G3 2024年キーンランドC:中間考察
皆さんこんにちは。
バークレーでございます。
待ち焦がれたお盆休みがあっという間に終わりを告げました…。早いものですね。ただ、お盆が終わったということは8月後半、そして9月になると怒涛のG2ラッシュを迎えます。夏競馬の間はやはり春のG1シリーズと比べると競馬に興味を持つ方が少ないように感じます。世の中にはG1だけやるという方も一定数いらっしゃるのだろうと思います。熱の度合いや楽しみ方は人それぞれですからそれでもいいと思っています。そして秋のG1に差し掛かった時にまた多くの人が熱狂するような雰囲気になってくれれば、それはそれで競馬好きとしては嬉しいことです。
さて、今週は夏の短距離重賞、キーンランドCの中間考察をお送りしていきたいと思います。今回は最近の中間考察とは一味違った角度から攻めていきたいと思っています。いつも私の記事は長くなってしまうので読むのは大変だと思いますがぜひ最後までお付き合いください。よろしくお願いします。では早速考察を始めていきましょう!
G3 キーンランドC:予想基本方針
G3 キーンランドC:札幌芝1200m右回り
【コース形状考察】
こちらがキーンランドCが行われる札幌競馬場芝1200mのコースとなります。スタートは2角ポケット地点からとなっていて、Aコース時で考えれば3角までは410mあるということになります。キーンランドCはCコースで行われますので、実際は微妙にこの距離は異なってまいりますが、そこまで意識するべき距離差ではないと言えるでしょう。スプリント戦で、かつ初角までの距離が400m以上あるという形状から、前がだいぶ流れるレースになるということが想像できます。そしてコーナーを曲がって直線に入ります。その直線は皆様おなじみの非常に短いものとなっています。先ほど申し上げた通り、前が流れたペースになると考えると息を入れるタイミングが非常に難しいレースになると言えるでしょうか。ちょっと早いですがラップをグラフ化したものを見てみましょう。
やはり私が思った通りでした。2ハロン目にかなりペースが速くなるのはいつものこと。そして3ハロン目にはコーナーに入っていきますが、札幌のコーナーは緩やかであることからペースは緩み切らず、ある程度の速さを保ったままコーナーを進んでいくことになります。4角に差し掛かるくらいのタイミングで一旦ペースは緩むようにも見えますが、明確な緩みとは言いづらく、結局前目で競馬をしている馬たちが押し切るような形を狙っていくことになるのでしょうか。最後の1ハロンが減速型のラップを刻んでいますので、スプリント戦らしく、差のない競馬が主ということになるのでしょうか。こう見ると、結構しんどい流れというかラップを刻むレースのように思えてしまいます。セオリーで考えるのであれば、洋芝という芝をつかむのに力を要する馬場であること、そして長い距離をかなりのペースで進んでいかねばならないというタフさを考え、普通は長距離適性のある馬が好走するのかなぁなんて考えてしまいます。
調べてみるとこのようになりました。まぁ実際にキーンランドCに出走してくる馬はスプリンターだとはいえ、1200mまでしか経験がないという馬はほとんどおりません。◎○で83.3%を占めていますがそれはそれで当たり前のことで、このように表をお見せするまでもないかもしれません。ただし、勝ち馬となった馬の中には、1400m以上で結果を出せるような長距離適性ではなく、純粋にスプリンターとしてやってきた馬が4頭も含まれるのはそれはそれで興味深いと思いませんか?一応上記の◎○✕に今回の登録馬を分類しておきます。
◎グループ(1400m以上の重賞着内経験)
エトヴプレ・オオバンブルマイ
オタルエバー・セッション
ゾンニッヒ・ダノンマッキンリー
ナムラクレア・プルパレイ
マテンロウオリオン・
○グループ(1400m以上の平場着内経験馬)
※新馬未勝利は除く
エイシンスポッター・キミワクイーン
シナモンスティック・シュバルツカイザー
ジュビリーヘッド・ソウテン
✕グループ(1200mまでしか好走歴なし)
※ダメなグループという意味ではありません
サトノレーヴ・ディヴィナシオン
ビックシーザー・ミッキーハーモニー
モリノドリーム
◎グループに関しては出走馬の中では格が上位といったところでしょうか。〇グループは長距離適性があり、タフな展開でもスタミナが持つタイプと言えますし、✕グループは純粋なスプリンタータイプと判断できるでしょう。直近10年で考えるならば、◎と✕の馬が8頭を絞めています。ちょっとこれではデータの個数が少ないのでもう5年ほどさかのぼってみましたが、過去15年だとやはり◎グループが圧倒的に有利だと思います。もちろんこれだけで決めることはしませんが、一応頭に入れておきたいと思います。
【断面図考察】
札幌競馬場はほぼ平坦な道であることは夏競馬の間ずっと紹介してきました。改めて紹介することもないとは思うのですが…。ただ先週行われた札幌記念とは様相が異なります。距離が短いからですね。札幌記念のように前半のコーナーでペースを緩めたり、向こう正面を進んでいる間に逃げ馬が仕掛けたりすることは距離が短すぎてできません。そういう意味では形状というより並びや能力比較の方が重要になってくると言えるでしょう。
G3 キーンランドC:逃げ馬考察
【逃げ馬考察】
それでは続いて、私の考察の根幹を担う逃げ馬の特定を行っていきましょう。逃げ馬と逃げ馬が作るペースさえ予想してしまえれば、展開予想はある程度ブレが少なくなります。まずはいつもの通り直近5走で逃げたことがある馬をピックアップしていくことにいたしましょう。馬名横の数字は直近5走で逃げた回数を表します。
■逃げ馬候補■
エトヴプレ➊・セッション➊
シナモンスティック➋
今回はこの3頭のみが該当しました。スプリント戦の重賞としてはかなり逃げ馬候補は少ないように感じます。1頭ずつどのような逃げ方をしたのか確認をしてみましょう。
エトヴプレ
→逃げたのは3走前フィリーズRでのことでした。この時は前33.8秒で進んでの逃げ勝ちですので強い勝ち方だったと思います。しかも11番人気で逃げ勝っていますからね。その後は桜花賞で前34.6秒で進んで5着と掲示板を死守、前走は葵Sで前33.9秒で進んで4着とこれまた掲示板内に入りました。前走では強い勝ち方をしたピューロマジックと0.4秒差でしたし、2着ペアポルックス、3着ナナオとは0.2秒差ですから11番人気で1着になったフィリーズRはたまたまではないと現状では判断できるかと思います。さらに今回は斤量も53㌔と恵まれた中での出走となりますから期待はできるのかなと思います。さすがに33秒台前半で行くとは思えませんが、軽斤量を利用して前に出てくる可能性は十分にあると思います。
セッション
→逃げたのは3走前のダービーCTということになるのでしょうか。ハナには立っていますが、途中から番手で競馬をして、かつ最後は勝ち馬パラレルビジョンに0.9秒差をつけられての7着。京都金杯では2着に入っているので距離適性は心配ないと思っていたのですが馬場が合わなかったのでしょうか。今のところはティータン騎手が久々の来日で騎乗するとnetkeibaには出ていますが実際のところはどうなのでしょうか。この馬は前走で初めて1200m重賞を使ってきましたが、出遅れて前35.2秒というタイムでした。外枠でしたので出遅れた瞬間に無理はしないと思います。したがって今回も逃げないと断言はできません。しかし、そもそもの行き脚はそこまで速くないと思われますので、よっぽど枠に恵まれなければハナは切らないと思います。
シナモンスティック
→昨年2着にはいった馬が登場しました。そもそも出られるのでしょうか?現状では騎手が決まっていないようです。逃げた回数としては登録馬トップで、2走前のしらかばSでは前34.1秒というタイムを刻んで2着に逃げ残りました。その前の春雷Sは前33.4秒と速いものになっていますが、中山1200mは下りから始まるテンが速くなりやすいコースですのでそういうことは加味しなければなりません。この馬はどちらかというとレースによってテンの速さが変わってくるというよりも、安定して前につけられるタイプの馬です。札幌でゾンニッヒにタイム差なしの2着に入れたレースを成功体験だと考えるとそこまで無理はしないのではないかなと思ってしまいます。もちろん過去前33秒台で進んだレースもあるのですが、34秒台で前半を折り返せないと終いが甘くなり結果も出ていません。この後確認するテン速さ比較でスローに落とし込めそうならば逃げてくる可能性があるくらいでしょうか。
ここまで見ると、逃げの意識としてはシナモンスティックが一番強いのかなと思いますが、過去の逃げ方から考えればエトヴプレが有力なのかなと思います。では続いて、テン速さ比較を見ていきましょう。
まず名前が青字になっている馬は現在騎手が決まっていない馬ということになります。平均値で赤字になっているのはキーンランドC平均テンよりも速いテンをもった馬ということになります。こう見ると、フルゲート16頭ということですから、この青字の馬たちのうち出られる1頭がどの馬なのか非常に大切になってきます。キミワクイーンやミッキーハーモニーあたりが選ばれれば展開的には影響を与えないかなと思いますが、シナモンスティックやディヴィナシオン、ジュビリーヘッドあたりが選ばれるとテンの速さ自体に変化が出てくることになるでしょう。後ほど紹介しますが、キーンランドC自体は非常に前目で競馬をした馬が好成績を残していることから、エトヴプレが単体で楽に逃げられるようなことがあればそのまま行ってしまう可能性すらあるかもしれないと思っています。
まぁいずれにしても今まで考えてきたことから、エトヴプレあたりが今回はハナを切ってくる可能性が高いのではないかと考えます。エトヴプレはグループで言えば◎グループ。1400m以上の重賞で着内の経験があります。先ほど紹介した通り、重賞で逃げ勝った時の前3ハロンは33秒台後半ですからこのくらいに抑えて逃げられれば勝ち筋が見えてきますし、その時の騎手も今回と同じ藤岡佑騎手です。同じようなイメージでレースに臨んでくると考えます。想定は33.9~34.0秒です。まさにキーンランドCで考えるならば…スローなペースとは言えるかと思います。
G3 キーンランドC:能力比較
【能力比較】
では続いて能力比較をしていきたいと思います。いつも以上にこの部分が重要になってくるような気がします。ではまず持ちタイムから見ていくことにいたしましょう。
持ちタイム札幌換算では、人気薄のシュバルツカイザーがトップに入りました。これは昨年のしらかばSで記録したタイムで、タイムとしてはかなり優秀なものでした。その後に出走したキーンランドCでは重馬場でありながらも4着と好走しました。今年は前走UHB賞に出走していますが、15着と惨敗。洋芝適性は間違いなくあると思うのですがさすがに昨年の出来と同じとは言えないかと思います。そうなると次点に入っている5頭が持ちタイムとしては能力上位にくるのかなといった感じでしょうか。ただ2番目に来ているエイシンスポッターについてはどうしても後ろからの競馬が濃厚ということもあり、今回前がある程度緩む可能性があること、そしてキーンランドC自体が前有利の傾向があることを考えると少し怖いのかなという印象があります。プルパレイは近走1200を使うようになって結果を出してきた馬ですが、どうしても夏3戦目というのが気になりますよね…。穴目で狙いたいとは思うのですがどうもそのローテが気になります。馬場ということではなく、時計自体がかかるようなレースの方が展開的には向いていると思うのでそこは考慮に入れて判断をしていきます。さて、ここまで考えるとやはりその次の「サトノレーヴ・ナムラクレア・ビックシーザー」の3頭が持ちタイムとしては最も信頼できる馬たちだろうと考えられます。
こちらの上がりタイムはあくまでも参考程度のデータです。スプリント戦は結局前3ハロンのタイムをセットに考えなければなりません。
こちらは上がり最速を出した時の前3ハロンタイムを調べて、合算したものになります。前が緩んだから上がりが出せたものなのか、それとも前が流れる展開の中でも上がりが使えたのかを調べるためにまとめたものです。いわゆる上がりの力が最も発揮できる前半のペースを調べたという感じでしょうか。こう見てみると、総合的にはやはりサトノレーヴとナムラクレアが頭一つ抜けているように見えます。
総合評価はこのようになりました。
なんとナムラクレアをサトノレーヴが超えるという意外な結果となりました。前走函館SSの際は本命にしましたが、今まさに充実期というか下手したらスプリント界を引っ張っていくのではないかという存在にまで成長しています。現在キャリアも8戦でフレッシュです。今回レーン騎手が乗るということでそれも人気が出ている要因ですが、馬柱もキレイなタイプですし、実際の人気でもナムラクレアと肉薄するかもしれませんね。
★能力比較考察該当馬★
エイシンスポッター⑥・サトノレーヴ➁
ナムラクレア➀・ビックシーザー⑧
プルパレイ⑩
G3 キーンランドC:斤量分析
【斤量考察】
今回は斤量について少し分析をしてみました。キーンランドCは別定戦ですのでそこまで斤量差は大きくないということになります。しかし平坦な道と淀みないラップ、最後の直線に坂がないということから考えると、この斤量という要素が大きく結果に影響を与えるのではないかと思うのです。今回は札幌換算のタイム、そしてそのベストタイムが何㌔の斤量の時に出たタイムなのか、そして今回の斤量との差はどうなのかをまとめてみました。うーん…言葉での説明が難しい…とりあえず見てください!
20頭もいるため非常に小さくて見にくくなってしまいます。申し訳ありませんが拡大して見てください。1200m戦が初のオオバンブルマイと除く全頭のベストタイム札幌換算がどの斤量の時に出たものなのかが一目で分かると思います。そしてそこから考えた時に今回の斤量がどう変化するのかを表にしています。ここは検証が必要なので今はざっくりとしたものなのですが、1㌔斤量差で0.15秒差という計算をした時に、今回ベストを尽くして出せる予想タイムが下から2行目という感じです。それをランク付けしたものが一番したの行ということになります。
★斤量タイム相関考察該当馬★
エイシンスポッター⑥・エトヴプレ➄
(キミワクイーン⑫)・サトノレーヴ➁
シュバルツカイザー⑳・ビックシーザー⑧
プルパレイ⑩
キミワクイーンについてはまだ騎手が決まっておりませんのでかっこにしました。なんかナムラクレアは該当しないんですね!?これにはびっくりしましたが、他の馬は今まで話題に挙がってくるような馬ばかりでした。
G3 キーンランドC:バークレー指数上位馬
【バークレー指数上位馬】
上がり優秀馬
1位 エイシンスポッター(2.1)
2位 ミッキーハーモニー(2.0)
3位 以下の2頭が該当(1.3)
ディヴィナシオン・ナムラクレア
上がりトップはやはりエイシンスポッターとなりました。
これはイメージ通りですね。デビューから4戦を除いて、ほとんどのレースで上がり3位以内の末脚を使えている馬です。何度もここで紹介しておりますが、この指数は上がりの脚の切れ味という意味合いではなく、安定して上がりの脚が使えるタイプの馬をあぶりだします。そういう意味では今回の前半で無理することがなければ終いの脚は使えてくるでしょう。そしてこの馬の名前を見るとどうしても角田河騎手を思い出しますよね…。今回はモレイラ騎手がなんと騎乗するということもあり、少し人気しているかなという印象です。今までであればどうしても行き脚がつかずに最後届かないというレースが続いていて、前走のように前で脚を使いすぎると終いが甘くなります。その辺をモレイラ騎手がどれくらいコントロールしてくるかは見ものです。どちらかというとキレ脚タイプだと私は思っているので、4角過ぎて直線に入った時にどれくらいの位置で競馬ができるかというのがポイントになるでしょうか。5走前の京阪杯では15番手で直線を向き、内回りの京都競馬場直線は328mですからそこから一気の上がり32.5秒で1着に入ってきました。今回は斤量も57㌔に戻りますし、モレイラ騎手の腕で着内に持ってくるなんてことは十分あり得ると思います。
2位にはミッキーハーモニーが入りました。
この馬は典型的な展開待ちの馬になってしまっています。過去13戦で12回上がり3位以内、上がりトップはなんとそのうち8回という素晴らしい末脚を持った馬となります。しかし条件戦で上がっていくにつれ、その脚だけではなかなか勝ち切れないレースが続きました。ようやく2走前に3勝クラスを勝ちあがったばかりという馬になります。札幌でも33.4秒の上がりで最速を記録していますので、洋芝で末脚が鈍るタイプではありません。良い騎手が乗るようなことがあれば面白いかもしれませんね。
3位には2頭入りました。
まずはディヴィナシオンから紹介します。
この馬も出られるか分かりませんので少しだけ。前走アイビスSDでは4着と好走しました。千直のメンバーに入ってしまうとどうしてもテン速さでは劣ってしまいます。1200戦でも後方からの競馬が多いことは多いのですが、テン速さ自体はそこまで遅くはないと思っています。今まで出てきた1200mが比較的テンの速いレースだったということがありますが、2走前北九州記念くらいのテンで今回出られれば十分前でも競馬ができるとは思います。一方でエイシンスポッターと同様に前が流れて自身も行き脚が付きすぎてしまうとなかなか上がりの脚は使えないタイプではありますので、位置取りが難しいタイプの馬ではあります。
次にナムラクレアです。
次のコース適性でも距離適性でもトップということがありますので、ここでまとめて紹介していくことにいたしましょう。いわずもがな、現在のスプリント界ではトップ馬のうちの1頭と言えるでしょうか。しかし未だG1の勝利はありません。秋のスプリンターズSに向けて、ここで良い結果を出しておきたいところでしょう。ただ、叩きであることはほぼ間違いありません。去年もキーンランドCで勝ち切ってからスプリンターズSに向かい3着という結果でした。昨年は間にヴィクトリアマイルを挟みましたが、今回は高松宮記念から直行という形ですので、昨年よりは少し緩めに作ってくるのかなと思っています。馬柱を見ても安定して走るタイプで、1600m戦などであればちょっと疑ってかかるところもあるのですが、スプリント戦ならまず崩れないでしょう。また鞍上浜中騎手に関してもスプリントは非常に上手だと思っています。今回は完全にローテ的にどうかなというところでしょうか。総合指数では昨年と同じくらいの数値馬が多く出ています。しかし私の総合指数は今年の方が昨年よりも数値が出やすくなっている傾向があります。と考えるならば、多少緩くても連対は逃さないのかなというのが私の考えです。1200m戦で着内を逃したのは一昨年のスプリンターズSのみ。マイルでは着外がありますがそれ以外は全て馬券になっています。先週のプログノーシス以上に安定感があるような気がします。ローテ以外で唯一不安があるとするならば「行き脚」でしょうか。今回のメンバーで行き脚を比較すると、ある程度後方からの競馬になる可能性があります。
コース適性優秀者
1位 ナムラクレア(2.2)
2位 サトノレーヴ(1.8)
3位 モリノドリーム(1.7)
コース適性ではナムラクレアがトップに入りました。
ここでは2位のサトノレーヴを紹介していきましょう。
感覚的には今回、ナムラクレアとの一騎打ちという感じがしています。馬格もありながら機動力もあり、終いの脚をしっかり使う展開にも対応ができます。阪急杯では重馬場で4着という結果になってしまっていますが、馬場というよりもむしろ距離がキーなのかなという感じもします。阪急杯の時は少し馬体重的にも重かったということがあるでしょう。今回はレーン騎手がテン乗りという形にはなりますが、問題ないでしょう。総合力としては非常に能力が高いということが能力比較考察でも証明されていますので、ナムラクレアかサトノレーヴのどちらかが軸ということになるでしょうかね。洋芝の経験は3回ありますが、全て函館のレースで全て2勝2着1回という結果になっています。経験してきたのはすべて右回り。それでこれだけ馬柱がキレイであるわけですからそれはコース適性上位に来ますよね。
3位にはモリノドリームが入りました。
今回ルメール様はこの馬に乗るのですね。それでも今回が初騎乗ということになるようです。この馬はとにかく洋芝への相性が高いです。札幌は2戦2勝、函館は3戦3勝という結果になっています。前走ではOP戦でも勝利を飾りました。陣営としては何とかここで重賞を取らせてあげたいと思っていると思います。なんせ洋芝全勝ですからね。行き脚もつくタイプでルメール騎手ならば前にはつけられるでしょう。牝馬である程度馬格もあります。前走は490㌔で過去最高馬体重での勝利でした。ちょっと本格化の兆しが見えます。
距離適性優秀馬
1位 ナムラクレア(2.0)
2位 以下の2頭が該当(1.3)
ビックシーザー・モリノドリーム
なかなか指数的に高いものになりにくい距離適性で2.0を超えるのは非常に珍しいですが、ナムラクレアがここでも圧倒的な数値をたたき出してトップとなりました。
ここでは同率2位に入ったビックシーザーを見ていきましょう。
まずこの馬は休み明けの方が走るタイプだと思います。函館SS約2か月半の休み明け、オーシャンSじゃ2か月の休み明け、淀短距離Sでも約2か月の休み明けです。明らかに間隔はあいた方が良い馬だと思いますので、今回8番人気ということならば狙い目なのではないかと思います。この馬も典型的に好位から競馬ができるタイプで鞍上も坂井騎手ですから積極的に前へ出てくるでしょう。テン速さ比較ではそこまで上位には来ていないのですが、ナムラクレアと比べるともう少し前につけられるのかなと思います。前につけて突き出る競馬が基本となると思いますが、キーンランドCとの相性は良さそうです。後はちゃんと前につけられるかというだけ。
総合指数上位馬(途中経過)
1位 ナムラクレア(17.137)
2位 エトヴプレ(12.131)
3位 サトノレーヴ(11.705)
4位 モリノドリーム(10.825)
5位 ビックシーザー(9.753)
参考資料(2023年総合指数)
1位 ナムラクレア(14.222)🥇
2位 ウインマーベル(12.036)16着…
3位 ジュビリーヘッド(11.220)6着
4位 ゾンニッヒ(10.666)8着
5位 キミワクイーン(10.280)7着
ちなみに…シナモンスティック(7.970)🥈トウシンマカオ(9.557)🥉
まぁ正直ナムラクレアに関しては当確かなと思います。ただね、競馬に絶対はありませんので本命にするかどうかはまだ決めていません。
G3 キーンランドC:中間考察該当馬
★中間考察該当馬★
エイシンスポッター⑥・エトヴプレ➄
サトノレーヴ➁・ナムラクレア➀
ビックシーザー⑧・プルパレイ⑩
モリノドリーム➃
今回はこの7頭で行きたいと思います。
この中から1頭削って6頭で勝負するか、堅そうならばもう1頭除いて少点数で勝負するかもう少し考えたいと思います。
1年で考えると下半期に入っています。
もうそろそろ中間考察該当馬が実際馬券に絡んでいるのかの成績をまとめ始めたいと思います。私の記事は「予想の前の情報」ということをテーマに書いています。最終的に買い目を決める前の段階でどういうところを考えれば参考になるのか、それにこだわって記事を書き始めてすでに4年目を迎えています。4年ほぼ毎週記事を書き続けてもまだ本当の意味での正解は見えてきませんし、おそらく死ぬまで見えないのでしょう。ただどうしても近づきたい。だからこそ妥協せず記事を書き続けていきたいと思います。
今回も記事を読んでくださってありがとうございました。
週末のレースでしっかり当てて、ともに雄たけびを挙げましょう。
予想には一切妥協しません!独自の指数データを日々改善させて的中率をあげていきます!