
【セクシー田中さん】調査結果2
前回、日本テレビ側の調査結果を受けての感想を書きました。
で、小学館側の調査報告書も出たので、ざっと目を通しました。
まあ、日テレ側より詳細かな、という印象でしたが、当たり前なんだけど、それぞれの報告書の人物イニシャルがごちゃごちゃしてわかりにくいー。
これは休みの日にもっかいメモ取りつつ読み直した方が良さそう。
ざっくりな感想になりますが…
まず、やはり日テレ側との認識の齟齬というのは明らかです。
当事者ではない、一般人としての感覚では、日テレ側が話を聞いてないな、というところ。
小学館側が「伝えた」としているところ、「聞いていない」という回答が目立ちます。事実としてどうだったのか、はわかりませんが、小学館側の言葉を信じるならば、日テレ側はとことん物事を軽く考えている、軽んじている、という印象です。
メールやLINEという物的証拠もあることから、小学館側の言葉には日テレ側よりも信憑性がある、と感じられます。
ただ、小学館側の伝え方にも問題があった、とも言えます。
「どうも日テレ側にこちらの意図が正しく伝わっていない」ということを察知できるタイミングはたくさんあった訳で、より具体的に条件や意見を提示する、日テレ側に意図が正しく伝わるまで伝える、とすることは出来たはず。
いや、かなりその努力はしていた、と私は感じるのですが…それでも日テレ側が意図を汲む努力をまったくしていないようなので…
日本語話者なのに日本語が通じない人っているよなあ…
本来であれば、小学館側と日テレ側との関係は対等、もしくは著作権を有する小学館側が上だろうと思うのですが。
日テレ側にはその認識がまったくなかったようですね…
繰り返しにはなりますが、やはり映像化にあたって事前に書面にて契約書を作成する必要性、重要性はありますね。
その辺り、小学館は今後の方針として挙げていますが、テレビ局側では難しいのでしょうね。
小学館側でわかったことでは、
・ドラマ化するにあたり、制作期間が短すぎたこと
・日テレ側の認識よりも多くの修正、またそのやり取りがあったこと
・SNSでの炎上を受けた際の芦原先生のお気持ち、またその対応に上層部では難を示す向きがあったこと
など。
本当に芦原先生と担当者の負担が大きかったのだな、と思えます。
そして芦原先生が本当にお優しく、公正な方であったことを再認識しました。芦原先生は作品を大切に思い、映像化にあたってどれだけご自分が大変であっても、ドラマの成功を願い、努力を惜しまなかったことがわかります。
脚本への指摘は「原作者のワガママ」などではなく、至極まっとうな、常識的な範囲であったように思われます。
申し訳ないけど、やはり脚本家がおかしいよ…
そして、そんな脚本家のご機嫌とりに終始した日テレ側もおかしいよ…
私はあまりドラマを観ないので、この脚本家がどんな方なのか知りませんが、そんな大物か???
原作クラッシャーとして有名らしいけど、何故『原作に忠実に』を求める作品で起用したのでしょうか。
後ろ盾がどうとか色々言われてますが、少なくとも素人目線ではオリジナル作品を創る才能もなく、原作ありきの作品でも(詳細なプロットが提示されても)原作を理解する読解力も、原作をドラマに昇華する実力もない、およそプロと呼べるような脚本家、脚色家ですらない。
謝罪すらしなかったし、おそらく現在も自分は被害者だと思っていそうな気がしてしまいますね…
まあ、そういう人間はどこにでもいるし、その脚本家だけが悪いとも思わないですが。
今更なたらればですが、こんなドラマ制作陣に関わらなかったらなあ、と思ってしまいます。
しかし、おそらくそれは日テレだけに限った話ではないんだろうな。過去にトラブルになった漫画原作のドラマも複数ありますし。あれ、他局でしたよね。
今回、他局から報道ってされてるんです?私はテレビ観ないのでわかりませんが。
同じ穴の狢ではあるだろうし、自分事として受け止めていただきたいところです。民放だけでなくNHKさん、あなたもだよ?
業界全体で再発防止策を策定してください、マジで。
つーか小学館もだけど、第三者に調査させろよ。身内で済ますな。
この件、これでひと区切りになるとは思うのですが、それで忘れないでいただきたい。
少なくとも私は忘れないし、今後何かまた起こすようなことがあれば、世間は黙ってないからな?全然許してないからな?忘れるなよ?
〈追記〉2024/6/15
Twitter(現X)で様々なご意見を拝見した中で、
『当事者(原作者と脚本家)同士の直接的なやり取りでなく、代理人が交渉するのはおかしい』
というのをお見かけし、確かに一般的に見たらそうだよね、と思いました。
脚本家についてはわかりませんが、漫画家については一般的な方よりは詳しいつもりなので補足させていただきます。
漫画家さんは『他人と直接会う』ことを嫌う人が、かなりの割合で存在します。いわゆるコミュ障だったり、交渉事を苦手とする人ですね。対面で会話する代わりに漫画で表現しているのです。
もちろん、すべての漫画家さんがそうではありませんが、一般人に比べてその割合が多いことは確実です。なので、編集担当者の存在は大きく、交渉事も担当者に一任している漫画家さんも多いです。
芦原先生も脚本家に直接会うと、『言いたいことが言えなくなってしまう』と仰っておられたようです。
今までは代理人を立てることで漫画家さんを守る、という意味合いが大きかったのですが、今回のように悪い方向に働くこともあります。
これは再発防止のためにも改善が望まれるところですが、難しいことでもあります。
どうぞ、その点はお含みおきください。
私はどうしても漫画家さん側に立ってしまうので、冷静な第三者ではないと言えます。
その点も改めて申し上げておきます。