うる星やつら 第01話「かけめぐる青春/絶体絶命」

『うる星やつら』(2022年版、以下新作)は『うる星やつら』(1981年版、以下旧作)と同様、80年代の現実や空気感を再現している。それ故、うる星の電子機器が2020年代のそれを発展させたものになっている。また、旧作のドタバタ感も忠実に再現している。もっとも、法令順守上、新作では旧作と異なり、ラムは乳首を見せなかったけどね。
また、新作の出演陣は、旧作の出演陣の演技を忠実に再現している(実際、旧作のレギュラー陣(新作では大御所)が、新作の中堅出演陣を指導しているわけだし)。
「すれ違い、勘違い、誤解、勝手な思い込み、勝手な解釈」は高橋留美子(敬称略)の著作で見られる登場人物の行動文法だが、『うる星やつら』もまたこうした行動文法が認められる。ちなみに、『うる星やつら』では、勘違いなどが解決されることは決してない。実際、最終的に、あたるはしのぶではなく、ラムを選んだわけだし。
ふと考えてみたが、個人的には『うる星やつら2023/2024』が観たい。当然、主人公はあたるとラムの孫ということでw。
ということは、理屈の上では、その主人公の父方の祖母がラムで、母方の祖母がしのぶになってもおかしくはない。さて、ラムとしのぶが子/孫育てにどのような立場をとるのかが気になるね。この件では、しのぶは「寂しい時ぐらい、大丈夫なんて言わないでちゃんと寂しいって言いなさい!」(元ネタは常磐順一郎『仮面ライダージオウ』の発言)と言いかねない。

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