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【機材レビュー】次世代コンデジとしてXiaomi 14 Ultraを買いました

お世話になっております。takeです。
以前より気になっていたXiaomi 14 Ultraという中華スマホが日本で正式発売となりましたが、悩んだ結果思い切って買ってしまったのでレビュー的な何かを書いてみようと思います。
スマホに擬態できるコンデジとしてのレビューなので、常用するスマホとしての使用感などのレビューを期待される方のご期待には添えない内容になっていると思いますのであらかじめご了承ください。

ざっくりスペック(概要)

カメラは4眼構成となっており、フルサイズ換算で12mm、23mm(メイン)、75mm、120mmに相当する画角をデジタルズーム無しで利用できます。
特筆すべきはメインカメラで、1インチの積層型CMOSセンサーを搭載しているだけでなく、F1.63〜F4までほぼ無段階で調節できる可変絞りを搭載しています。このため、ボケ量を光学的にコントロールできるだけでなく、暗いところでは解放で撮る、光条を目立たせるために絞るというように撮影の幅を広げることができます。
3つのサブカメラには1/2.51インチセンサーが組み合わさり、F値も固定となるため、メインカメラと比べてしまうとスペック的に見劣りしますが、Leica監修のレンズのおかげかスマホの域を超えた写真が撮れるのはサブカメラでも健在です。

特典のフォトグラフィーキットを使用することによって、物理的なシャッターボタンや電子ダイヤルなどがついたグリップを装着することができるので、コンデジのような使用感で写真を撮ることができます。さらにアタッチメントをつけることでΦ67mmのレンズフィルターやキャップを装着できてしまいます。

作例

各レンズの作例を見ていきます。
ここではJPEG撮って出しや純正アプリ内の編集機能は使わず、Lightroom Classicで現像した写真を扱います。(純正アプリだとLeica透かしを入れることができますが、調整範囲が狭く、いまいち自分好みの写真にならないので…)

メインカメラ(23mm)

まずは東京ビッグサイトを周辺歩道から撮った1枚。手前側の植物の葉や枝が丁寧に描写されつつ、奥の会議棟の文字や模様がはっきり認識できるほどの描写力です。(圧縮されるのでこのディテール感は伝えられないと思います…)

5000万画素のRAWで記録できるメリットを利用して、等身大スタンディが横に並んでいる状態を引き気味で撮影しておいて、現像時にトリミングで適正画角に合わせてリサイズするという使い方もできますね。

超広角(12mm)

ちょっとまて。
君ほんとにスマホか???
スマホの超広角にありがちな隅の不自然な歪みがほとんど感じられないし、ビルや歩道橋の描写を見てもシャープかつ自然です。
RFレンズで同等の画角を得ようとすると40万円コースですし、超広角域をカバーするコンデジは知る限りだとないので、気軽に持ち運びできて超広角を楽しめるカメラを求める人にも刺さるスマホなのではないでしょうか。

中望遠(75mm)

カメラ持ってここに来るとつい撮ってしまうカットをスマホでも撮れるなんて…
建物の縦線もしっかり解像しています。

木の幹やツタの葉の質感が伝わるように、まるで目の前に樹があるような引き込まれる描写です。

望遠を搭載したスマホは今や当たり前になっていますが、高級コンデジに匹敵するクオリティだと思います。
また、目の前の被写体に引き込まれるような空気感を生み出せるのが中望遠域の魅力とも感じているので、それをスマホで容易に楽しめるのは大きな強みであります。

ペリスコープ望遠(120mm)

君ほんとにスマ(ry
拡大すればそれなりにザラザラしてはいますが、決して悪い意味ではなくて写真らしい自然な粒子感といいますか、スマホにありがちなソフト補正やAI補完で無理やりシャープにしてるような不自然さは全く感じられません。

せっかくの望遠なので前ボケ後ボケも試してみました。
ペリスコープ特有の四角いボケが目立つのでお世辞にも綺麗なボケとは言いがたいですが、それでもそういう表現ができることに意味があると思います。

夜スナップ編

別日に臨海副都心 深夜徘徊同好会を実施したのでその作例です。
※ブラックミストプロテクターを使用しています。Φ67mmレンズフィルターがつくスマホってなんだよ…(哲学)

深夜のテレポートブリッジ(メインカメラ)
ガラス越しの東京テレポート駅(中望遠)

どうでしょうか。
ある程度光源のある場所ならかなり綺麗に撮れますね。正直EOS R6で撮った写真と並べても違和感ないと思います。
さすがに夜の海岸やジャンクション下などの光源が寂しい場所では厳しいと思います…

普段使いのスマホとして

基本的なスペックはさすがにフラッグシップなだけあって全く問題ないでしょう。
ただし、そもそもの寸法が大きいのとカメラ部分の出っ張りがあるので、ズボンのポケットに突っ込むような使い方は厳しいと思います。
私がメインで使っているスマホのiPhone14(6.1インチ)に対して6.73インチと、一回り大きいです。
また、カメラ部分の出っ張りがどうしても気になってしまい、傷や破損のリスクが高そうなので、私は割り切ってフォトグラフィーキットを常時つけた状態でコンデジとして利用しています。

同じiPhoneでもPlusやPro MAXを、Android端末でも大きいスマホを使っている人であれば、フォトグラフィーキットを使わない状態のサイズ感はほぼ同じなので、カメラ部分の保護等を解決出来れば普段使いのスマホとしても使えるかもしれません。(おサイフケータイ非対応とか別の問題もありますがそれはまた別の話)

スマホに擬態したコンデジ

正直、RX100シリーズなどの1インチ以上のズームコンデジを買えばもっとコスパ良く同じような写真が撮れるかもしれません(超広角を除いて)。しかし、昨今のコンデジブームと相まって、15万付近のモデルがザラで、そもそも品薄で買えないものが多い状況が続いています。
だったら高級コンデジとして使えるスマホとしてこのモデルを選んだ方が何かと便利なのではと思った次第です。

特にこのスマホが真価を発揮するポイントとして、高級コンデジ並のクオリティで撮った写真をスマホ版Lightroomで現像してSNSにアップすることのできる利便性にあると思います。

また、正真正銘スマホではあるので、ライブ会場などの大きいカメラを持ち込むには憚られる場所の展示物(グッズ、スタンディ、フラスタ等)や記録写真をお手軽高画質で撮るマシンとして活躍してくれるのではないかと思っています。

スタンディを撮影(ダイバーシティ東京プラザ)
ガラス越しの展示フィギュアを撮影(アトレ秋葉原)

というわけで、Xiaomi 14 Ultraのカメラとしてのレビューでした。
夜の撮影やアクスタ撮りなどで新たな発見があったらまた記事にしてみようと思います。

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