エヴォーブ テクノロジーの「てあらいふ」：バリアフリー2021を振り返る その03
PDF版は「03．てあらいふ」をダウンロードしてください。
2022年第16週（2022年04月18日～2022年04月24日）では、新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）感染症（COVID-19）は全国的に、複数の指標で再び微減～減少を認めた（[1]）。それでも、COVID-19には警戒する必要がある（[2]）。
SARS-CoV-2はエンベロープ ウイルスの一種である。この種のウイルスにおいて、エンベロープ（脂質二重膜構造をとる）はウイルス粒子の最も外側に位置しており、ウイルス ゲノムおよびカプシドと呼ばれるタンパク質の殻を覆っている。それゆえ、エンベロープはエタノール、有機溶媒、または、石鹸などの界面活性剤で破壊できる（[3]）。
それゆえ、SARS-CoV-2に対する手指の消毒・除菌には、水と石鹸よる洗浄、ならびに、アルコール消毒液が有効である（[4]）。
エヴォーブ テクノロジー株式会社（以下同社）は広島県福山市を拠点とする、介護施設向アプリケーション開発、および、電子機器の設計・製造企業である（[5]）。
同社はバリアフリー2021／慢性期医療展2021／看護未来展2021（以下バリアフリー2021）で、移動式洗面台「てあらいふ」（[6]）スタンダード（図01）とハイグレード（FRP）（図02）を展示した（[7]）。
「てあらいふ」は水道工事が不要、かつ、高さ調節が可能な移動式洗面台である。
「てあらいふ」はどこへでも移動でき、全ての人が快適に利用できる、言い換えれば、高齢者の健康維持と施設職員の業務負担軽減のための機器として、開発されたものである。
スタンダードは基本的な機能を備えており、かつ、コンパクトで移動も容易なので、どこにでも設置できる。一方、ハイグレード（FRP）は車椅子利用者向けで、大容量タンクを搭載しているので、どのような状況下でも利用可能である。
2021年08月27日、バリアフリー2021／慢性期医療展2021／看護未来展2021で展示。
2021年08月27日、バリアフリー2021／慢性期医療展2021／看護未来展2021で展示。
私は今回の記事で、「いつでもどこでも容易に手洗いができる」ことの重要性と有難さを痛感した。
上記の意味で、同社には感謝している。
参考文献
[1] 国立感染症研究所．“新型コロナウイルス感染症サーベイランス週報：発生動向の状況把握 2022 年第16週（2022年4月18日～2022年4月24日；4月26日現在）* *一部、第17週の情報を含む”．国立感染症研究所 ホームページ．新型コロナウイルス感染症（COVID-19）関連情報．2022年05月02日．https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/PDF/COVID-19_2022w16.pdf，（参照2022年05月05日）．
[2] 内閣官房 新型コロナウイルス等感染症対策推進室．“新型コロナウイルス等感染症対策 トップページ”．https://corona.go.jp/，（参照2022年05月05日）．
[3] 花王株式会社．“エンベロープ ウイルスの特徴”．花王衛生科学研究センター ホームページ．専門家の方向け．新型コロナウイルスの基礎情報．https://www.kao.com/jp/hygiene-science/expert/new-coronavirus-knowledge/enveloped-viruses/，（参照2022年05月06日）．
[4] 厚生労働省．“新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について（厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ）”．厚生労働省 ホームページ．政策について．分野別の政策一覧．健康・医療．健康．感染症情報．新型コロナウイルス感染症について．https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/syoudoku_00001.html，（参照2022年05月06日）．
[5] エヴォーブ テクノロジー株式会社．“会社概要”．エヴォーブ テクノロジー株式会社 トップページ．http://www.evot.co.jp/company.html，（参照2022年05月06日）．
[6] エヴォーブ テクノロジー株式会社．“移動式洗面台 てあらいふ トップページ”．http://www.evot.co.jp/lp/index.html，（参照2022年05月06日）．
[7] エヴォーブ テクノロジー株式会社．“製品ラインアップ”．移動式洗面台 てあらいふ トップページ．http://www.evot.co.jp/lp/products.html，（参照2022年05月06日）．