1号。

『無印』自体は1971年04月03日~1973年02月10日に放送された、いわば昔の作品である。しかし、仮面ライダー1号と2号はそれ以降の作品でも登場している。しかも、『仮面ライダー1号』(2016年)で、1号はネオ1号、かつ、主人公として登場した。その意味では、『無印』は決して古びることはない。

仮面ライダー1号と2号はまさに、「永遠のヒーロー」である。

とはいえ、『無印』内で描写されている流行、常識、習俗、および、風俗は、2020年代のそれらと異なることもまた、事実である。第2次世界大戦後の歴史を取り扱っている教科書を片手に、こうした相違を見つけることも一興であると私は考える。



参考文献

[1] 東映株式会社.“生誕50周年記念 THE仮面ライダー展”.KAMEN RIDER WEB ホームページ.https://www.kamen-rider-official.com/kr50th/exhibition/,(参照2023年09月01日).

[2] 京阪レジャーサービス株式会社.“生誕50周年記念 THE仮面ライダー展”.ひらかたパーク ホームページ.https://www.hirakatapark.co.jp/kr50th-exhibition-lp,(参照2023年09月01日).

[3] 株式会社 石森プロ.“石ノ森章太郎について”.石森プロ ホームページ.https://ishimoripro.com/about-shotaro/,(参照2023年09月03日).

[4] 株式会社 石森プロ.“〝カッコいい〟を飛び越えるヒーローデザイン”.石森プロ ホームページ.マガジン.ISHINOMORI 02 石ノ森章太郎大特集.https://ishimoripro.com/magazine/web-magazine-02/%e3%82%ab%e3%83%83%e3%82%b3%e3%81%84%e3%81%84%e3%82%92%e9%a3%9b%e3%81%b3%e8%b6%8a%e3%81%88%e3%82%8b%e3%83%92%e3%83%bc%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%83%87%e3%82%b6%e3%82%a4%e3%83%b3/,(参照2023年09月03日).

[5] 株式会社 エイガ・ドット・コム.“「仮面ライダー」1号&2号に関する“超基本的知識” 見分け方や、観てほしい作品など解説”.映画.com ホームページ.映画ニュース.2023年03月22日.https://eiga.com/news/20230322/16/,(参照2023年09月03日).

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