G1 2023年朝日杯FS:中間考察
皆さんこんにちは。
バークレーでございます。
今週は朝日杯FSの中間考察をお送りしていこうと思います。
かなりデータを収集するのに時間がかかってしまいました。一気に書き上げますので、多少の誤字や変な表現があってもお許しください。少しでも多くの方に読んでいただきたいので中間考察は無料で配信します。リポストを無料の条件にするとなぜか見られない方もいるようなので、いっそのこと最初から無料にいたしました。もし記事を読んで少しでも参考になったようでしたら、最終見解ご購入いただければと思います。よろしくお願いいたします。では早速考察を始めていきましょう。日が変わるまであと5時間。1時間で2500字かければ15000字程度書けるかもしれませんねwww少し短くなってしまったらごめんなさい。
G1 朝日杯FS:予想基本方針
G1 朝日杯FS:阪神芝1600m右外回り
【コース形状考察】
この時期はいつもこうなってしまいますが、2週連続でこのコースを解説することになります。マイルCSも阪神で開催されていた3年はさらに重なっていたわけですから解説が本当に辛かったです。ただ、辛いとばかり言っているわけにはいきません。しっかり考えていきましょう。3角までの距離が長い、コーナーが緩い、右回りでは最も直線が長い、この3つの要素が相まってこのレースを難しくしています。まず3角までの距離が長いということはハナの争いが激しくなることを意味します。そしてコーナーが緩いということは後方馬がまくりを決めようと前に進出してくる可能性が高いということを意味するのでしょう。可能性が高いというよりは「まくりという手段があり得る」という方が正確でしょうか。そして最後の直線が右回りで最も長いということから、決め手勝負になりやすいという側面もあります。この3つは全て「お互いに矛盾する」要素になり得ます。どれが今回のレースで最も効果的なのか、それが分からないところに難解さの根本があるのでしょう。
ただ一つだけ確実に言えることがあります。やはり2歳という年齢の馬にこのコースはタフであるということです。阪神JFの中間考察では「1600mか1800mでの実績馬」を優先すべきと述べました。1400mで連対で絡む馬というのは重賞で好走できているレベルでないと厳しいだろうと。結果はどうだったのでしょうか。
■2023年阪神JF:結果■
1着:アスコリピチェーノ→1600m実績馬
2着:ステレンボッシュ→1800m実績馬
3着:コラソンビート→1600m&1800m実績馬
このようになりました。ちなみに…
4着:サフィラ→1800m実績馬
5着:シカゴスティング→1400m重賞実績馬
6着:ルシフェル→1800m実績馬
7着:スウィープフィート→1600m実績馬
と1400mまでの実績しか持っていない馬はことごとく厳しい結果となっています。例えばナナオ→12着、クイックバイオ→13着、カルチャーデイ→16着、ニュージェネラル→17着、ミライテーラー→18着などです。もちろん人気薄ということもあるのですが、私はこれがこのコース攻略の第一歩だと思っています。こう見るとシカゴスティングは1400m重賞で連対できていないにも関わらず5着と結果を出しました。ファンタジーSではこの馬を本命にしたのですが能力の高さを発揮してくれたと思います。鮫島駿騎手レース後のコメントを見てみるとやはりテンションに課題がある馬のようです。前に行ったからこその着順という風にもいうことができますが、それでも5着は素晴らしい。ここからマイル路線に行くのかスプリント路線に行くのかぜひ注目したいところです。
一方で勝ち馬と2着の馬に目を向けてみるとアスコリピチェーノが見事に勝利をつかみました。私はXで馬体等診断というものを載せているのですが、今回唯一のA評価が2着のステレンボッシュで、アスコリピチェーノに関してはB評価でした。私がXで書いたアスコリピチェーノの評価を以下に引用します。
私が評した内容は上記のようなものでした。持続系であったこと自体には間違いはなかったと思うのですが、ここで重要なのは「連動性」に気づけなかったことでしょうか。トモ発達を見る時はざっくりいうと私は3つの部分を見ています。無料でしかも大きく加工されているならば版権的には問題ないようなので少し写真で見ていきたいと思います。
私が考えていることの全てはお話できない、なーんて言えるような高尚な考えや知識が私にあるわけではありませんのである程度はお話します。黒毛っぽいので少し分かりにくいかもしれませんがお許しください。上記トモはどの馬のものなのか、それは文脈からお察しください。基本的には赤で囲んだ部分、私はXの馬体診断にて「前の方」と表現することが多いですがこの部分はキレを司り、長い脚を使えるかどうかは白や黄色の部分が関係していると私は考えています。リバティアイランドなんかはこの赤の部分が突出しているのでキレ「も」ある馬がどういう筋肉をしているのかは写真を見ていただくと分かり易いと思います。こう見る限りではこの馬は赤い部分がそこまで発達しておらず、白と黄の部分の発達の方が目立ちます。しかし、写真では分かりにくいのですが、黄色の部分の筋肉の塊が白い範囲に侵食しているようにも見えます。これが私が言う「連動性」なのです。これを見抜くことが今回できませんでした。そしてもう一つ、今回2着に終わったステレンボッシュですが、アスコリピチェーノの後ろから競馬ができたことが要因ではあると思うのですが実際のレース映像を見ると途中からものすごい脚を使っていることが分かります。しかしアスコリピチェーノが連動性のトモを有していたことで前に出ていた分、そしてもともと長く脚を使えるタイプだった分、最後抜くことができませんでした。ルメール騎手が促して加速し始めた時、私は一気に抜き去ると思いました。思わず声が出てしまったことは言うまでもありません(だって単勝も持っていたんだもん…)。このように2歳のG1を予想する時に馬体としてポイントにしなければならないのは「トモのタイプ」であると今回少し気づけました。
1600m以上実績馬でキレもしくは連動型の持続系
これが大切だということです。
しかし、上記の内容、特に距離適性に関して朝日杯FSという牡馬中心のレースであっても同じように法則が当てはまるのかというとそれはまだ分かりません。なので今回も過去で馬券に絡んだ馬を調べてみました。
上記をご覧ください。阪神JFの時にも載せたデータですのでお読みになった方は分かると思います。まず左の表についてですが、少しだけ阪神JFの時とは違う基準で印をつけていますので説明します。
◎…1800mor2000m実績馬
○…1600m実績馬(重賞着内、平場勝利)
▲…1400m実績馬①(重賞着内)
△…1400m実績馬②(平場勝利)
✕…上記以外
このような基準で印をつけています。まず✕がついてしまった馬に着内の実績はないことが分かるので残念ではありますが積極的には買えません。そして▲△の2つですが、阪神JFと比べると意外に着内に入ってきていることが分かりました。全8年で考えれば24頭中6頭で複勝率は25.0%。これだけ見ると十分戦えそうにも見えます。ただそういう数値の切り方をしてしまうとあたかも「1400m実績馬が狙い目!」みたいな印象を受けてしまうかもしれませんが、決してそうではありません。逆に考えれば24頭中18頭が1600m以上のレースで結果を出してきた馬であるわけですから。今回も基本的には1600m以上で結果を出してきている馬から選んでいくことになるでしょう。
そして私がもう一つ注目したことがあります。
上記左の表を見ると、「➊2015~2018年」「➋2019~2022年」で少し傾向が変わってきているということです。明らかに➋の方になると距離適性が短くなるというか、1600mで結果を出した馬が優勢になると思いませんか?実はこれはこのデータを調べてみて発見したことではなく、からくりは「ラップ」にあるということが分かりました。それは後ほど述べていくことにいたしましょう。
【断面図考察】
続いて断面図考察にまいりましょう。朝日杯FSと阪神JFの最大の違いはもちろん性別です。では性別が他にどんな違いをもたらすのでしょうか。それは馬格です。私は数年前から毎回このような考察を述べていますが、このレースで結果を出すためには馬格が必要です。非常にタフなコースなわけですから。
ちなみに過去15年で阪神マイル着内に入った馬全頭の平均馬体重は472.33㌔、着外馬の平均馬体重は468.54と4㌔近い差がありました。たった4㌔と思うかもしれませんが、ものすごいデータ数ですからね。明確な差と考えて良いでしょう。これを今度は朝日杯FS出走馬だけに限定すると、着内馬平均馬体重は483.56㌔、着外馬平均馬体重は471.82㌔となんと11㌔も差がついていることが分かります。これも一つの判断基準になるのだろうと頭に入れて予想に生かしていきましょう。
さて断面図に戻りましょう。朝日杯FSは阪神JFと比べて「テンの速さも求められる」レースです。阪神JFの前3ハロン平均ラップは34.75秒であるのに対して、朝日杯FSは34.59秒と少しだけ速くなっています。牝馬レース以上に前が流れ、そして最後の上がりも求められる、かつ急坂に耐えうるパワーも持ち合わせていなければならないというコースであるということでしょうか。
G1 朝日杯FS:逃げ馬考察
【逃げ馬考察】
さて、続いて私の予想の根幹にあたる逃げ馬の特定を行っていきたいと思います。ここで一つ反省です。阪神JFにおいて私は過去レースのテンの速さから最終的に逃げ馬を特定していこうと考えました。カルチャーデイがテンとしては最も速い馬でしたが、枠順の妙を考えてもやはりテリオスルルがハナを切るだろうと判断したわけですが、あくまで判断材料は過去レースのデータでした。ただ、結果的にハナを切ったのはシカゴスティングでした。ここには陣営の意思というものがあります。だからこそ今回はデータを踏まえるのは最後の最後ということにして、過去で「逃げる意思を持っていたかどうか」に優先順位を置いて逃げ馬の特定をしていきたいと思います。まずは直近5走で逃げたことのある馬を調べてみましょう。
■逃げ馬候補■
※直近で逃げたことのある馬(数字は回数)
エコロヴァルツ➊・オーサムストローク➊
サトミノキラリ➊・シュトラウス➊
セットアップ➌・タイキヴァンクール➊
ナムラフッカー➊
うーん…多い…。
それでもくじけてはいけません。ここをしっかり精査するからこそ見えてくることがあります。1頭ずつ見ていきましょう。
エコロヴァルツ
→逃げたとされているのは前走コスモス賞でのことだと思われます。コスモス賞は札幌1800mで行われるレースですので4つのコーナーがあるコースとなります。先頭に出たのは2角を過ぎてからとなっていますので逃げたという感じでもないと思われます。一方で最終的に1.0秒もの差をつけての大勝だったわけですからそこは無視できませんね。この時の前3ハロンは37.0秒とかなり緩いものでした。それを見越して武豊騎手が前に出たと考えられます。そもそも朝日杯FSの平均は34秒半ばですから、例年通りのペースで進んだとするならば前に出ないというよりは「前に出られない」のではないかと思います。
オーサムストローク
→逃げているのは前々走未勝利戦、中山芝1600mコースではありますが、それ以外のレースでもすべて番手には収まっている馬となりますので位置をつかみにくるという側面では有力なのかもしれません。鞍上は今のところではありますが坂井騎手です。超積極的な騎乗をするのが坂井騎手の特徴であると言えます。したがって候補には入ってくると思います。逃げた時の前3ハロンも35.6秒で1000m通過タイムは59.6秒と2歳戦にしてはまずまず流れたタイプのレースだったと思います。今のところ次点くらいの印象でしょうか。
サトミノキラリ
→逃げたのは新馬戦でのこと。ずっと横山武騎手が騎乗してきているところを見ると、競馬を教えた部分が大きいのかなと思います。その新馬戦ではファンタジーSで2着に入ったドナベティと0.2秒差ですから力はあるのでしょう。しかも今まで経験してきた距離は1200mか1400mということになっています。シカゴスティングから分かるように、距離的な問題があるような馬は思い切って前に出てくる可能性はあります。しかし、いかんせんテンが速さそうではありません。今のところは好位から競馬をしてくるイメージでしょうか。鞍上も津村騎手へと乗り替わりとなります。引継ぎのようなものはされると思いますが、前走控えた競馬を試して1着と勝ち切っているところを見ると、無理して前にはこないのかなという風に思っています。
シュトラウス
→前走G2東スポ2歳Sの覇者が出てきました。不良馬場と特殊な馬場であったということはあったにせよ、新馬戦で2着に1.5秒差という強烈な差をつけての圧勝劇を演じて見せました。しかし2番人気に推されて出走した2戦目サウジアラビアRCでは出遅れが響いて3着となっています。この時のルメール騎手のレース後コメントが非常に印象的なものでした。
このようにコメントを残しています。ルメール騎手がこんな風に表現するのは珍しいと思いませんか?おそらく気性面での成長がこの馬には必要なのだということを述べていると思われるのですが…。そして迎えた前走G2東スポ2歳Sでは、鞍上がモレイラ騎手へと変わります。そして見事に1着となるわけですが、レース後にモレイラ騎手は次のようなコメントを残しています。
いやぁ、非常に難しい馬なのでしょうね…。行きたがる部分は決して改善されたとは言い難い状態であると判断します。それでも他に明らかに前に行きたがるような馬がいて、何とか前半抑えることができるようであれば今回も有力なのかもしれません。ということは陣営的には今回逃げさせようとは基本思っていないことになるでしょう。
セットアップ
→札幌2歳Sの勝ち馬となりました。今までキャリア3戦ですべて逃げて勝利をしている馬となります。さらにすべてが1800mでのこと。体力面に関しても十分マイルで逃げられるだけのものを持っていると言えるでしょう。過去3戦の前3ハロンは「37.5→36.3→36.8」とそこまで速いペースにはなっていませんが、前に出るという意思に関しては感じられます。この馬もテンションが上がりやすい部分があるようですが、それでも2着と0.7秒差をつけての圧勝。洋芝でのレースであることに加えて当日は稍重の馬場だったわけですから今回逃げたとしたら一気に速いペースになる可能性もあると思います。現時点では逃げ馬候補筆頭という感じでしょうか。
タイキヴァンクール
→こちらも逃げたのはデビュー戦でのことでした。新馬戦らしい前半緩いペースで37.3秒となっています。結果は今回も出走するかもしれないエンヤラヴフェイスに0.9秒差をつけられての3着でした。その後は控えて競馬ができるようになっていること、そして前走は4番手追走という好位からの競馬で結果を出せていることを考えれば、今回逃げてくる可能性は低いと思います。
ナムラフッカー
→前走はデイリー杯2歳Sで10番人気ながら3着と穴を開けました。実際にその時は出遅れて後方からのスタートということになっていますので少し参考外かなと。逃げたのはデビュー2戦目で鞍上も鮫島駿騎手でした。阪神1800mという距離の未勝利戦で前3ハロンは35.6秒と結構速いペースで逃げての勝利となります。鮫島駿騎手が今回も鞍上なのであれば積極策に出てくる可能性もあるかなと思うのですが、今回も前走で結果を出した松山騎手が鞍上。松山騎手が逃げるという印象はあまり湧きません。事実軽斤量が解けた後の松山騎手芝レース騎乗数は4192回で逃げたのは395回。確率は9.4%といったところでしょうか。ちなみに先ほど紹介した坂井騎手は1097回で128回。11.7%でした。これ全部の騎手で今度調べてみようかなww とにも書くにも松山騎手は10回に1回も逃げません。ちなみに松山騎手は芝全重賞で22回しか逃げていません。5.6%で平場含めたレースよりも重賞の方が逃げないという傾向があります。
さぁこう見てみると今回はおそらくセットアップが逃げてくるだろうという予測になるでしょうか。ちょっと予測は難しいのですが、ペースに関しても見ていくことにいたしましょうか。
このような前後半ペースでした。私が前4年と後4年で傾向が違うと考えたきっかけはこのデータです。明らかに近年の朝日杯FSはレースの特徴が変わってきている。もっと言えば日本競馬自体がどんどんラップが前のめりになっていると感じます。こういうところにその傾向が表れてくるのでしょう。私は今回もこの傾向は継承すると思っています。遅くても46秒半ばくらいのペースでセットアップは逃げてくるのではないでしょうか。最終的な判断は出走馬が確定して枠順が出てからということになるとは思いますが、展開面を考える上でのポイントとして頭に入れておきましょう。
G1 朝日杯FS:能力比較
【能力比較】
では続いて、出走馬の能力比較を行っていきましょう。今回も阪神JFの時と同様に1600m未経験馬が結構います。しかし、冒頭の考察で1600m実績優先ということが分かったわけですから重要な指標となるでしょう。では早速持ちタイムによる能力比較から行ってまいりたいと思います。
持ちタイムを比較すると、圧倒的にジューンテイクがトップとなっています。人気薄ではありますが今回Mデムーロ騎手が鞍上なのでしょうか。不気味な存在ではありますね。12月の中京ですか…。決してレベルが低いレースではなかったようには思うのですが7頭しか出走していなかったレースというのが気になりますよね。もう少しレース内容については分析が必要になってくるのかなと思います。次点には5頭が該当しました。シュトラウスあたりが有力なのでしょうか。では続いて上がりを見ていきたいと思います。ただその前に一つ。持ちタイムの能力比較順を見るとどうも出走が微妙な馬が多いような気がしてきました。なので上がりタイムの方は抽選組が分かるようにしてみたいと思います。まぁ抽選に漏れてしまうのは1頭だけなのですが。
そしてその抽選漏れの1頭というか、回避するのがスウィープフィートでしょうね。さすがに阪神JFで7着に入った翌週に朝日杯FSには出走しないですよね…。抽選出たとしたらびっくり。ということで上がりで優秀だったのは「ナイトスラッガー・タガノエルピーダ・オーサムストローク」の3頭でしょうか。ナイトスラッガーは前走33.7秒という上がりを記録しています。中京でのタイムですから優秀であると言えます。ただ前半ペースは36.8となっているのでそこまで前半で脚を使っていないことが要因であるように思います。タガノエルピーダは新馬戦京都1600mで33.5秒。タイムも優秀です。前半は36.6秒とこれまたそこまでペースは速くありません。最後にオーサムストロークです。東京1600で33.3秒の上がり。前半は38.0秒でした。この3頭が上がりとして優秀ではありますが、それでも今回のレースに合うような上がりかというと微妙なところです。次点の中でもジューンテイクくらいが拾えるかなという感じですので今回は持ちタイムを優先した方が良いかもしれません。
今回のデータではこれらの馬を能力比較考察該当馬としたいと思います。最終的にケチがつかないのはジューンテイクとシュトラウスでした。緑の4頭が今のところ1600mという枠組みでは次点という感じです。ただ一つだけ…タガノエルピーダとオーサムストロークに関しては馬格がありません。なのでここでは割引とします。
★能力比較考察該当馬★
クリーンエア⓰・シュトラウス➋
ジューンテイク➓・ナイトスラッガー⓫
結構人気薄の馬が多く該当しましたね。ということは可能性は次のどちらか。
可能性1⃣「1600m中心馬は力がなく1800m以上の適性がある馬中心」
可能性2⃣「荒れる」
どちらかでしょうね。できれば2⃣であってほしいところですがその最終判断をいまするのは早急です。
G1 朝日杯FS:ラップ考察
【ラップ考察】
細かい展開予想は最終見解にて行っていきたいと思いますので、ここでは全体のラップを中心に考えていきたいと思います。では全体のラップを視覚化してみます。
こちらが過去レースにおけるラップを視覚化したものでございます。私はスプリント戦でもない限り、ラップの下限は10.5秒、上限は13.5秒でグラフを作ります。これが毎回ブレてしまうとラップを見る目が養われないと思うからです。そして今回同じ基準でグラフを作ってみたところ「スタートから2ハロン目でグラフの下限を下回る」ということが起きました。ここが私の違和感の出発点であったわけです。そこで「➊2015~2018年」「➋2019~2022年」という風に分けてみることにしたわけです。そうすると次のような差が見えてきます。
これ…すごくないですか?前後4年でこんなにも傾向が変わっていることになります。間違いなく近年の朝日杯FSは前半が流れる傾向にあります。グラフを見れば一目瞭然です。ここである謎の答えが見えてきます。
なぜ2019年以降には、1800m以上の長距離適性がある馬よりも1600mまでで実績を出したことがある馬が好走しているか、それはレースのペースが「短距離化」しているということを表すのでしょう。そう考えれば翌年ダービーを制したドウデュースはとんでもない馬であると改めて言えるということになるでしょう。
ただここまで前が速いとなると、前で競馬をしている馬は厳しいと思えてなりません。どういう位置取りをした馬が馬券に絡んでいるのかを確認しておきましょう。
こう見ると、意外と1着馬は好位からの競馬が多いようですね…。これはびっくりです。しかし、ドウデュースを除いた3頭の勝ち馬はみんな短距離路線へと変更しています。そうか…これが理由でサリオスはマイル路線に行ったということなのでしょうか…。悔しいなぁ。まぁ1着馬は良いとして、2着以降は基本中段から後方の馬が馬券の中心になっているようです。展開を考えていく上でのヒントになりますので覚えておきましょう。
さて、今回の考察部分に関しては以上となります。
続いてバークレー指数上位馬ということになります。上がり、コース適性、距離適性の3つの指標上位に入った馬を紹介していきます。
G1 朝日杯FS:バークレー指数上位馬
【上がり優秀馬】
1位 ジューンテイク(0.7)
2位 アスクワンタイム(0.6)
3位 サトミノキラリ(0.5)
上がり最優秀馬はジューンテイクとなりました。
過去5戦すべてで上がり3位以内。安定して上がりの脚を使うことができる馬と言えるでしょう。ただ結果として4着や二桁着順になっていることも多く、数値だけを見る限りではズブいタイプなのかもしれません。ということでレース映像を見てきましたが、やはりズブい部分がありそうです。走法的に前半身が高い状態で走るタイプなので最後平坦な道がひたすら続くような競馬場には本質的に合わない可能性があります。もちろん阪神でも4着になったことはあるのですがそれも9月のこと。前走を見る限りでは前脚と後脚の脚の運びの連動性が出てきているようにも思うので成長は見られます。ただ、現時点では中京のように微妙に傾斜が続くような直線の方が向いているとうに思います。
2位には人気薄のアスクワンタイムが入りました。基本的には1200mで成績を残してきた馬です。前走京王杯2歳Sに関しては出脚が鈍かったこともあるのでそこまで気にする必要はないかなと思います。1200のレースをしている時にはいつも上がりトップの脚を使えています。さて、今回は1600m。しかも何度も述べている通り2歳馬にとっては非常にタフなコースをこなさなければならないと考えると、さすがに厳しいのではないかと思います。
3位にはサトミノキラリが入りました。東京で33.8秒の上がりはまずまずの数値です。1400mという距離ではあるものの前3ハロン36.0秒というのもまずまずのペースです。1400mまでしか距離をこなしていないこと、そして鞍上が変わるというのは正直割引と言わざるを得ないでしょう。ただ、一方で最近関東馬の活躍が目立ちます。単純に軽視というわけにもいかないような気もします。馬体が見られるようであればそこでしっかり判断をしていこうと思います。
【コース適性優秀馬】
1位 タガノデュード(0.7)
2位 以下の4頭が該当(0.6)
オーサムストローク・スウィープフィート・セットアップ・ナムラフッカー
コース適性でトップに立ったのはタガノデュードとなりました。
キャリア6戦と今回の中では経験レース数が多くなっています。特に阪神コースの経験があって、しかも2000mという距離で、しかも2着に連対しているのは高評価と言えるでしょう。非常にバランスの良い走り方をする馬で、前走なんかを見る限りでは稍重という馬場ももろともせず良いキレ脚をみせていたなぁという印象を受けます。現在人気薄の馬ではありますがしっかり1600mで結果を出している馬。軽視はできません。鞍上を見る限りではちょっとG1獲るまでの未来はどうしても見えないのですが、紐候補にはなる可能性があると思います。父ヤマカツエースは1400~2000くらいまで結構幅広い距離で活躍した馬ですからね。
2位にはなんと4頭も該当してしまいました。ここではスウィープフィート以外の3頭を分析していきたいと思います。
まずはオーサムストロークから見ていきましょう。
この馬は馬格が…と紹介した馬ですね。東京マイルで2勝しているのは能力の高さを表していると思いますが、前走は11/26で中2週しか空いていません。そこで大きく馬格が変化するとは思えません。最終的には馬体を見て判断をしたいと思います。エピファネイア産駒ですから早熟の可能性もあります。能力を凌駕するほどの完成度が馬体から感じられるのであれば考えてみたいと思います。ただ、馬格には表れないようなパワーは感じます。走法を見ても地面を叩きつけるような走り方。いわゆる掻き込むタイプですね。デビューから2戦は札幌洋芝でのレースを経験して結果も出せています。あそこまでトビは大きくないものの、ドゥーラみたいな感じなんですかね。ドゥーラも馬格そこまで大きくなかったですよね。いずれにしてもここからの変化に注目をしたいと思います。
続いてセットアップを見ていきます。
こちらもパワーがあるタイプが出てきました。札幌2歳Sでは横山武騎手が驚くほどの走りを見せてくれました。少しピッチ走法っぽい走り方をする馬なので基本は力のいる馬場の方が合うと思います。2023年の阪神JFタイムは92.6秒という最終タイムでした。これは阪神JFが今の形になってから最速ということになります。もちろん京都開催が今年から戻ってきたことによって阪神開催の日程が大きく変わっていますので、芝の状態も変化があるのでしょう。要するに現状の阪神芝状況はまだ冷静に分析する余地があるということです。高速馬場であるとするならば、相性はそこまで良くないかもしれません…。
ナムラフッカーを最後に紹介していきます。
阪神1800mで勝ち馬となって、しかも35.6秒というある程度流れるペースの中逃げ、上がり2位となる33.8秒の脚で勝ち切りました。そのペースと脚が見せられたとするならば面白い1頭なのではないかと思っています。先述の通りデイリー杯2歳Sは出遅れが響きました。もしかしたら1600は少し忙しい可能性もありますが、行き脚がついて無理なく先団につけられるようであれば一発はあると思います。先ほどの松山騎手の寸評はあくまで逃げるのか逃げないのかという意味で述べたものですので、馬自体には可能性があるように感じます。
【距離適性優秀馬】
1位 オーサムストローク(0.6)
2位 シュトラウス(0.5)
※3位以下にはたくさんの馬が該当しているのでここでは2位まで紹介することといたします。
距離適性トップにはオーサムストロークが入りました。しかしすでに紹介した馬となりますので、ここではシュトラウスを分析していきます。
本当に面白い馬で、今まで外国人騎手しか載せたことがないようですね。新馬戦はレーン騎手、2戦目サウジアラビアRCはルメール騎手。前走はモレイラ騎手となっていて今回はマーカンド騎手ですか。これだけ見ても折り合いに難ありということが分かります。すべては折り合いがつくかどうかがポイントです。マーカンド騎手はもちろん一流のジョッキーであることには間違いがないのですが、折り合い面の上手さが最大の特徴かと言われるとちょっと違和感があるのは私だけでしょうか。ちょっと極端な騎乗もありそうなので芯のところでは日本競馬にアジャストできていないのかもしれません。ただ、確実に陣営から折り合い面のことは言われているとは思いますので意識して騎乗してくるでしょう。過去マイルが2戦、1800mが1戦と距離に関しては問題がありません。軸にするかというとちょっとリスクもあるように感じますが、今回のレースの中心となる馬の1頭であることは間違いないでしょう。折り合いがつくようであれば…、この馬はめちゃくちゃ強いと思います。
総合指数上位馬(途中経過)
1位 ジャンタルマンタル(7.145)
2位 シュトラウス(7.100)
3位 セットアップ(6.806)
4位 ナムラフッカー(6.000)
5位 エコロヴァルツ(5.781)
総合指数に関しては、騎手指数と枠番指数などが入っていないものになります。2歳重賞は騎手の指数が非常に大切になってくるので、現時点での総合指数はあくまでも参考程度のものになるため、ここでは個別の分析は割愛します。
G1 朝日杯FS:中間考察該当馬
★中間考察該当馬★
エコロヴァルツ➎・ジャンタルマンタル➋
シュトラウス➌・セットアップ➍
ダノンマッキンリー➊・ナイトスラッガー⓫
ナムラフッカー➐
今回はこの7頭を中間考察該当馬にしたいと思います。いやぁ、何とも決め手がない感じです。現在1番人気のダノンマッキンリーに関しては中間考察ではほとんど登場していない馬ではありますが、該当馬には一応入れておきたいと思います。決して人気馬だから決めたわけではありません。1400mしか経験がない馬なので現時点では積極的にはなれないのですが、前が34.4秒や35.7秒と比較的流れた展開の中で結果を出していること、そしてタイムも良いのがどうしても気になってしまい、現状では入れさせていただくことにいたしました。ただ、おそらく私は今回この馬は本命にはしないと思います。馬体見て気が変わったらごめんなさい。
今回の中間考察は以上となります。
頭で考えたことを書きなぐっている形なので、乱文本当に失礼いたします。結構最近では競馬予想界隈でも長文で分析する方が増えてきたように思います。中には私なんかよりも文才にあふれている方を多く見かけます。私は文章を書くことに慣れてはいるものの得意と思ったことは今まで一度もないような人間ですので、コンプレックス最高潮ですwww ただ、競馬のことを四六時中考えて考えて考え抜いている部分においては決して負けていないと思います。いよいよ朝日杯FSが終わると有馬記念を迎えます。今年私はファン投票をしませんでした。ファン投票をしたからって何か変わるものでもないのですが、自分がファン投票したということでほんの1mmでも判断に色眼鏡が入ることを避けるためです。おっさんの変なこだわりですのでここに書くほどのことでもないのですが、それだけ有馬記念は考察にこだわりたいという思いがあるということです。
今年も年の瀬を迎えます。
寒くなってきていますが皆様お体を大事になさってください。
今回も私なんかの記事を最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
来週もしっかり的中させたいです。
記事を読んでくださった全ての方に幸あれ♪