アスリートの"最後"は必ずやってくる
先日、鹿島アントラーズの内田篤人選手が
現役を引退した。
普段は、ハイライト視聴で結果を追うだけだが、
最後の試合となったガンバ大阪戦は
DAZN越しに食い入るように勇姿を見届けた。
「アントラーズを愛した内田選手」と
「内田選手を愛したアントラーズサポーター」。
両者が織りなす、
温かい空気に包まれた引退スピーチは、
何だか一段と、胸に響いた。
「この選手を深く知り、もっと応援したかった」
一切装飾のされていない
自分の想いで語られた言葉の数々を聞いて、
今さらながら
内田選手の事をもっと知りたくなり、
同時にある種の後悔がよぎった。
アスリートの最後は必ずやってくる
タイトルにも置いたが、
アスリートの最後は必ずやってくる。
このことを近年、切に感じる。
スポーツ業界に身を置いていると、
スタジアムやアリーナ、
いわゆる"現場"に行く機会は頻繁にある。
通常じゃ入れない場所に立てたり、
選手と直に会話が出来たりと貴重な経験も多い。
それこそ
「歴史的な歓喜の瞬間」や、
「悔しい敗戦」にも居合わせてきたが、
実はその場で感情を
一喜一憂する余裕はあまりなくて、
たいていは自分の業務に追われていたり、
その場にいる事の有り難みが
麻痺していたりする。
だからこそ、
"引退"という最後を知った事後に、
激しく後悔の念がよぎるのだと思う。
内田選手の他にも、
その勇姿を一度でいいから
「生で見たかった」という選手は
近年を数えるだけでも多い。
イチロー(野球)
コービー・ブライアント(バスケ)
宮里 藍(ゴルフ)
フェルナンド・トーレス(サッカー)
福原 愛(卓球)
浅田 真央(フィギュアスケート)
無情にも、時は待ってはくれない。
足を運べる時に、腰を上げる
応援できる時に、声を届ける
感謝を伝えられる時に言葉にする
何かの縁で興味が湧く選手がいたら、
少し無理をしてでも
現地に駆け付けたいと最近は思っている。
あるアスリートが語る"最後の挑戦"
1年延期となった東京オリンピック。
今日から岐阜県で行われる
代表候補最終選考会(9/8-11)に向けて、
"最後の挑戦"になるかもしれないと語る
アスリートがいる。
ホッケー女子日本代表"さくらジャパン"の
小野 真由美選手である。
【小野選手の紹介動画】
彼女は17歳で日本代表デビューを果たし、
これまでの代表在籍は19年を数える。
08年北京と16年リオの2度、
オリンピックの舞台にも立った。
そしてその後、
彼女は一度、現役引退を表明した。
疲れた。逃亡したくなった。
長年トップランナーとして走り続け、
4年に一度しかやってこない大舞台に
全てを賭ける...
いくら高い志を持っていたとしても、
限られたキャリアの中で、
数少ないチャンスに向かって
夢を追い続ける事がどれだけ過酷かは、
先述の言葉が物語っている。
しかし、彼女は再び夢を追い求め、
フィールドに帰ってきた。
背中を押したのは、
自身のオーストラリア留学から帰国後に
指導者として接する大学生プレイヤーたちの
ひたむきな姿だったと言う。
一生懸命頑張ってる選手を
毎日毎日見てると、
羨ましくなったんですよね。
私もガシャガシャになって
頑張ってみたい。
予期せぬ世界的なウイルスの影響を受けて
目指すべき場所は1年先にズレた。
無事に開催されるかどうかも
まだ確証はない。
でも、あの舞台でやり残したことがある。
「もう最後」だとおもって...
リオの時も最後と思ってやったんですけどね。
ホッケー女子日本代表選手の内定は
一旦白紙に戻され、
この夏、改めて最終選考会が行われている。
(8/18-21、9/8-11)
小野選手が"最後"と語る挑戦は
今日からの最終選考会が命運を握っている。
「見たい」と「届けたい」を繋ぐ
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【入会はこちらのページから】
今回、小野選手へのインタビュー取材では
最後の挑戦にかける想いや
オリンピックでやり残したこと、
さらには選手・コーチ・会社員と
「三刀流」のデュアルキャリアについてまで
深く、本音で話してもらいました。
前後編(10分×2)の動画は
こちらのnoteからも購入可能ですので、
小野選手の挑戦に、想いに、
少しでも多くの応援の声が届くと嬉しいです。