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わくわくシンギュラリティ
シンギュラリティ(Singularity)は英語で「特異点」の意味。「人工知能(AI)」が人類の知能を超える転換点(技術的特異点)、または、それにより人間の生活に大きな変化が起こるという概念のこと。
都市伝説界隈ではよく話題になるこのワードですが、皆様は耳にしたことはありますでしょうか。
当初は20年ほど先のことだとされていましたが、近年の飛躍的な技術の発達により、シンギュラリティが訪れるのは2025年、2年先だと言われています。
確かにChatGPTなど、AIはかなり身近な存在となりました。このnoteでもアシスタントAI(β)がリリースされていますよね。利用されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
さて、AIが人類を超えた時、一体何が起こるのでしょう?
私などはワクワクしてしまうのですが、世間的にはネガティブな反応が多い印象です。AIに仕事を奪われる、という話題はよく耳にしますね。
実際のところ、接客業や製造業に携わってきた経験から、すべてをAIにお任せするのは難しいのではないかと思います。
お客様一人ひとりの声を聞き、適切なご案内をすることは、それなりの経験を要しますし、お客様の満足度を上げるには対面のコミュニケーションがとても大切です。
ただし、AIは人間ではない、ということが有利に働く場面もあります。AIは膨大なデータを瞬時に検索することができます。人間のように勘違いをすることもありません。お客様にとって、少なくとも、店舗で売買をするだけならば、店員相手よりストレスが少ないかもしれません。小売業などでは十分に通用するのではないでしょうか。
もっとサービスよりの業種になると、人間による質の高いサービスが求められるようになると思います。今後はサービスとは有料である、という価値観になるでしょう。
製造業ではオートメーション化が進むでしょうが、現時点では人間の手による細かな作業がどうしても必要となります。ロボット技術も進化し、かなり人間の動きに近いものが開発されてきてはいますが、実用化にはあと数十年かかりそうな印象です。
おそらく製造業の現場を見たことがない人には想像がつかないと思いますが、「こんな事も人力でやってるんだ!?」と驚くほどに現場では人間の技術が必要なのです。
一口に工業製品と言っても材料から規格からすべて異なります。温度や湿度を徹底的に管理しても原料によってはその日その日で変化しますし、規格基準の揺らぎに対応するプログラムを組むのはかなり難しいのではないでしょうか。
職人的な技や目を完全再現するまでは人間の手が必要となるかと思います。そして今のところ、完全再現はほぼ不可能であると考えられます。
私の少ない経験では他の業種についてはわかりませんが、事務的な仕事はAIの方が優秀でしょうね。事務作業はすべてAIが担当し、事務員は雑務をこなすような形になるのでは。
こうして見ると、シンギュラリティ後の労働者に求められるのは、高い技術の獲得になるのかな、と思います。質の高いサービスや熟練した技術を持つ人、「価値を作れる人」が必要になるのではないでしょうか。
AIに必要とされるか、AIの奴隷になるか。
そんな風に二極化されてしまうかもしれません。
奴隷と言うと悪い印象ですが、生活のあらゆることをAIに任せ、何も考えずとも生きていけるようになれば楽だと感じる人間も多いと思います。現状、自分で考えることもせず、他人任せに生きている人間も多い。AI任せになれば、今よりも軋轢を生むことなく過ごせるようになるかもしれません。皮肉ですが。
何にしろ、大きく価値観が変わることは間違いありません。
どんな社会になるのでしょう?
AIは人間の愚かさを許容するのでしょうか?
真にAIが人間を超え、人間を必要としなくなる日は来るのでしょうか?
SFで描かれてきたようなディストピアになるのかな?
それとももっと素晴らしい何かがあるのかな?
もしかしたら全然変わらないってこともあるのかな?
未開封のオモチャを前にした子供のように、私は無責任にワクワクしています。
さて、一体どうなるのか、楽しみでなりません。