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困難を乗り越えた先に目指す「道しるべ」

先日、私の手元に届いたミャンマーの人々の声を、全てInstagramとnoteにて紹介し終わりました。

ご覧いただいた皆様、ありがとうございました。

最初に投稿した2月6日から1ヶ月以上が経ちましたが、現地の状況は悪化の一途をたどっています。

クーデターが起こった直後、まだ市民が街に出て抗議活動を始めていなかった時期に、現地の友人を通して、ミャンマーの人たちにアンケートをとりました。
1週間前を思い返せば、まだ普通の日常があり、自分が思い描いていた未来をはっきり思い出せた頃の彼らの言葉です。

現地の状況が悪化するにつれ、一人一人のストーリーを紹介しながら、この人は今、無事なのだろうかと心配するようになりました。

SNSには目をそらしたくなるような残酷な暴力や悲しみに満ちた写真や動画がミャンマーから毎日たくさん発信されています。

現地の友人からはこんな連絡が届きます。
「家の前で銃撃が始まった」
「友達が行方不明になった」
「拘束された友人の消息がわからない」
「知り合いが拘束され、拷問にあって命が危ない」

出会ったことはなくても、アンケートを通して、ことばのキャッチボールをした人たちが無事であることをただただ祈りながら投稿しました。そしてもちろん、ミャンマーに生きる全ての命が大切にされることをひたすらに祈っています。

クーデター前日
「友達と夕食を食べにいった」
「コロナのワクチン摂取が始まったら、どこに旅行に行こうかと友達と話し
 合っていた」
「オンライン授業に参加していた」
クーデター当日
「歯の治療のために歯医者に行くはずだった」
「友達の誕生日パーティをするはずだった」
「旅行に出かけるはずだった」
思い描いていた未来
「自分の美容室をオープンして稼いだお金で両親を支えたかった」
「海外に留学に行きたかった」
「新しい就職先が決まって2月から働き始める予定だった」


これは、彼らの平穏な日常や希望に満ちた未来があった事を紹介している一部ですが、今、それらが一方的な暴力によって奪われています。

ミャンマーの人々は、「自由に自分の意見を持つこと」「安心して生活すること」「未来を想像して夢を持つこと」を求めての命がけで今日も声を上げています。
彼らが求めているものは、全ての人間に共通して、幸せに生きていくために必要不可欠なものです。

今一度、ミャンマーで「どんな人たちが」苦しい状況にあるのか知ってもらい、思いを寄せてもらえたら嬉しいです。
そして、彼らの日常と未来が必ず戻ってくる事を信じ、一緒に祈っていただけたら嬉しいです。


本当に辛い状況ですが、彼らに穏やかな日常があり、思い描いてきた未来があった事実は変わりません。
現在、毎日自分の命の危機を感じ、怒り、恐怖、悔しさ、悲しみ・・・色々な感情が嵐のように渦巻く中で、きっと彼らはかつての日々を忘れかけていることでしょう。

でも確かにあった日常や思い描いた未来が忘れられないように、noteやinstagramで紹介し、記録しました。
それが、彼らが困難を乗り越えた先に目指す「道しるべ」のような役割を果たせたらいいなと思っています。

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