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【終戦記念日】人類はいつになったら争うことをやめるのか

終戦記念日です。
終戦から79年、経験した方々も高齢で、語り継ぐ活動も難しくなってきた昨今であります。
デジタル化したり、語り部として若い方を育成したり、様々な努力を続けておられるとのこと、ニュースで拝見いたしました。
大変なことと存じますが、次世代へ戦争の悲惨さ、愚かさを語り継ぐことは重要であると私も感じます。

以前にも書いたことはありますが、私の祖父は従軍した世代。両親も戦後すぐの生まれで、当時の苦労を直接耳にしたのは、私くらいの世代が最後なのではないでしょうか。
それは、戦争と地続きで今がある、という感覚を持っている、最後の世代だということでもあります。

若い方にとって、戦争は『歴史上の出来事』であったり、『遠い異国での出来事』であったりして、なかなか我が事としては捉えにくいかもしれません。
昨今の世界情勢の悪化に際し、日本でも軍備するべきとの意見が増えてきているのも、むべなるかな、と残念ながら感じます。

しかし、戦争というのは、結果的には誰も幸せにならない、愚かな行為です。
それだけは、絶対にそうだと言い切ります。

一部の軍需産業で富を得る者はあるでしょう、施政者の権威付けになることもあるでしょう。
しかし、一般市民にとっては暴力に晒され、自分や自分の大切な人の命を、将来を、家を、仕事を、生活を、文化を、奪われることに他なりません。
たとえ勝利したとしても、敗北した側からの強い恨みを買い、終わらない暴力に脅かされる日々は続くのです。
長期的に見れば、一時の富や権威を得た者にとっても、火種を抱え、危険に晒されることは、疑いようもない事実なのです。

それでも、人類は争うことをやめません。
今、この時も、侵略や紛争によって傷つけられ、命を落とす人々がいる。
世界中が平和を叫び、争いを即時にやめるようはたらきかけているのに。

どうして争うことをやめられないのでしょう。

戦況を伝えるニュースにやりきれない思いを抱く人は、私だけではないはずです。

人類は長い年月をかけて、知性を獲得し、文明を築いてきました。
言語を操り、科学を発展させ、世界中を移動することも、ネットを介し世界中と繋がることも、できるようになりました。
このように高いコミュニケーション能力を有し、密に繋がることが可能なのに、何故、いまだに争い続けているのでしょうか。

人類とは、そんな愚かなだけの、存在なのでしょうか。

人類が築いてきた長い年月も、地球の歴史から見れば瞬きするような短い時間でしかありません。
繁栄をきわめた人類も、いつかは滅亡するのでしょう。
そんな貴重な時間を、争いなどに費やしていて良いのでしょうか。
理解を深めあい、助けあって、我々が存在できるわずかな時間を、大切に生きるべきなのではありませんか。
人類に残された時間は、けして多くはないはずです。

一人でも多くの人類が戦争の愚かさを自覚し、平和に向かって進んでゆくことを、心から願っています。




見出し画像は茨城県笠間市にあります、『筑波海軍航空隊記念館』の写真です。
夏休み期間限定の企画展なども開催されています。
皆様もお近くの施設など、訪れてみてはいかがでしょうか。

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