みいちゃんと山田さん 第06話(2)「夢」
マミは定型発達者だが、恐らく自閉症スペクトラム障害(旧アスペルガー症候群)患者である母親(典型的な毒親)に振り回されてきた教育虐待サバイバーゆえ、自分の欲望に従って漫画、ゲームソフト、および、可愛い洋服を買う時でも常に罪悪感を抱えていた。
一方、みいちゃんは半ば社会から疎外されてきた身ゆえ、常に自分の欲望に従って行動できる。とはいえ、母親の電話番号を書き、朝起きたらすべきことをする程度の知能はある([1])。
結果的に、マミはみいちゃんと出会ったことで、自分の心を癒し始めたわけである。その程度には、後者は前者の役に立っているわけである。しかし結局は、後者の無惨な死により、前者は大きな虚無感を抱えることになる。それ故、「ハムスターの寿命って2年なんだって」と「早いよね…、でもなるべく長生きしてもらって、みいちゃんが見送ってあげるんだ」というみいちゃんの発言が虚しく、かつ、悲しく思える。当然、ハムカツはみいちゃんの形見になる…。
参考文献
[1] 株式会社 講談社.“【第6話(2)】夢”.マガポケ ホームページ.裏社会・ヤンキー.みいちゃんと山田さん 亜月ねね.2024年11月10日.https://pocket.shonenmagazine.com/episode/2550912964824268272,(参照2024年11月17日).