[PJCS2021予選]いばラムボルトランドwith Imposter
どうも、grandです。
今回はPJCS2021予選にて使用した構築についてその経緯とともに紹介したいと思います。
相変わらず自分の思考の過程を事細かく記したためとても長い記事となりますが、戦績・内容共に気に入った構築ですので最後までお付き合い頂けると幸いです。読み飛ばしたい人は下の目次を使ってください。
〈戦績〉
今回の構築を共有した人の主な戦績を記しておきます。
grand 1768 27位
ぺろ吉(@perokichi_) 1772 17位
ミゲル(@nyannyannika) 1762
〈構築経緯〉
(0)予選に向けた伝説ポケモンの考察
予選で使う構築を考え始めるにあたって、僕が予め決めていたことがあります。それは、「ザシアンを使わない」ことです。既に本構築と矛盾した発言をしていますが、これには理由があります。より正確には「『ザシアンに強くない』ザシアンを使わない」、ということです。ランクバトル等で僕がザシアンを使っていた際に感じたのが、ザシアン構築は他の伝説ポケモンよりも立ち回りの噛み合いに強く依存する、ということです。これは誰も知らない強力な構築であったり盤石な立ち回りが可能なプレイヤーであれば安定して勝ちを重ねることが出来る反面、相手が格上だろうが格下だろうが全ての対面で負ける可能性があることを意味しています。今回の予選では上位100名が本選出場を獲得できます。このことを踏まえるとボーダーラインになる負け数は45戦中10~12戦程度と考えられます。つまり、求められる勝率は約75%となります。そして、環境トップメタであるザシアンは45戦中最低でも20戦は当たると考えると、ザシアンに対して有利といえる(少なくともこちらに分がある)構築でなければ僕の拙いプレイングでは安定して予選抜けできないと考えました。
また、多くのザシアン構築はミラーでの立ち回り安定のため壁やデバフ、定数ダメージを駆使して戦うため、上から強力な攻撃で一方的に殴り続けるだけで勝てるイージーウインの展開が起こりにくいと感じていました。これは予選抜けを目標にする場合ほとんどの相手が格下になりうるネット予選形式では必須の要素だと考えているため、そういった点でも従来のザシアン構築は使いたくないと考えていました。
これらの問題を解消すべく、ザシアンに対し比較的有利でありイージーウインを取りやすいポケモンとしてカイオーガやグラードン、黒バドレックスを考えていました。しかし、どれも命中不安や耐久の不安、僕自身との構築相性など様々な問題を抱えており結局決定には至りませんでした。
(誤解を生むと考えられるため補足しますが、一般論として予選で安定して勝つために使うべきは間違いなくザシアンだと思います。誰がどう見たってザシアンがダントツで強く、構築の幅や安定感もあり使い得です。上のように考えるのは僕がミラーにおける立ち回りに全く自信がないからです。)
(1)メインエースの決定
前述のイージーウインの展開ができる点、また僕がこれまで好んで使っていたという点からもできる限り予選で使う構築はパワーの高いポケモンでの初手ダイマックスプランを軸にしたいと考えていました。この環境における初手ダイマックスの並びに必要な要素は以下のように考えました。
①初手ザシアンとの対面で不利を取らない(上から1発で倒されない)
②DM中に上からザシアンを倒せる状況が作りやすい
③襷レジエレキからの負担を抑えられる
④強力なダイマックス技・キョダイマックス技がある
⑤威嚇(というよりガオガエン)の影響を抑えられる
⑥相手との殴り合いに負けない火力がある、もしくは火力補強手段がある
これらの要素を多く満たす並びほど強力かつ安定して戦えると考えました。これらの内①~④を満たすポケモンは簡単に見つかりました。それはランドロスです。威嚇持ちの地面タイプでダイジェット・ダイアースを非常に高い火力で打ち分けるこのポケモンのダイマックス適性が非常に高いことは言うまでもないでしょう。全国ダブル環境でもこのポケモンを使い続けたこともあり僕にとってとても信頼のおけるエースを選択したことになります。
続いて、ランドロスの隣に置くポケモンとして悪戯心ボルトロスを採用することにしました。
初手からビートしていくプランを取りたい僕としてはダイマックスエースの隣もアタッカーを置きたかったのですが、それ以上にこのポケモンが優秀であると考えました。その理由は以下の通りです。
・ダイマックスポケモンを誤認させる
…他のサポートポケモンと異なり、相手は環境に多い負けん気ボルトロスのダイマックスを警戒せざるを得ないため猫騙し等の妨害を受けにくい性質があります。そのため十分に仕事をしないまま退場したり置物になることがとても少ないです。
・先制で怪電波を打てる
…ランドロスは弱点の関係上特殊技によって攻撃されやすいです。つまり、怪電波による相手の特攻を半減することは実質ランドロスの弱点を無くすことに等しく、相性は抜群であると言えます。特に、環境にいる多くのダイマックスエースは威嚇による影響を嫌った特殊アタッカーであることが多いため、これらのポケモンに対し有利に動くことが出来るようになります。この怪電波のような相手への直接的な妨害技は他の悪戯心ポケモンにはない個性であり、これだけでもこのポケモンの採用価値があると言えるでしょう。
・ガオガエンを強く牽制する
…⑤の要素に挙げた通り、この環境はどの構築にも当然のようにガオガエンが採用されているためこの影響を無視するわけにはいきません。他のサポートポケモンであれば威嚇+猫騙しによってこちらの動きを大きく制限されてしまう一方、ボルトロスであれば負けん気による圧力で初手からの展開を許しません。これにより、1ターン目でのランドロスの動きで大きくアドバンテージを取りに行くことが出来ます。
・対策・対応が難しい
…上記の要素のような強力な妨害能力があるため、このポケモンが場を荒らすだけで試合を終わらせてしまうことも多々あります。そのため相手としてはこのポケモンを優先して倒したくなります。しかし、ボルトロスはその優秀なタイプによって非常に倒されにくく、怪電波やランドロスの威嚇と合わせることでかなり長いターン仕事ができます。これを上手く凌ぎ反撃するのは1戦勝負であるネット予選では上位勢でも難しいと考えられます。ましてほとんどが格下相手と戦うこの環境では対策されること自体ほぼないと考えました。その点でもこのポケモンは予選向きであるだろうと思い採用しました。
ここまで、悪戯心ボルトロスのランドロスの相方としての強さについて語りました。しかし、当然大きな弱点もあります。それは、2ターン目以降ガオガエンを始めとした威嚇ポケモンを強く呼ぶことです。初手でボルトロスが悪戯心であるとばれてしまうため当然であり、これによってランドロスの火力が損なわれてしまいます。これではダイマックスエースとして十分な活躍は見込めません。
ボルトロスにはランドロスの火力を補助する技として「にらみつける」があります。これによってランドロスを通す構築は全国ダブルの頃からいくつか見られました。僕もこの構築を使用していたためその強力さは実感していたものの、この戦法には欠点がありました。それはにらみつけるを相手の後続のポケモンにも打ち続けないと火力が出ないこと、そしてガオガエンや負けん気・勝気ポケモン等安易ににらみつけるが打てない相手が存在することです。ガオガエンや負けん気ボルトロスが流行っている現環境ではメインの火力補強でこれを用いるのはあまりにも危険であると判断しました。
そこで、新たな火力補強方法として威張る+ラムのみギミックを採用しました。僕が5世代の頃愛用し続けたこのギミックですが、これによって上記の問題点は解消できます。にらみつけるのように乱発は出来ないもののランドロス自身の火力増加手段のため妨害や制限がほとんどなく、威嚇ポケモンの投下に合わせることで相手視点はA-1になる状況をA+1で切り返すことが出来ます。これによって威嚇耐性を得ることが出来、更に1ターンでゲームを崩すイージーウインの展開が出来るようになりました。ダイマックスエースであるランドロスに自然にラムのみを持たせられているため状態異常への耐性も得ることが出来ており、文句なしの破壊力と安定性を持った並びとなりました。
余談になりますが、僕は初手からダイマックスを切って戦う展開を好んで使用しています。そのため上記の通り今回もそのようなプランを取る構築を目指して作成しました。ダイマックスのタイミングによる試合展開や先発ダイマックス構築に関しての記事を以前作成しましたので、そちらもご覧ください。
(2)ザシアンに強いザシアン構築
ここまでで、このルールでは普通あり得ないであろう非伝説のダイマックスエースから決定してしまいました。そのため後発に置く伝説ポケモンはダイマックスをせずとも強力なポケモンである必要があります。更に、ボルトランドの並びでは厳しい白バドレックスを始めとした氷タイプに強い必要がありました。これらを考慮すると結局ザシアンにたどり着いてしまいます。これでは構築パワーは高いものの結局残りが普通のポケモンでは前述のとおりミラーが厳しくなることが簡単に予想できます。そのためここまで来てもまだ僕はザシアンの採用を渋っていました。
そんな時、ボルトランドの並びの強さについて話していたミゲルさん(バトルレジェンド最終1位)が「メタモンを入れたらパワー高くて強そう」と話していました。僕はメタモンというポケモンを全く使ったことがなく、相手依存になりそうなこのポケモンが強いとは全く思えなかったのですが、その後ボルトランドザシアンメタモンの4体だけでかなり勝てていると教えてくれました。他に良い案もなかったので半信半疑でメタモンを採用したその4体を使ってみました。すると、自分でもびっくりするほど勝つことができました。特にザシアン構築に対する勝率は凄まじく、晴れザシアン系統には30戦近く対戦して勝率は9割程と圧倒的な成績をたたき出しました。このことから僕はメタモンとこの4体の並びの強さを認識することが出来ました。
メタモンを使い始めた頃は、伝説ポケモンをコピーして使えることの面白さばかりに気を取られ、どうしてザシアン構築に強いのかよく分かっていませんでした。しかし、対戦数をこなすうちにメタモンが対ザシアン構築で無類の強さを発揮する以下のような理由が分かってきました。
〈メタモンの対ザシアン構築への強み〉
一般的に多くのザシアン構築に採用されているポケモンは以下の3種類に分類できます。
①ザシアンの行動をスムーズに通すサポートをするポケモン
…例:ガオガエン、モロバレル、悪戯心ポケモン
②ザシアンの攻撃で倒せるよう相手を削るポケモン
…例:フシギバナ、セキタンザン、リザードン、カメックス
③サポートと削りの両方をこなすポケモン
…例:レジエレキ、ランドロス、ラプラス、コータス
このうち、①や③に該当するポケモンは相手のザシアンに対して有利なポケモンであったりザシアン側にとって処理が面倒なポケモンが多いです。そして、②に該当するポケモンの多くは悪戯心ボルトロス+ザシアンorランドロスに弱いことが多いです。つまり、②に該当するポケモンをランドロスやザシアンで倒してしまえば、メタモンは相手のどのポケモンをコピーしてもザシアンに強いポケモン、あるいはザシアン本体になれるということです。そしてこれをこちらは必要に応じてメタモンを出し入れすることによってコピーするポケモンを変えられるためザシアンに対し不利な状況がほとんど起こらないようになります。ザシアンをコピー出来た時のパワーの高さは当然ながら、その他のポケモンをコピーしても相手のザシアンを妨害できる状況になるため、その時の状況に応じてザシアン突破プランを柔軟に変えられるのがとても強力だと感じました。
ボルトランドザシアンメタモンの4体が決定した段階で構築を共有した人達と調整を繰り返しましたが、本当にこの4体以外選出することがない状態で面白いほど勝つことが出来ていました。こうして、基本選出となる4体は決まりました。(青字は当時仮で使っていた不確定要素)
(3)基本選出の穴埋め
ここまでで強力な4体の並びが出来ました。そのためこの基本選出以外の選出をしなければならない相手を考え、残りの2枠に必要な要素を洗い出しました。基本選出では勝てない、あるいは安定しない並びは以下の通りです。
①黒バドレックス+イエッサン♀
…ボルトロスによる展開が出来ない上にアストラルビットが一貫しているため不利
②白バドレックストリパ(ガエンミミッキュレヒレ白バド)
…トリルを切らしてからザシアンを通す展開にしたいが、白バドレックスの攻撃を受けられるダイマックス要員がメタモンしかいないため安定しない
③追い風+鋼ダイマックスポケモン(メタグロス、テッカグヤ等)
…上から全部破壊され、まともな殴り合いは厳しい
④ソルガレオ構築
…絶対勝てない
以上の構築に対し、①には悪タイプ、②~④には水タイプダイマックスポケモンが有効だと考えました。そのためここからはこの2枠を考察していくことになりました。
(4)黒バドレックス構築対策
現状の4体では黒バドレックスの攻撃の通りが良すぎるため、それを解消するために悪タイプの採用を考えました。特にイエッサンやカプ・テテフのようなサイコメイカー持ちがいるとボルトロスでの妨害が出来ず非常に厳しくなるため、それに代わってサポートや攻撃が可能なポケモンを考えました。候補として挙がったのは以下のポケモンです。
①悪ウーラオス
【長所】
・襷が余っているためスムーズに採用できる
・基本の4体からパワーが落ちない
・対応範囲が広く、選出幅が広がる
・構築にない先制技の所持
【短所】
・タイプ上黒バドに有利なものの耐久力に難あり
・役割対象に強みである先制技が使えない
②ガオガエン
【長所】
・耐久力が高い
・汎用性が高く、他の構築にも出しやすい
・ダイマポケモンとしても優秀
・猫騙しや捨て台詞等サポート技も優秀
【短所】
・基本の4体と比べ圧力が足りない
・周りと攻撃速度が合わない
・ダイマックスすると取り巻きと噛み合わない
③ブラッキー
【長所】
・圧倒的な耐久力
・優秀なサポート技
・精神力による怯み無効
・手助けによる攻撃速度の同調
【短所】
・単体での攻撃速度が低い
・ダイマ適性はない
3体を試した結果、安心できる耐久力がありザシアンやダイマランドと同じ速度で殴れる手助け持ちブラッキーを採用することにしました。黒バド構築以外に出す機会はほとんどありませんが、その分役割対象に対する圧力は絶大でした。個人的にも好きなポケモンなので採用に抵抗はありませんでした。
(5)白バド・鋼ポケモン対策
トリル構築、特に白バドレックスを軸にした構築に対しては、ランドロスでダイマックスをしても一方的に倒されてしまいトリルターン中に試合が終わってしまいます。また、ランドロスより速い鋼ダイマックスポケモン(ソルガレオ、S操作+メタグロス等)も、上からダイスチル等を打たれてしまうと太刀打ちできません。そのためこれらのポケモンとのダイマックスでの打ち合いで殴り負けることのない、圧力が高く耐性・耐久力のあるポケモンが必要です。これを考慮して、以下の候補を挙げました。
①カプ・レヒレ
【長所】
・特性による状態異常のケア
・瞑想による火力補強・詰め筋
・フェアリーによる構築全体の耐性強化
・フィールド書き換え要員
【短所】
・素の火力の低さ
・鋼耐性がない
・ダイアース耐性がない
②特殊型オニシズクモ
【長所】
・物理型と誤認させられる
・単体火力がとても高い
・白バドに圧倒的に強い
・草弱点がない
【短所】
・鋼ポケモンのサブウェポンに弱い
・水技以外の火力が皆無
・積み技がない
③ウォッシュロトム
【長所】
・悪巧みによる火力増強
・耐性が優秀
・地面無効
・強力なサポート技
【短所】
・素の火力が微妙
・耐久力が少し足りない
以上の考察と練習から、トリル構築に対して強い圧力をかけられる悪巧みミトムの採用に決めました。ダイソウゲンを所持していることもあるため白バド構築だけならオニシズクモの方が安定していて良かったのですが、その他の構築に対しての汎用性を考えて今回は仕方なくミトムに決めました。仕方なくです。数値が足りないこのポケモンは正直嫌いで、逆に個人的にお気に入りなオニシズクモを本当は使ってあげたかったです。
これで構築6体の並びが決定しました。(青字は不確定要素、赤字は確定になった要素です)
ここから持ち物や技等調整をしてこの構築になりました。
〈個体解説〉
ザシアン
ふとうのけん くちたけん
いじっぱり 199(252)-231(156)-135-×-135-181(100)
きょじゅうざん/じゃれつく/みがわり/まもる
言わずと知れた最強の伝説ポケモン。個人的に好きなポケモンではないので本当は使いたくなかったが、嫌いな理由であるミラー対決でほぼ負けない構築を組めたので採用しない理由もなかった。
メタモンの存在によって実質2体伝説が使えるため、他の構築と違いかなり雑に扱える試合も多かったと思います。結果的に強気のプレイングで相手に圧力をかけ続けられるようになったので良かったです。
【配分】
Aは無振ダイマキングドラを倒し切れるような数値まで振ると11n付近になったので231まで振りました。耐久は高い方が使いやすかったのでH全振り、必要なSはボルトロス抜きだと感じそれより1高くして181にしました。
【技】
じゃれつく
水タイプやボルトロス、キングドラ等に刺さり、タイプ一致でかなりのダメージが期待できるため採用しました。格闘技は当然他の候補に入ってきますし、欲しい場面もありましたが、それ以上にじゃれつくがないと勝てない試合も多々あったので今回はこちらを採用しました。
身代わり
対トリル構築用の必殺技。認知されすぎててこの技のケアは相当されるが、それでも上手く通すだけでトリル構築を一掃出来るようになるため外すことはできなかった。
ランドロス(霊獣)
いかく ラムのみ
ようき 165(4)-197(252)-110-×-100-157(252)
じしん/そらをとぶ/いわなだれ/まもる
最強のダイマエース。高い火力と耐久、優秀なタイプに合わせ、威嚇によるB補強+ダイアースによるD補強+ダイジェットによるS操作とダイマックスエースとしてほぼ完璧な性能をしていることは言うまでもないでしょう。実際このポケモンが解禁されてからはずっとこのポケモンを中心に構築組んでる気がします。
この構築でもメインでのダイマエースを担当します。初手からダイマを切ってボルトと合わせて相手のポケモンをどんどん倒すか、ザシアンの裏から投げて後発ダイマの展開を狙います。ダイマックス率は8割以上です。
【配分】
S+1でザシアンや黒バドを抜く必要があり、そのラインであれば同族勝負も意識して最速に。メインのダイマエースなので火力も落としたくないのでAも全振りしました。環境にはAを落とした負けん気ダイマボルトもいるので、このポケモンのA+1ダイジェットを2耐えするよう少し耐久に回すのも良いかもしれない。
【持ち物】
鬼火や胞子、眠り粉等の状態異常に対し強くなれるラムの実を採用し、ダイマエースとしてかなりの安定感を得ることができました。また、ボルトロスの威張ると合わせてA2段階上昇の火力補強が可能です。これによって壁展開や威嚇による妨害を気にせず、相手のダイマポケモンとの殴り合いに負けないようになります。
【技】
いわなだれ
ボルトロスや晴れパに対しての有効打としてダイロックを採用。非ダイマ時の単体火力を考慮するならストーンエッジも候補ですが、火力不足を感じたことはなく、範囲打点や追加効果も含め岩雪崩で問題なかったためそのまま使っていました。
まもる
ダイマポケモンとしてダイウォールが欲しくて採用。初手ダイマエースであれば守るどころかダイウォールも必要ない場合もあると思っていますが、この構築では後発ダイマプランも少なからず選択するため守るは展開上必要になると思い採用しました。
ボルトロス(化身)
いたずらごころ ぼうじんゴーグル
おだやか 185(244)-×-112(172)-145-123(92)-131
10万ボルト/かいでんぱ/こわいかお/いばる
最強のサポーター。BO1であるネット予選では負けん気ボルトとの判別は非常に難しく、また使用する技も1度通るだけで相手にかなりの負担をかけることが出来るため、上手く対処されることはほぼありませんでした。タイプも優秀で、怪電波やランドの威嚇・ダイアースと合わせれば場にずっと居座って仕事をし続けられるので、本当に優秀なサポート要員です。
【配分】
サポートに特化したポケモンのため、耐久に全振り。B方面はA222+1ザシアンのじゃれつくを確定で耐えられるまで確保する必要があると考えていました。ランドと並べた際のDL対策としてD= B+11にすると上の耐久は確保出来たのでこのまま採用しました。
【持ち物】
元々は生き残ればその分仕事ができるこのポケモンの場持ちを良くするためにオボンの実を採用していました。しかし、モロバレルやウルガモスの怒りの粉によって隣の特殊アタッカーの妨害や威張ラムギミックの始動が出来ないと非常に動きにくいと感じました。また、オボンが絶対に必要な場面があるわけでもなかったので、粉の妨害対策として防塵ゴーグルを採用しました。結果的にダイマボルト警戒の眠り粉をシャットアウト出来るようになり、対晴れパの勝率が更に上がりました。
【技】
こわいかお
重要なS操作技。電磁波と選択だが、ドラパやソルガレオ、メタグロスに通る、メタモンに影響を与えないようにSを落とすことができ、更に行動不能の上振れ要素もあるため非常に強力である。ただし、命中不安やボルトランドへのS操作、複数回使用の可能性も考慮して今回は怖い顔を採用した。
いばる
威張る+ラムの実の組み合わせによってランドのAを2段階上昇させるギミックのための技。その他に明確な用途はないものの、それを差し引いても強力なギミックなので十分採用出来るレベルでした。命中不安ではあるが、毎試合必要になる程でもないため影響は大きくなかった。もちろん暇な時に相手に打ちまくって上振れを狙うこともでき、また相手に打っておいて裏のメタモンでA上昇を利用するといった動きも強力なため、意外と活躍機会はあった。
メタモン
かわりもの きあいのタスキ
なまいき 155(252)-×-68-×-110(252)-47(個体値0)
へんしん
2体目の伝説ポケモン。自分だけ伝説ポケモン複数使ってたらそりゃパワー高いよね。このルールでは、伝説ポケモンの相性によっては有利不利がかなりはっきりと出てしまうことは少なくありません。また特に、この構築は構築パワーを損ねないように並びや細部を調整しているので、どうやっても倒せない相手が存在します。しかし、メタモンによってこちらが試合中使えるポケモンは擬似的に7体存在することになります。これらを駆使することで対応範囲が広がるため、パワーと対応力を両立出来ます。これがメタモンの最大の利点と言えるでしょう。ちなみに特性かわりものは英名「Imposter」です。僕は例のモロバレルの名のついたゲームについては一切分かりません。
【配分】
メタモンを使うなら当然の調整ですが、僕は使うまで知らなかったので書いておきます。変わり者での変身後、ステータスはHPのみメタモンの数値に依存するためHは全振り。また、変身前のDL対策としてDにも努力値を振りました。この構築ではランドが最もBD差大きいため(B-D=10)、それよりDが高くなれば良いです。特性発動順で相手の威嚇やDLより後に変身できるようSは最遅にしました。
【持ち物】
技選択を自由に行いたいため拘り系アイテムは不採用。黒バドやザシアンのように1発で倒し合うポケモンに安定してコピーし立ち回れるように今回は気合の襷を採用しました。ただしこのポケモンは基本的に相手に強いポケモンにコピーするため、1発で倒される状況は上の2体を除きほぼないです。そのため調整段階では頻発する同速勝負で僅かながら有利に立てる先制の爪を使っていましたが、こちらでも十分に強力なので環境次第で選択するべきだと思います。
ウォッシュロトム
ふゆう オボンのみ
ひかえめ 155(236)-×-128(4)-165(196)-129(12)-114(60)
10万ボルト/ハイドロポンプ/わるだくみ/サイドチェンジ
対トリル用洗濯機。本当は採用したくなかったポケモンその2。このポケモンの稀有なタイプ・特性によって様々な相手に対し刺さりが良かったり有効であるように見えます。しかし実態は、この伝説環境において明らかにパワーも耐久も数値が足りないポケモンです。そのため役割対象であるトリル構築やソルガレオのようなランドロスでは勝てない鋼ダイマポケモンに対してのみ選出するよう心掛ける必要があります。
【配分】
役割上必要なのは耐久と火力だったので、Hはセキタンザン意識で6n-1、Cは11nになるよう出来るだけ振りました。Sは60族辺りとのS関係をはっきりさせるために114まで振りました。白バド構築のレヒレの多くを抜いていた以外あまり役に立たなかったので、無振ミミッキュ抜きの117、最遅ミミッキュ抜かれの89など役割対象の他のポケモンに対して調整すべきだと思います。残りはD=B+1になるよう振って、ザシアンと並べた時のDL対策をしています。
【持ち物】
元々はトリル構築にいるバレルを警戒して防塵ゴーグルを採用していましたが、ボルトに渡すため交換でオボンの実を持たせることに。白バドとの対面では発動しないため食べ残し等も候補にはなるが、白バド着地前やソルガレオ等他の構築に選出する際の汎用性を考慮しそのままオボンでの採用に決めました。ゴーグルが無くなったことでバレル入りトリル構築に対してかなり対策が薄くなってしまったのが心残りです。
【技】
わるだくみ
トリル構築へ強烈に圧力を与える技であり役割上必須の技。むしろこの技がないとこの環境でのダイマポケモンとしては明らかに火力不足なため、サポートのないこの構築ではどのタイミングで使うかが非常に難しいです。
サイドチェンジ
ロトム系の優秀な耐性を活かす技で、この環境ならほぼ必須だと思います。トリルターンやソルガレオのダイマターンを強引に稼ぐために使わざるを得ない場面はちょくちょくあります。
ブラッキー
せいしんりょく ヨプのみ
おだやか 201(244)-×-144(108)-80-187(156)-85
イカサマ/バークアウト/てだすけ/あくび
対黒バド最終兵器。黒バドに強く悪戯心の影響を受けない悪タイプでありながら、猫騙し無効、ウーラオスやテテフと言った悪タイプ処理ポケモンの攻撃を軒並み耐える異次元の耐久力によってほぼ1体で壊滅させられます。ただし、このポケモンも選出すると構築パワーが著しく落ちるため他の構築に対しての選出は出来るだけ避けましょう。
【配分】
D方面はC200眼鏡テテフのムンフォを最高乱数2つ切って耐えまで振り、11nのD187に。残りはBに振って、A187ウーラオスのインファイトをヨプの実無しで最高乱数切って耐えになりました。ただしこれに関してはヨプ採用前に調整したため、Bに関してはヨプ込みの他の調整先が良いかもしれない。
【持ち物】
D方面の耐久を確保しつつ鉢巻ウーラオスのインファイトを耐えられるようヨプの実を採用しました。これによってボルトやザシアンの格闘技を受ける事も出来るようになったのでかなり活躍しました。黒バドの前では発動しないので注意が必要です。その他の候補としては、サイコメイカー持ちがいる相手にしか出さないのでサイコシード、またこの構築はグドラオーガ等の雨オーガ構築に非常に弱く、それに対し圧倒的に強くなれるよう万能傘の採用も検討しました。どれも一定の活躍機会はあるので環境次第だと思います。
【技】
てだすけ
このポケモンのメインウェポン。火力も素早さもないこのポケモンが、ザシアンやダイマランドと同じ速度で殴れるようになるので必須の技だと思います。
あくび
このポケモンは耐久が高いものの火力がないため、放置されやすいです。基本は手助けによって攻めの速度を落とさないことが可能ですが、隣のアタッカーの刺さりが悪い状態では有効ではありません。そういった場合に刺さる技として採用しました。ただし、攻め特化の構築で欠伸による展開は攻めの速度が遅れるため使用頻度は多くなかったです。
〈選出・立ち回り〉
・基本選出
先発 ボルトロス+ランドロスorザシアン
後発 ザシアンorランドロス+メタモン
ランドロス、ザシアンのどちらを出すかは考えなければなりませんが、8割以上の相手にこの4体を投げます。ミトムやブラッキーがとても刺さっている構築は数多くあり選出したくなる場面はたくさんありますが、基本的にこの2体は出さないと勝てない必要不可欠な場面でしか出してはいけません。基本選出である4体と比べこの2体はパワーも対応力も低いため、伝説ポケモンによって全体としてパワーが高くなるこの環境では殴り合いに負けてしまう事がほとんどです。そのため、この2体は仮想敵以外には余程明確に刺さっている場合にのみ選出するようにしましょう。(ミトムやブラッキーを信頼していたり、使うのが上手いプレイヤーであればこの限りではないと思います。実際構築を共有したぺろ吉君はミトムを多く選出していたようです。この記事では僕の選出・立ち回りの考えを記しています。)
初手にランドを出す場合は初手からダイマを切り、ボルトのサポートや威張ラムによる火力補強を駆使して相手の頭数を減らすよう立ち回りましょう。ボルトのサポート込みでも初手ダイマランドで殴り合えない相手がいる場合には初手でザシアンを投げます。この場合もボルトのサポートと合わせて相手の頭数を減らしましょう。
・晴れザシアン構築
(リザバナコータスロンゲランドエレキ等)
先発 ボルトロス+ランドロス
後発 ザシアン+メタモン
有利な相手です。初手にはロンゲ+バナの並びで来ることが多いですが、どんな並びであってもこちらのボルトランドの並びで殴り負けることはほぼありません。
初手はランドをダイマックスさせ、バナに怪電波+ダイジェットを集中します。これによってバナの火力を大きく落として非ダメを減らしつつ、襷やバコウを消費させ2度目の眠り粉を打たせないようにしています(1度目の眠り粉はゴーグル+ラムで対策出来ています)。その後はラムを消費していなければ威張ラムで火力を上げ、早急にロンゲを倒してしまいましょう。残してしまうと裏のザシアンに電磁波を入れられてしまい面倒になりやすいです。
ロンゲとダイマバナを処理してしまえば、後は裏のザシアン+メタモンで一掃出来ます。上述の通りメタモンは相手の裏にいるであろうザシアン・コータス・ランド等ほぼどんなポケモンをコピーしても相手のザシアンに強いため、コピー先に依存せず勝つことが可能です。
・ラプラスザシアン構築
(ラプラスガエンバレルライチュウ等)
先発 ボルトロス(ブラッキー)+ザシアン
後発 ランドロス+メタモン
有利な相手です。ラプラスとランドを対面させるのは得策ではないため、ザシアンを初手に投げましょう。ボルトの怪電波でラプラスを弱体化させつつザシアンで身代わりを駆使しつつ殴っていれば勝てます。ボルトが防塵ゴーグルを持っているため、バレルが隣にいても気にせず怪電波をラプラスに当てることが出来ます。ラプラスを倒す、あるいはある程度削ったタイミングでランドを投げダイマックスさせましょう。
ただし、相手にライチュウ等の避雷針持ちがいると怪電波が効かないためボルトの選出が有効ではなくなってしまいます。この場合はボルトの代わりにブラッキーを投げましょう。精神力で猫騙しが効かないため安全に仕事が出来ます。バクアや手助けを上手く使ってライチュウとラプラスを早めに処理してしまえば後は同様です。
・雨ザシアン構築
(トノグドラゴチル悪戯心ボルト等)
先発 ボルトロス+ザシアン
後発 ランドロス+メタモン
相性は五分の相手です。ザシアンにじゃれつくを採用しているため、これをキングドラに如何にして当てるかが重要です。ボルトのS操作などで上手く狙いにいきましょう。キングドラが耐久振りの場合はじゃれつくを耐えられてしまうこともありますが、当ててしまえば耐えられてもほぼ勝てます。
相手も悪戯心ボルト+ザシアンを初手に投げてくることがあります。この場合はザシアンに怖い顔を押しつつボルトに巨獣斬(悪戯心の確信があるならじゃれつく)を当てましょう。ザシアンのSを落としつつ相手のボルトを倒してしまえば、こちらのザシアンが落とされてもランド+メタモンで十分勝てます。ただしこの時メタモンのコピー先はザシアンかグドラの選択になるので、戦況によって早めにコピー先を決めて動きを考える必要があります。
・晴れグラードン構築
(リザバナコータスポリ2等)
先発 ボルトロス+ランドロス
後発 ザシアン+メタモン
有利な相手です。ただし、ポリ2等と合わせてトリルグラードンを軸にした構築の場合はやや立ち回りが厳しくなります。
基本的には初手からダイマランドで殴っていくプランで大丈夫です。リザバナ等グラードン以外のダイマアタッカーに対しては晴れザシアン構築と同様ボルトランドで安定して勝てるため、基本的にはグラードンのダイマックスを警戒しましょう。この場合、ランドでグラードンを倒し切るのは不可能なので横を殴り続ける形になります。威張ラムで火力を補強しつつ早急にグラードン以外のポケモンを処理しましょう。
グラードンはランドに無視されやすい性質上剣の舞等強気なプレイングをよくされます。この場合はダイマターンを上手く切らせた後裏からメタモンで能力上昇ごとコピーしてしまいましょう。グラードンはグラードンの攻撃を受けられるため、上手く活用しましょう。AやDが上がったグラードン(メタモン)にダイジェットを乗せればそれだけで試合を決められます。トリル展開の場合も同様にグラードンにコピーしましょう。同速勝負にはなってしまいますが、グラードン同士は1発で倒せないため、先に数的有利を作っておけば殴り合いで負ける事はありません。Aの上がった断崖の剣をお見舞いしてあげましょう。
・追い風カイオーガ構築
(トルネエルフポリ2エスバナットバナコー等)
先発 ボルトロス+ザシアン
後発 ランドロス(ミトム)+メタモン
やや不利な相手です。初手にカイオーガが来やすいため、ザシアンで出来る限りオーガを削って裏で倒すように動きます。ボルトのサポートでSやCを下げつつ戦いたいのですが、メタモンでオーガをコピーしにいく事が多く、弱体化した状態でのコピーは火力が低く押し負けてしまうためオーガに対するデバフは何を選択するか考える必要があります。
ダイマックスは裏のランドやオーガにコピーしたメタモンで切る事が多いです。特に相手はダイマオーガの処理に手間取る事が多いため、優先的にこのプランを取る方が良いかもしれません。また、相手の取り巻きによってはランドではなくミトムを選出しなければならない場合もありますが、パワー負けしやすいのでよく考えましょう。
・黒バドレックス構築
(エルフイエッサンテテフウーラランドボルト等)
先発 ブラッキー(ボルトロス)+ザシアン
後発 ランドロス+メタモン
勝率は悪くありませんが、相性自体は五分〜やや不利な相手です。基本的に相手の構築にはイエッサンやテテフのようにサイコメイカー持ちがいるため、ボルトロスは選出出来ません。そのためブラッキーを上手く使って戦う必要があります。(もちろんサイコメイカー持ちがいない場合はボルトロスを選出します。この場合は有利に戦えます。)
相手は黒バドレックスを倒すためにウーラオスやテテフ、ダイマボルト等でブラッキーを早期処理しにきます。当然黒バドを倒すためにブラッキーはかなり有効なため大事に扱わなければなりませんが、その場合その分隣のザシアンが動きやすくなります。そのためブラッキーの手助けと合わせて強気に相手を殴りにいく動きが出来れば容易に勝つ事ができます。ヨプの実もあるためウーラオスやテテフの前で最低限1度は無理に動かせます。この事も念頭において有効に動かしましょう。
メタモンでのコピー先は黒バドやSの上がったボルトロスが有効です。襷があるためある程度自由に動かせますが、相手の初手の並びを見て予めプランを立てておきましょう。稀にエルフにコピーして追い風を貼る動きもするので頭に入れておく必要があります。
・トリル白バドレックス構築
(ミミガエンレヒレウーラエレキ等)
先発 ミトム+ザシアン
後発 ランドロス+メタモン
取り巻き次第ですが、基本的に有利な相手です。トリル構築に対してはザシアンの身代わりとミトムの悪巧みを上手く使って圧力をかけつつトリルターンを消費しましょう。
ミミガエンの初手に対しては、悪巧み+身代わりからスタートしましょう。多くはザシアンに猫騙し+トリルから入ってきますが、その他の動きも十分考えられます。「悪巧みを積む前にミトムに挑発を入れられる」+「ザシアンに鬼火を入れられるor倒される」が起こるとほぼ負けになってしまうため、これらが同時に起こらないよう注意しましょう。白バドとの対面が出来たらミトムでダイマックスしつつトリルターンを稼いで、その後白バドを倒し切りましょう。メタモンで白バドをコピーするのも有効です。
・ソルガレオ構築
(レイスポスレヒレポリ2エンテイロンゲ等)
先発 ミトム+ザシアン
後発 ランドロス+メタモン
不利な相手です。予選前はあまり想定していませんでしたが、予選では数を増やしていたのか何度か当たったのでとても苦戦しました。
ソルガレオの処理は基本的に2パターンあります。
①悪巧みを積んだミトムで倒す
②弱保+BやDを上げたソルガレオをメタモンでコピーする
この2つのどちらを通すかは相手との動きの噛み合いに依存してしまうため、安定はしません。また、特にミトムは分かりやすい対ソルガレオポケモンのため、ソルガレオ構築にとっては目の敵です。そのため何らかの処理手段を用意してることが多く、迂闊に殴りにいくと返り討ちにされることもあるため注意しましょう。
・その他の苦手なポケモン
鉄壁持ち鋼ポケモン
(ナットタクンレジスチル等)
鉄壁持ちのポケモンは、強力な特殊アタッカーもおらず、またザシアンに聖なる剣を搭載してないため非常に処理が面倒になります。各ポケモンの倒し方は後述しますが、処理出来ない場合は早急にTODによる勝ち筋を取りにいくため早めに処理方法を考える意識が必要です。積まれた後はそのポケモンにメタモンでコピーすることで時間稼ぎが出来ることも留意しておくべきです。
鉄壁等で詰ませるようなポケモンは、メタモンを上手く利用して処理するようにします。例えば、ナットレイは主にラプラスザシアン構築やカイオーガ構築に入っています。この場合、聖なる剣持ちザシアンやダイマカイオーガ、滅びの歌ラプラス、ガオガエン等相手の構築にいる有効打があるポケモンにコピーすることで簡単に処理できます。このように、処理をする際は相手のポケモンも含めどのように処理できるかを予め考えながら倒していきましょう。ドータクンやレジスチルに対しても同様です。ただし、この2体に関してはミトムでの突破が可能なので、展開が厳しそうな場合はあきらめてミトムを選出しましょう。
〈あとがき〉
ここまでの閲覧ありがとうございました。自己満足記事なので毎度考察の過程をそのまま書き連ねているため長くなっている僕の記事の中でも最大級に長くなってしまいました。そのため細部まで読んでいる変わり者はほぼいないと思いますが、読んでくださった方に対し少しでも役立てたのなら幸いです。
今回の構築は、僕が所属するひよポケのVGCメンバーほぼ全員と共有・調整して出来たものです。その全員が予選で使用したわけではありませんが、このような初めての試みが上手くいき、結果ひよポケメンバーで3人がこの構築での予選抜けを決めました。この場を借りてメンバーにはお礼を申し上げます。ただ、僕と細かい立ち回りや調整をしたボウズさんが鬼の下振れで抜けれなかったのが本当に心残りです。練習段階ではほぼ負けなしの戦績で、正直立ち回りが噛み合った僕とは違い絶対抜けると思っていた人なのでかなりショックでした。ただ、使用した人全員が余裕で抜けられると思うほどにはパワーと完成度の高い予選向けの構築に仕上がったと思っているので、その点はとても満足しています。
また、昨年は予選抜け構築を作っておきながら僕の残念過ぎるプレイングのせいで抜けられませんでした。今回もそのようなことがあったらと本当に怖くて、構築作成に着手したのもかなり早く、また共有した人の中では間違いなく一番対戦数をこなして練習しました。そのため何とか結果を出すことが出来て安心しています。本選もすぐ迫っていますが、その時も満足のいく構築で戦えるよう準備したいと思います。
最後に、繰り返しになりますがここまで読んでいただいてありがとうございました。構築に関する感想や質問がありましたら僕(@take_grand)にいつでも連絡下さい。また、意見や改善点等ありましたら是非教えていただきたいです。