背割堤の桜観覧記2018
国営公園 淀川河川公園背割堤地区(以下同地区)は淀川河川公園の一地区で、京都府八幡市に位置する(図01,02,1)。
図01.木津川御幸橋南詰より桜並木を望む。
図02.桜並木 遠景。
同地区は木津川と宇治川を分ける背割堤(全長約1.4km)で有名で、桜(染井吉野)248本とハナミズキ36本が植栽されている。また、桜のトンネルは見る人々を魅了する(図03,2)。
図03.桜並木。
淀川三川合流域 さくらであい館(以下同館)は2017年03月25日に開業した施設で、三川合流地点(木津川、宇治川、及び、桂川が合流し淀川になる地点)の象徴となる建物である(図04,3,4)。
図04.さくらであい館。
三川合流地点がある桂川、宇治川、木津川三川合流域は洪水が生じるたびに、水害が発生する地域であった。それ故、江戸時代以来、多くの治水事業が繰り返し実施されてきた(図05)。
図05.木津川 三川合流点から1.0 km。
1867年、木津川の付け替えが実施された。1896年以降は国営の淀川改修工事の対象となり、宇治川を淀の南へ付け替え等の大規模な河道付け替えが実施された。更に、1899年には桂川が改修され、1918~1930年には宇治川・木津川合流点が下流に移動され、且つ、背割堤設置工事が実施されたことで、ほぼ現在の合流景観が形成された(5)。
2018年03月30日、私は同地区と同館を訪れ、桜を鑑賞した。桜は美しい花を咲かせていた(図06,07)。
図06.桜。
図07.桜 拡大。
また、「第3回世界水フォーラム」開催記念碑「水に集う」が展示された(図08)。
このフォーラムは2003年03月16~23日、京都府、大阪府、および滋賀県で開催されたが、このフォーラムで「京都水宣言」が発表された(6,7)。
図08.「第3回世界水フォーラム」開催記念碑「水に集う」。
参考文献
1 国土交通省 近畿地方整備局 淀川河川事務所.“背割堤地区”.淀川河川公園 ホームページ.淀川河川公園のご案内.https://www.yodogawa-park.go.jp/annai/%E8%83%8C%E5%89%B2%E5%A0%A4%E5%9C%B0%E5%8C%BA/,(参照2021年03月18日).
2 一般社団法人 八幡市観光協会.“背割堤(せわりてい)”.八幡まるごとナビ トップページ.周辺案内.神社・仏閣・観光.https://www.kankou-yawata.org/?shuhen_jinja=%E8%83%8C%E5%89%B2%E5%A0%A4,(参照2021年03月18日).
3 一般社団法人 京都山城地域振興社.“さくらであい館”.お茶の京都 ホームページ.観光スポット.http://ochanokyoto.jp/spot/detail.php?sid=414,(参照2021年03月18日).
4 国土交通省 近畿地方整備局 淀川河川事務所.“コンセプト”.淀川三川合流域 さくらであい館 ホームページ.https://www.yodogawa-park.go.jp/sansen/concept/,(参照2021年03月18日).
5 京都府.“桂川、宇治川、木津川三川合流域”.京都府レッドデータブック2015 トップページ.地形・地質・自然現象.地形.http://www.pref.kyoto.jp/kankyo/rdb/geo/db/sur0074.html,(参照2021年03月18日).
6 京都府.“第3回世界水フォーラム”.京都府 ホームページ.暮らし・環境.環境・自然・動植物.http://www.pref.kyoto.jp/wwf3-kyoto/,(参照2021年03月18日).
7 京都府.“京都水宣言”.京都府 ホームページ.暮らし・環境.環境・自然・動植物.第3回世界水フォーラム.http://www.pref.kyoto.jp/wwf3-kyoto/documents/kyotomizusengen.pdf,(参照2021年03月18日).