【精神疾患】恥じるより病院いけ
悼ましい事件が起きてしまいました。
警察官2名、一般市民2名がお亡くなりになったとのことで、心よりご冥福をお祈りいたします。
現在、詳しいことがわかっていませんが、報道によると犯人は「悪口を言われたと思った」と供述しているそうで、その時点で何となく、統合失調症なのかな、という感触です。
精神疾患というのは、原因がわからないことも多く、また症状には個人差があります。
統合失調症の代表的な症状として、「妄想」があるのですが、たいてい、悪い方向に妄想する傾向があります。
「誰々が悪口を言っている」「命を狙われている」などの被害妄想が激しくなるのですね。実在する人物が対象になることもあれば、幻覚や幻聴によって非実在の存在が対象になることも。
今回の犯人が統合失調症であったかどうかは、今後調べが進むかと思います。現時点ではまったくの邪推です。
こうした精神疾患というのは、かかった本人にしかわからないことも多く、周囲の理解を得られない場合も多いです。
また、本人はまったくの正常だと思っている場合もありますし、よほどでなければ周囲も気づかないこともあるかと。
ただ、このような事件を起こすに至る場合は、周囲の人も何となく「おかしいな」と思うのではないでしょうか。
京アニ事件を起こした犯人のように、孤独で家族の支援が受けられない場合、いざ事件が起きてから気づくということもあるのかもしれませんが。
(少なくとも近隣の住民は気づいてはいたが、どうすることもできない)
この犯人は親の庇護下に置かれてはいた訳で、親も気づいていたはずだと思います。
田舎では、精神疾患=キ○ガイという扱いをされることが多く、身内に精神疾患患者がいても隠そうとする傾向があります。
下手に病院へ連れて行けば、ご近所中の噂になってしまう、という心理が働き、病院へも連れて行かず、家庭内だけで何とかしようとする。
それで治れば医者など不要なのですが。
適切な治療が受けられず、引きこもって悪化するケースは未だ多いのではないでしょうか。
もしかしたら、今回はそのケースなのでは?と邪推した次第です。
結論から言うと、自分に合った治療方法を見つけるまで、医者に通うしかないのです。
今は薬の種類も多く、根気強く試していけば自分に合う薬もあるはずで、専門家と相談しながら治療をすることができます。
症状を緩和したり、専門家の話を聞くことで、家族の精神的負担も軽くなる。
どんな病気もそうですが、素人判断がいちばんいけません。やはり、専門家に任せるべきです。
精神疾患に対する差別や偏見は、残念ながら根強くあります。
ですが、正しく病気を理解すること、そして周囲のサポートなくして寛解はしません。
誰であっても精神疾患にかかる可能性はあります。
願わくば、差別や偏見をなくし、安心して治療を受けられる世の中へ向かいますように。
そして、悲しい事件が少しでも減りますように。