新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION:第5クール

第53話「クイズ!!ブラックシンカリオンとペンギン」
本話で、オープニングが一部変更され、エンディングとそのテーマが変更された。
本話の舞台はJR東日本・JR東海 東京駅(以下同駅)である。
本話は同駅のPR回である。なお、同駅はお金を使うことで楽しめるw。
本話は『クイズ$ミリオネア』、『アメリカ横断ウルトラクイズ』、および、『ブラタモリ』のパロディーを含む。
東は本来、一介の鉄道オタクである。しかし、キャリア組の中のエリートとして、新幹線超進化研究所総合指令部総指令長の職に就いている。それゆえ、東は鉄道オタクとしての本性を隠して、厳格な総指令長として振舞わざるを得ない。それゆえ、彼は総指令長としてハヤト達運転士に会うことを避けたわけである。彼はハヤト達を鉄道オタク仲間と見做している。
東の相棒のSuicaのペンギンは本物のペンギンまたはロボット?
『とれたんず』が紹介されたことは意外である。
トラキュレントシャークの毒は主にアンモニアを含む。高濃度のアンモニアはアルミニウム、マグネシウム、および、銅と反応するので、シンカリオンの外部装甲であるジュラルミンを腐食させる。
「シンカリオンの本来の姿が…。」とカイレンは言ったが、その真意は?

第54話「押忍!!N700Aとリュウジのブルース」
本話の舞台はJR東日本・JR東海 東京駅、JR東海 名古屋駅、および、JR東海 リニア・鉄道館である。
東京駅の新幹線のプラットフォーム全てに乗って始めて満足するハヤトはとんでもない鉄道オタクである。
ハヤト達と同席したいがために、見知らぬ老人女性と乗車券の交換を申し出る東も奇特な御仁である。なお、その女性はグリーン車内の席に乗ることができた。
アズサは大の鉄道オタクであるハヤトと東に呆れているが、彼女はかなりのカンフー映画マニアであるw。
そういえば、総合司令室秘書室長である高崎は容姿の割には、割と影が薄いような…。
また、羽島に中間管理職の悲哀を感じるw。
タツミは兄であるリュウジを目標にしているが、ハヤトと妹のミユが指摘するまで、リュウジはそのことに気付かなかった。こういうことは、よくある。
タツミは食べながら、会話するんじゃない。
マスタートリロバイトは、タツミ+N700Aのぞみの引き立て役である。

第55話「超・超・超加速!!ブラックシンカリオン紅」
本話の舞台は鉄道博物館(図01)、JR東日本・JR東海 東京駅、および、JR東日本・JR東海 品川駅である。
セイリュウにとって、シャショットは過去の自分そのものである。だからこそ、両者は共に行動することで、打ち解け合うことができた。
それにしても、両者は東京駅~品川駅間ののぞみとこだまの速度の差を比較・確認するためとはいえ、わざわざ両駅間を新幹線で移動するか(普通は山手線で十分である)。
なお、この両者がわざわざこうしたのは、ハヤトという名の目標に追いつくためである。
セイリュウとシャショットは互いに打ち解け合うことができたことで、ブラックシンカリオンはシャショットを取り込むことで、ブラックシンカリオン紅に進化できた。
なお、この時のセイリュウとブラックシンカリオン紅の元ネタは、ルシファー『電脳警察サイバーコップ』と思われる。実際、ブラックシンカリオンが紅に進化した時、セイリュウの仮面が外れたわけだし。
マキシマムドラゴンはブラックシンカリオン紅の噛ませ竜である。
セイリュウは正式に大宮支部の一員になった。
八代イサブロウは最高責任者として、E2を基にシンカリオンを開発した。その一方で、E5はやぶさ用インターフェイスとしてシャショットを設計した。
2年前の事故により八代は行方不明となった。しかし、彼はキトラルザスの世界に辿り着き、イザと名乗り、その世界の支配者になったと思われる。
当然、そのような彼をカイレンは排除しようとしている。

01.鉄道博物館

図01.鉄道博物館。撮影日:2019年08月12日。

第56話「豆!!鬼のセイリュウ」
本話の舞台は鉄道博物館と九州鉄道記念館である。
本話は『ちびまる子ちゃん』のパロディーを含む。
本話の教訓は「侮りは恐れを生む。そして恐れは破滅を生む」ことである。実際、キトラルザスは人類、特に新幹線超進化研究所を侮ったことで、破滅しかけているわけだし。
しかし、「恐れを知る」ことも大事である。実際、恐れ知らずのレイはサウザンドファングを深追いしたことで、逆にその大群に襲われた。それが切っ掛けで、恐怖を知ったわけだし(これにより深追いをしなくなるであろう)。その一方で、恐れと言う概念が無いサウザンドファングはセイリュウの罠に嵌り、マグマの海に嵌り自滅した。
なお、恐怖を伝えることは非常に難しい。
新幹線超進化研究所はシンカリオン用の飛行用ユニットを開発すべきだね。800つばめに頼るわけにはいかないわけだし。
出水達はセイリュウを交渉人として起用し、キトラルザスとの対話を試みた。しかし、その計画は失敗した。なお、ハヤトとレイはセイリュウの護衛である。
出水達は八代が敵になったことを、容易に受け入れないでいる(これは仕方がない)。
キトラルザスにとって、イザは「外様」でしかない。
そういえば、門司支部オペレーターの本名は何?
次回予告は『新世紀エヴァンゲリオン』のそれのパロディーである。

第57話「密着!!キトラルザス24時」
本話は第56話までの総集編で、『警視庁24時』のパロディーである。
そして、第59話以降の展開を紹介している。

第58話「ファイト!!エクスプレスと青春のE2系」
本話の舞台は、鉄道博物館、京都鉄道博物館(図02)、宮城県松島湾一帯(11年前)、および、岐阜県不破郡関ケ原町である。
本話で、JR東海による「ファイト!エクスプレス」のCMが言及されている。
八代(=イザ)は地方出身らしい。
ホクトは大学の卒業論文で超進化速度の仮説を提唱していた。通常、学部卒の卒業論文でこうした仮説が提唱されることはあり得ない。しかし、こうした仮説が受け入れられたことは、彼の担当教授らが単に寛容な人であることに由来するのか、それとも、その論文の新規性が担当教授らを魅了したのか?
11年前、新幹線の運転士であったホクトは超進化研究所(表向きは鉄道博物館)に配属されることになった。そこで、彼は出水らと共に超進化研究所で、超進化速度で走る次世代新幹線(リニアモーターカーよりも速く移動できる)の開発に取り組むことになった。
しかし、ファーストエネミーの出現により、超進化研究所は上記の研究に基づいて、戦闘ロボットであるシンカリオンの開発に取り組むことになった。
ホクトは本来次世代型高速電車を造るはずだったが、仕方がないとはいえ戦闘ロボットを開発せざるを得なくなった。こうした状況にホクトが躊躇を感じることは当然である。現在となっては、ハヤトがシンカリオンの運転士になることを、ホクトは当初快く思わなかったことがよく理解できる。
終盤のシーンで、イザはなぜ偽ビャッコ、偽ゲンブ、および、偽トラメを使って、ホクト達をおびき寄せたのか?

01.エントランスホール

図02.京都鉄道博物館 エントランスホール。撮影日:2018年06月29日。

第59話「繋げ!!シンカリオンと鍋の力」
本話の舞台は、京都鉄道博物館と大文字山である。
ギン、ジョウ、および、タカトラの3人は立場上、「夢がある事自体が辛く厳しい」ことを理解している。それでも、いや、だからこそ、くじけずに前に進もうとしているし、実際そうしている。
上記の3人は八代(=イザ)の件では部外者である。だからこそ、鍋料理(元ネタはタカトラの実家のそれ)を介して、八代の件の当事者であるホクト達を癒し、励ますことができた。
タカトラには姉が2人いる。
リュウジは冷静に振舞っていても、所詮は中学生だからなぁ。
清洲兄弟には八代との因縁は余りない一方で、出水とホクトには因縁がありすぎるからなぁ。
ゲンブは同胞思いである。
ソウギョクはスザクを使って、セイリュウを連れ戻そうとしたが、失敗した。実際、セイリュウはハヤト達のおかげで、スザクを救えたわけだし。
イザは新幹線超進化研究所と対話する気はない。それでも、新幹線超進化研究所、特にホクトと出水は鹿児島に出向き、彼との対話を続けることに決めた。

第60話「大作戦!!団結チームシンカリオン」
本話の舞台は、鉄道博物館、京都鉄道博物館、九州鉄道記念館、ニューシャトル、JR東日本 東京駅、JR東日本 上野駅、および、JR東日本 武蔵小杉駅である。
当初は新幹線超進化研究所本部から反対されたとはいえ、主に本庄の願いを聞いて、最終的に出水とホクトはハヤトと共に地底世界に行くことになった。しかし、そこにはカイレンが待ち受けていた…。
一方、セイリュウの願いを聞いたスザクはカイレンとソウギョクを地上に送り出そうと企んだ。しかし、地上、すなわち東京駅に現れたのは、トラメであった。恐らく、人類と交渉すべきだというスザクの真意にソウギョクが気付いたことは自明であろう。当然彼は人類と交渉する気などない…。
スザクは隠れ家風バーを好む。性格上、当然と言えばそれまでだが。
小山は用意周到なだけではなく、気が利く。
下戸で冴えない草食系男子である本庄と蟒蛇の肉食系女子であるスザクの組み合わせは滑稽である。しかし、前者のおかげで、後者は同胞愛や恋愛感情を自覚できたことは本話における救いである。

第61話「大激戦!!E5×500VSカイレン」
本話の舞台は、鉄道博物館、京都鉄道博物館、九州鉄道記念館、JR東日本 東京駅、および、桜島である。
カイレンは人類特にシンカリオンを観察し続けた結果、人類を滅ぼし、新たな世界を創ることに決めた。彼によると、人類は地球を滅ぼしかねない危険な存在である。そんな彼にとって、新幹線超進化研究所、特にE5はやぶさは危険な存在である。なお、彼が直接戦うことは非常に珍しい。
カイレンは人類、特に子供と大人の本質を的確に見抜いている。
カイレンはシンカリオンE5×500に敗れたが、そのデータを得たようである。
キトラルザスにおいて、ソウギョクが作戦を立案している。一方、トラメは只の脳筋である。なお、ソウギョクはブラックシンカリオンを入手しようとしたが、結局は失敗した。
シャショットはハヤトのサポートAI兼リミッターであることが分かった。ハヤトはシンカリオンE5と完全に同調できるが、シャショットはそれを抑制している。
実際、ハヤトがシンカリオンE5と完全以上に同調した時、シンカリオンE5×500はカイレンを撃退できた。しかし、その代償として、シャショットは全てのデータを失った…。そして、そのことをイザは読んでいた…。

第62話「さらば!!シャショットよ永遠に…」
本話の舞台は、鉄道博物館、京都鉄道博物館、九州鉄道記念館、JR東日本 東京駅、JR九州 門司港駅、門司港レトロ、福島県郡山市、兵庫県相生市、および、桜島である。
新幹線超進化研究所にとってシャショットはブラックボックスで、運転士の適合率が100%を超えるとデータが抹消されるよう作られたようである。
その真相を確かめるために、ハヤトとホクトはイザの居場所に向かったわけだが、ハヤトはシャショットがいなくても、E5はやぶさを運転しているよね。
データを失ったシャショットの件で、ハヤトや周囲の人たちは落ち込んでいた。当然、アズサはその状況に苛立っていた。
その状況を打破するために、アズサは新幹線超進化研究所 東日本指令室大宮支部全職員を動員して、彼らが鉄道唱歌を歌う動画を作った。そして、この動画により、ハヤトは立ち直った。
カイレンは地上制圧を決めた。
福島県郡山市で大宮支部の運転士はソウギョクと交戦し、兵庫県相生市で名古屋・京都支部の運転士はトラメと交戦している。
そして、カイレンが東京駅に向かっている…。

第63話「巨大展開!!東京駅・中央迎撃システム」
本話の舞台は、鉄道博物館、京都鉄道博物館、九州鉄道記念館、JR東日本 東京駅、および、桜島である。
シャショットはハヤトの進化を促すために作られたことが分かった。
八代はキトラルザス人であることが分かった。なお、彼の石化は進行しており、そう長くは生きられない。
八代はキトラルザスと人類の進化を見届けるために、シンカリオン E5はやぶさとブラックシンカリオンを造った。彼は人類に希望を見出しているようである。実際、ハヤトのためにE5はやぶさMk IIを用意したわけだし。
東はペンギン(恐らくロボット?)を代理にするかw。
東京駅中央迎撃システム展開シーンやシンカリオンの大半が東京駅に集結するシーンは、まさに燃える。また、小田原ら整備スタッフなどの裏方が奮闘するシーンは好感が持てる。
ジョウとギンは煽り上手である。トラメはこの2人の挑発に乗って、あっさり倒された。
ソウギョクはカイレンを恐れている一方で、仲間を観察対象としてのみ認識している。彼は引き際を見極めることが得意なので、トラメの敗北を知った時、大宮支部や北海道支部の運転士の前から撤退した。
そして、中央迎撃システム展開後の東京駅で、ハヤトやホクト以外の全運転士はカイレンと戦おうとしている。

第64話「超絶進化!!E5はやぶさ MkII』
本話の舞台は、JR東日本 東京駅である。
八代はカイレンを止めるために、E5はやぶさMk IIを造り、ハヤトに託した。
八代は「過去を断ち切る」ためにシンカリオンを造ったが、ハヤトは「過去を現在や未来と繋ぐ」ためにシンカリオンに乗った。これは、人生をきちんと終わらせるために過去に決着を付けようとする老人と未来を生きる子供の対比でもある。
シャショットは異世界人同士(本作のハヤトとセイリュウ)を出会わせるために作られた。なお、そのデータは最終的に八代の元に帰るようプログラムされた。
シャショットが復活した理由は、ブラックシンカリオンの中にそのデータが残っていたためと思われる。
知的生命体は自分だけでよいとカイレンは考えていた。もっとも、その驕りが自分の死を招いたわけだが。
本話で総力戦が展開された。しかも、これは真夜中の出来事であり、殆どの人はこれに気付かない。
八代が出水に託した言葉は現時点では不明。
最後に登場したキトラルザスのエージェントは人間界で暗躍しており、また新型のブラックシンカリオンを用意している…。

第65話「新学期 新展開!!!謎の新幹線祭り」
本話の舞台は、鉄道博物館、東日本旅客鉄道(JR東日本)総武本線 新検見川駅付近、東海旅客鉄道(JR東海)東海道新幹線 新富士駅、富士山れんげまつり(1)、および、JR東日本・JR東海 熱海駅である。
なお、田んぼにレンゲソウが植えられる理由は、レンゲソウを肥料として利用するためである(2)。
八代は出水に「(エージェントが)もう1人いる」と伝えたが、そのエージェントはキリンである。なお、彼は新型ブラックシンカリオンを使って、人間界で暗躍している。なお、この新型機は軌間可変電車でもある。
シノブは沖縄県に引っ越した一方、アキタとツラヌキは帰郷した。もっとも、この2人は大宮支部に戻ったわけだが。
ハヤトに鉄道マニアの悲哀を感じる。
セイリュウとスザクは上田家の居候になった。なお、この2人には住民票が当然無いので、普段は上田家に引きこもらざるを得ない(泣)。セイリュウは抜け殻状態で、スザクは恋愛ドラマオタクである。
アイアンスチーマー改→スカイハイ・ギガ・ブースター改は、シンカリオン E5 はやぶさMkII オーバークロス ブラックシンカリオン 紅の噛ませ犬である。なお、八代はブラックシンカリオンに残留していたルクスヴェテを使って、シャショットにそのプログラムを入力したようである。

参考文献
1 富士山れんげの会.“富士山れんげまつり ホームページ”.https://www.fujisan-renge.com/,(参照2019年12月31日).

2 福岡県農業協同組合中央会.“レンゲソウを植えるのはなぜ?”.JAグループ福岡中央会 ホームページ.学ぶ.アキバ博士の食農教室.アキバ博士の食農教室「食の知恵と文化」.http://www.ja-gp-fukuoka.jp/education/akiba-hakase/002/020.html,(参照2019年12月31日).


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