Meta Quest 3を1ヶ月で手放した話【作業環境編】
VR/MR作業空間を構築できる「immersed」を使ってみたくてMeta Quest 3を買った。
実験的に2拠点生活していることもあって、どこでも同じ環境で作業できると最高にありがたい。
結論から言うと、個人的にはまだ実用は厳しいと感じて、1ヶ月経たずに手放すことになった。
Meta Quest 3 × immersedで気になったこと
immersedを使ってみて気になったポイントは、大きく3つある。
装着感
解像度の低さ
アプリの使い勝手
装着感
Quest 3の装着感は、Quest 2からあまり変わっていない。
感覚過敏気味だからか、初期状態だと1時間くらいで不快感が限界を迎える。
すでにさまざまな装着感改善ハックが出回っていて、
フェイスクッションを外す
おでこや頭頂部で支える
後頭部にカウンターウェイトを付ける
あたりを試すと劇的に改善するらしい。
3Dプリンターを使って、おでこでマウントできるパーツを作っている人もいる。
https://booth.pm/ja/items/5234790
解像度の低さ
Quest 3の解像度は片目あたり2K。
実際には視野の中央付近に仮想ディスプレイを配置することになるから、実解像度はさらに下がる。
イメージとしては、一昔前のノートPCの見え方に近い。
普段MacBookを使っているから、表示の荒さがどうしても気になってしまう。
元の環境に戻ると「こんなにきれいなディスプレイ使ってたんだ・・・」と感動するレベル。
(同じ仮想ディスプレイアプリでも、「Virtual Desktop」のほうがいくらかマシだった。)
immersedの中の人が書いた記事によると、セッティングを詰めればそこそこ快適に表示できるようになるらしい。
アプリの使い勝手
immersed自体の使い勝手も改善の余地があると感じる。
仮想ディスプレイのサイズ調節が難しい(反応しなくなることもある)
Quest 3を着脱するとポジションがずれることがある
Macを認識しないことがある
普通にPCを使うときと比べたら、煩わしさは明らかに増える。
体験は新鮮だし、用途によっては実用的だが、快適さのトレードオフが割に合わず「使い続けるのは難しい」という結論になった。
(2024年に登場予定の「VISOR」でさえ、「まだ厳しいかなー」という予感がしている。)
現状のベストプラクティス
Meta Quest 3 × immersedは、どこでも同じ環境で快適に作業したい場合の最適解にならなかった。
個人的にはデュアルディスプレイ環境を構築する方法としては、モバイルモニターと組み合わせる方法がベストだと思っている。
モバイルモニターならかさばらないし、どこでも持ち運べるし、USB-Cケーブル一本で給電も映像出力もできる。
画面が小さい分、視線移動が少なくて疲れづらいメリットもある。
でも移動を繰り返す度に「荷物を減らしたい」、「設置の手間を省きたい」というミニマル欲が出てきた。
ついにたどり着いた最適解
「もっとシンプルにする方法はないか」と考え続けて数日。
ついに現状の最適解をひらめいた。
「MacBookだけでいいのでは?」
作業効率だけ見れば、外部ディスプレイはあったほうがいい。
でも持ち運びや設定、ウィンドウ管理のコストを考えると、僕の使い方では失うもののほうが多い。
なんだ、デュアルディスプレイなんていらなかったんだ。
だいぶ遠回りした感もあるが、ついにMacBook一つで、どこでも同じ環境で作業できるようになった!
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