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13.同志社のワザを京都のECO課題解決に:超ECO祭2024 訪問記 13

同志社大学 商学部 瓜生原葉子(以下敬称略)研究室(以下瓜生原ゼミ)は、2024年11月09、10日にイオンモールKYOTOで「超ECO祭2024」を催した。なお、私は10日に参加した([1])。


「超ECO祭2024」のブースの1つである​「同志社のワザを京都のECO課題解決に」で、同志社大学サイエンス コミュニケーター養成副専攻(以下同副専攻)は「取材・インタビュー実践講座」と「未知型探索ビジネスワークショップ」を紹介した(図13.01,図13.02,[2][3][4])。 

図13.01.同志社大学サイエンス コミュニケーター養成副専攻:「取材・インタビュー実践講座」と「未知型探索ビジネスワークショップ」。
向かって右から、“サイエンス・コミュニケーション”、「ちょっと待てい!!―溶融塩(ようゆうえん)ってなに?」、および、「ちょっと待てい!!―相席サイエンスってなに?」。
図13.02.同志社大学サイエンス コミュニケーター養成副専攻:「取材・インタビュー実践講座」と「未知型探索ビジネスワークショップ」。
向かって右から、「同志社発の科学技術」×「社会課題」⇒新しいアイデア」と「変形するコンタクト!?“形状記憶ハイドロゲル”」。


また、同副専攻は、同志社大学による以下の研究も紹介した(図13.01,図13.02)。

1.2023年11月15日、同志社大学とダイキン工業株式会社は、溶融塩電解により二酸化炭素(CO2)を合成樹脂の原料や金属の溶接で使用するアセチレンとして再利用できることを実証したことを発表した([5])。

2.理工学部 光デバイス研究室は、植物から蛍光色素を抽出して有機エレクトロルミネッセンス(electro-luminescence:EL)に応用する研究を行っている。資源の乏しい日本でも植物は豊富に存在しており、その色素を利用すれば低価格・省資源で環境負荷の小さい工業製品が製造できることになる。既に、ホウレンソウから抽出したクロロフィルを用いて赤色有機ELの作製に成功している([6])。 

3.理工学部 機能分子・生命化学科 高分子化学研究室 古賀智之 教授が開発した、温度応答性アミノ酸ポリマーからつくるスマート ハイドロゲル(形状記憶ハイドロゲル)([7])。

 

サイエンス コミュニケーターは、自分の研究を専門家でない人に簡明に伝える方法がわからないという研究者と、科学が難しいという一般人の間に入って、科学を身近に感じて貰うために、分かりやすく伝える人のことである([8])。

同志社大学による最新研究は目覚ましいものである。しかし、同志社大学だけでなく、他の大学や官公庁による最新研究は非常に高度化しているので、門外漢には非常にわかりにくいものになっている。

それ故、最新研究を分かりやすく伝えるサイエンス コミュニケーターは非常に重要な存在になっている。

だからこそ、同副専攻によるサイエンス コミュニケーターの養成には、大いに期待している。



参考文献

[1] 学校法人 同志社 同志社大学 商学部 瓜生原葉子研究室 医療のエコ活動研究会.“超ECO祭2024”.同志社大学 商学部 瓜生原葉子研究室 医療のエコ活動 ホームページ.https://www.medieco.net/%E8%B6%85eco%E7%A5%AD2024,(参照2025年01月01日).

[2] 学校法人 同志社 同志社大学 商学部 瓜生原葉子研究室 医療のエコ活動研究会.“​ブース紹介”.同志社大学 商学部 瓜生原葉子研究室 医療のエコ活動 ホームページ.超ECO祭2024.https://www.medieco.net/s-projects-side-by-side,(参照2025年01月01日).

[3] 学校法人 同志社 同志社大学 生命医科学部.“サイエンス コミュニケーター養成副専攻”.生命医科学部 ホームページ.https://biomedical.doshisha.ac.jp/biomedical/science_communicator/science_communicator.html,(参照2025年01月02日).

[4] 学校法人 同志社 同志社大学 生命医科学部.“京都発世界に通じるオンリーワン技術の継承パンフレット 「実社会課題に対応するコミュニケーションの推進事業」[PDF 4.6MB]”.生命医科学部 ホームページ.サイエンス コミュニケーター養成副専攻.https://biomedical.doshisha.ac.jp/biomedical/attach/page/LIFE_FACULTY-PAGE-JA-29/134809/file/20SearchingUndiscovered.pdf,(参照2025年01月02日).

[5] 学校法人 同志社 同志社大学.“溶融塩電解により二酸化炭素をアセチレンとして再利用できることを実証!同志社大学とダイキン工業株式会社によるカーボンニュートラルに向けた共同研究の成果”.同志社大学 ホームページ.ニュース一覧.2023年11月15日.https://www.doshisha.ac.jp/news/detail/001-mmO7e1.html,(参照2025年01月02日).

[6] 学校法人 同志社 同志社大学 理工学部/大学院理工学研究科.“光デバイス研究室”.同志社大学 理工学部/大学院理工学研究科 ホームページ.学部・研究科紹介.研究室一覧.電気系.https://se.doshisha.ac.jp/se/education/laboratory/electrical/optical_device.html,(参照2025年01月02日).

[7] 公益財団法人 新産業創造研究機構(NIRO).“温度であやつる高分子 -形を変えたり、溶けなくなったり”.新産業創造研究機構(NIRO) ホームページ.「古賀智之」で検索.https://www.niro.or.jp/pdf/2017seedspdf/09_macromolecule.pdf,(参照2025年01月02日).

[8] 学校法人 東京薬科大学.“サイエンス コミュニケーターとは?”.東京薬科大学 研究ポータル CERT ホームページ.SERIES.学生によるサイエンス コミュニケーション.2023年08月21日.https://cutting-edge-research.toyaku.ac.jp/series/2479/,(参照2025年01月02日).

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