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G2 2024年セントウルS:中間考察

皆さんこんにちは。
バークレーでございます。
今週はセントウルSの中間考察をお送りしていきます。
先週は出張の関係で最終見解を書くことができませんでした。
もちろん最終見解で述べる時に必要なデータ、いわゆる隊列予想というのはまとめていたのですが、文章で起こす時間が先週はありませんでした。今週からはいつもの通りの時間が取れると思いますので、数少ないとは思いますが楽しみになさっている方のためにがんばっていきたいと思います。
いやぁ、振り返ってみるとやはり夏競馬は難しかったですね…。前半は良かったのですがね…後半は結構難しかったですし、買い目の力の向上が必要なのだということが分かりました。私自身の6~8月末までの回収率は111.2%と回収率100%を超えることはできましたが個人的には荒れる夏だけにもう少し稼いでおきたかったです。

夏競馬が終わり秋競馬が始まります。
9月以降は紛れの要素が少なくなることが一般的ではありますが、メンバーによっては荒れるレースもありそうです。馬の力関係をしっかりつかめていれば荒れる荒れないも見えてくるはず。今週のセントウルSはじめ3重賞はどうなのでしょうか。この中間考察ではセントウルSのみを深く考察していきますが、他の重賞についてもXなどで積極的にポストしていきたいと思います。では早速考察を始めていきましょう。


G2 セントウルS:予想基本方針

G2 セントウルS:中京芝1200m左回り
【コース形状】

中京競馬場芝1200m左回り:コース形状

こちらが今年セントウルSが行われる中京芝1200mコースとなります。そもそも中京競馬場でセントウルSが行われたことも過去そんなに数がありません。阪神競馬場改修工事の関係で今年は再び中京に戻ってくることとなりました。スタートは向こう正面2角を出たあたりからとなっていて、初角までは316mとなっています。一番テンが速くなる初角までの距離ですね。そして3~4角はスパイラルカーブが待ち構えています。新潟ほどではありませんがある程度コーナーはきつめ。ただ中京競馬場に実際行って見るともう大箱といって良いほどの大きさを持っていますので、コーナーがきついから内有利というわけでもないような気もします。まぁただこのスパイラルカーブということもしっかり頭に入れておきましょう。そして最後の直線は412.5mと長く、直線に入ってからすぐに急坂が待ち構えています。私のフォロワーさんの中には比較的最近競馬を始めたという方が多くいますので、改めて基本的なことを述べますが、日本には「急坂」と呼べる坂が設置されている競馬場がいくつかあります。一般的には「中山・阪神」のゴール手前最後にある急坂、そして「京都」にある通称淀の坂はコースの半ばあたりに設置されています。この2つが有名ではありますが、セントウルSが今年行われる中京競馬場にも「急坂」と呼べる上り坂が設置されています。その高低差は2mほど、傾斜は中山競馬場の急坂に次ぐ2番目のものになっています。ここもしっかり情報として頭に入れておきましょう。
しかし、今回のセントウルSにおいて最も重要なことはコース形状ではありません。いや、もちろんコース形状も重要ではあるのですがそれ以上に今回は重要なデータがあります。それは「開催週」です。直近16年において中京競馬場でセントウルSが行われたことは3回のみあります。それらはいずれも「開幕週」でのレースでした。夏の中京競馬場というのは非常に時計が出やすくなる競馬場です。その影響もあってか、過去3回の中京開催セントウルはいずれもスピード決着となっています。
2020年「67.9秒」
2021年「67.2秒」
2022年「66.2秒」(レコード)

2020年こそそこまで速い決着ではありませんでしたが、その後の2年はいずれも速い決着でした。阪神で行われるセントウルS勝ち馬の平均は67.68秒。これも決して遅い時計ではないのですが、2021年と2022年で大きく平均値を上回る結果となっています。日本競馬は年々高速化が進んでいますので2020年よりも2021年、2021年よりも2022年の方が速くなっていることはある意味うなずけます。念のためセントウルS以外の中京1200m重賞およびOP特別の勝ち馬平均タイムを見てみても「68.09秒」となっていて、開幕週セントウルSがどれだけ時計の出やすいレースだったかが分かります。
そもそも、こういう開催会場が変更になった時は、「過去10年の消しデータ」みたいなものを出している予想家の方に注意が必要です。そもそも3回しか中京で開催していないわけですから…。阪神と中京で行われるレースは全くの別物です。そもそも馬や開催時期が異なればレースなんて別物になってしまいます。もっと言えば、1頭出走取消になっただけでレースは別物になると私は思っています。だから「過去○年消しデータ」「過去○年勝ち馬傾向」のような予想には引っ掛からないでください。そして今回は「中京開幕5週目」のレースです。先日小倉2歳Sがなぜか中京で行われました。今回のセントウルSと同じ中京1200mですね。この時も内側の馬場はかなり荒れてきており、内を突かねばならなくなったレイピアは人気をある程度集めておりましたが着外に敗れる結果となりました。イン前有利という開幕週の法則が崩れたということは決して逃げ先行有利という訳ではないということでしょうか。
■開幕週以外の中京が逃げ先行だけが有利とはいえない根拠■
過去中京開幕週に行われた3回のセントウルSにおいて、着内に入った馬たちはどんな位置取りをしていたのでしょうか。たった3年だけのデータではありますが、他のデータと照らし合わせてみることにいたしましょう。
コーナーの通過順位の平均値というのはあまり考察には使ったことがないのですが、一応参考程度に見ていくことにいたします。
1着(3.7ー3.7)2着(5.3ー5.3)3着(5.0ー5.3)
一方で中京開幕1~2週目以外の良馬場重賞およびOP特別の着内馬についても同様の通過順位データを出してみると…
1着(6.5ー6.3)2着(5.17ー4.66)3着(6.42ー6.05)
2着以外は好走ゾーンが後ろに行っていることが分かりました。当然出走頭数も関係してくると思いますので調べましたが「中京セントウル15.67頭」「中京開幕1~2週目以外の良馬場重賞およびOP特別の着内馬15.14頭」とさほど頭数も変わらない中でのデータということになります。それは今回のセントウルにも同じことが言えるのではないでしょうか。
→今年のセントウルSの好走ゾーンは過去中京開催の時よりも後ろ!

【断面図考察】
続いてコースの高低差を見ていくことにいたしましょう。

中京競馬場芝1200m左回り:断面図

こちらが中京1200mコースの高低差です。スタートしてすぐに長い距離下っていく形状となっています。開幕週であればキレイで時計の出る馬場を利用して、ガンガンペースを流れたものにしていく展開が思い浮かびます。一方で今年は内側が荒れた状態です。しかもセントウルSはAコースで開催されますが、先週小倉2歳SもAコースでの開催でしたので、荒れた馬場は日曜開催が終わって今週の土曜日に至るまで、わずか1週間弱の間で芝がどれだけ成長するかによるのです。さすがにこの1週間弱の間に洋芝を補正するようなことはないでしょう。そうすると引き続き内側の馬場は荒れたものになり、逃げ先行馬特に先行馬が内側の枠を引くようなことがあった場合は難しい騎乗となるでしょう。逃げ馬でかつちゃんとハナを切れるくらいのテン速さがある馬であれば、荒れた芝部分を避けた進路を確保することができますが、先行馬くらいだと外から蓋をされて、終始馬場が傷んだところを進まなければならなくなる可能性があるということです。いつも以上に並びというのが大切になってくるでしょうか。
また、この形状から分かることは他にもあります。
開幕週であれば距離適性が1200mギリギリの馬であっても乗り越えられると思いますが、今回はある程度内側が傷んでしまっている以上何頭分か外を回らなければなりません。内側が傷んでいる分ペース的には緩やかになる可能性もありますが、距離ロスに関してはどうしても避けて通れません。それは下手したら逃げ馬や番手の馬でも距離ロスが生じてしまうということを意味しています。そうなると距離ロスする分ペースを緩くするということにつながるのかもしれませんね。

G2 セントウルS:逃げ馬考察

【逃げ馬考察】
先日行われた新潟記念では逃げたアリスヴェリテが前3ハロンで思うようなペースにできず、想定よりも緩いペースになってしまったことでその後の4~5ハロン目でもペースを緩めることができませんでした。結果としてコーナーで一気にペースを落とす展開となりましたが、番手を進んでいたシンリョクカがそこまでペースを上げなかったため隊列的には縦長のまま、しかし番手と後方の馬との距離感はある程度縮まった状態で直線を向くことになりました。これがスタートでゲートを上手く出られなかったセレシオンが馬券内に入ったある意味理由です。このように逃げ馬がどういうペースで逃げていくのかをとらえることは、後ろに控えている馬たちの中でどの馬が好走するのかについてのヒントになります。新潟記念でもアリスヴェリテが思うようにいけない可能性ということについても考える必要がありました。ただレース前にそれを掴むためには、どの部分のデータを見ればよかったのでしょうか。おそらくそれは追い切りなのだと思います。アリスヴェリテのマーメイドSの時の調教と新潟記念の時の最終追い切りでは明らかな違いがありました。そういうところから見ていくものなのでしょうね。

さて、早速今週の逃げ馬について考えていきたいと思います。
まずはいつもの通り、直近5走で逃げたことがある馬からピックアップしてみます。
■逃げ馬候補■
アサカラキング➍・グレイトゲイナー➋
テイエムスパーダ➊・トウシンマカオ➊
ピューロマジック➎・モズメイメイ➊

さすがのスプリント戦。直近5走で逃げたことがある馬が6頭もいることが分かりました。さすがにトウシンマカオ、モズメイメイは直近のレースを見る限り逃げるというよりも控える競馬を選択しているので、そこまで陣営の意思は強くないのかなという風に思いますが、今回はアサカラキングとピューロマジックという直近でも逃げる以外の競馬をほとんどしてきていない馬が同時に存在することになります。グレイトゲイナーも含め3頭あたりのどれが逃げるのか、これが今回のセントウルSのポイントになってくると思います。では続いて「テン速さ」を比較してみましょう。

G2セントウルS登録馬:テン速さ

このような形になりました。
テンの平均いわゆる基礎的なテンの速さで言えばわずかにピューロマジックの方が上となりました。グレイトゲイナーはテン平均ではそこまで上位ではありませんが、マックス値では全体2番目。こういうタイムを出す馬は自分のペースで進んだ時、結果的にハナに立てれば逃げるというタイプです。アサカラキングはそのグレイトゲイナーのタイプの上位互換。いわゆるテン自体も速いので結果的に自分のペースで進めばハナに立てるというタイプなのでしょう。ではピューロマジックはどうなのでしょうか。ここで大切なのはピューロマジックが3歳であるということです。まだまだ周りが遅いペースしか経験していないというレースも多くありそうです。そして3走前マーガレットSでは重馬場だったことでしょうか。馬場を踏まえた調整というのはまだ手探りな部分があります。重馬場でも33秒フラット近いスピードで前3ハロンを走る時もあります。重馬場でも何種類もあるというのがそういうことなのでしょうか。この馬も基本的には基礎的なペースが速いタイプの馬だと思っています。要するにアサカラキングと同タイプであるということです。普通に考えれば同タイプの逃げ馬が同時に出走する場合、お互いやり合う展開が目に浮かびます。しかし、気になるのはアサカラキングが前走スタート時の出脚が鈍かったことです。もともともっと長い距離で使われてきていた馬ではありますが、2走前から1200mで使われ始めて、前走が初めてのスプリント重賞でした。1400m戦であれば33秒台半ばあたりのテンでも十分前に出ることが可能となりますが、スプリントとなるとそうはいきません。スタートセンスも必要ですし、二の脚もしっかりつけて前に行き切らねばなりません。それこそ2走前のように33秒フラット程度でスタート出られれば良いのですが、ピューロマジックは32秒台もいとわない行き脚の持ち主です。今回はピューロマジックが逃げるのではないかと思います。

G2 セントウルS:能力比較

【能力比較】
さぁ続いて能力比較を行っていきたいと思いますが、今回は非常に難しい結果となりました。何が難しいのかはデータを見ていただければ分かると思います。まずは持ちタイム比較から行っていきましょう。

能力比較:持ちタイム

持ちタイムはこのようになりました。アネゴハダとテイエムスパーダがトップには立ったのですが、この2頭はともにものすごい時計が出たCBC賞でのタイムでした。テイエムスパーダはその後のセントウルSを参考タイムとして見ています。これでも上位に来たのでアネゴハダよりは信憑性のあるタイムなのかなと。そしてこの持ちタイム比較をする場合難しいのが斤量です。スプリント戦は結構ハンデ戦も多くありますので、それぞれのタイムを出した時の斤量が全く違います。このタイムを出した時の斤量は右側に着さしてありますが、赤字が今回の方が斤量を課されている馬、青字は持ちタイム最高記録の時よりも軽い斤量の馬を意味します。
アネゴハダはさすがに49㌔の時のタイムなので割引。テイエムスパーダは判断が難しいですね…。昨年セントウルは阪神開催ではありましたが勝ち馬になりました。CBC賞低斤量で勝利した時から、ずっと斤量で苦しめられてきましたが、時計の出る馬場を味方につけて昨年ついに斤量の壁をクリアした瞬間でもありました。ただ、今回は中京開催でしかも開幕5週目です。先週は重馬場開催のため時計が出なくて当たり前だとは思いますが、その前の週のタイムを見てみても、そこまで時計が出ているという感じには見えません。さらに先週末の雨によりさらに芝は傷ついていると言えるでしょう。どこまで馬場が回復してくるかは分かりませんが、この馬は時計が出る馬場の方が絶対に良いタイプ。そう考えると当確ラインには載せることはできません。さてその下の3頭が今回は当確ライン。特にピューロマジックに関しては今回53㌔で出走できるというのは本当に大きなポイントになるでしょう。

能力比較:上がりタイム&前半ペース

こちらはストーンリッジが非常に優秀な数値となりました。現状騎手が決まっていないようですね。昨年北九州記念では3着に入りましたが、そこから1年以上のブランクを経ての出走となりました。その部分で人気もないですし出走できるかどうかも分からないのでしょう。ここでは良いデータとなりましたが、さすがにそのまま鵜呑みにはできないということが分かりました。このデータを見る限りではアサカラキングとママコチャはやはり優秀ですね。ママコチャに関しては56㌔を背負って昨年のスプリンターズSを制しました。そこからずっと56㌔を背負っていますが阪神Cでは5着、高松宮記念では8着に敗れています。高松宮記念は重馬場で開催されましたのでそこまで重く考えなくて良いとは思います。しかし牝馬で57㌔を背負うというのはやはりちょっとどうなのかなとは思ってしまいます。アサカラキングは先ほども述べた通り、スタートで崩れて番手に収まった時にどういう風に崩れてしまうのか心配です。そうするとやはり次点グループの好走確率が高いのではないかと思います。

能力比較:総合評価

とんでもなく奇妙な該当馬となりました。
やはりピューロマジックの持ちタイムは無視できません。
いくつかの要素踏まえて上記8頭を能力比較考察該当馬にしたいと思います。

G2 セントウルS:バークレー指数上位馬

【バークレー指数上位馬】
上がり優秀馬
1位 ミッキーハーモニー(2.0)
2位 テンハッピーローズ(1.3)
3位 サウザンハニー(1.2)

上がり最優秀馬はミッキーハーモニーでした。
この馬は直近5走で4回の上がり最速、キャリア13戦のうち8回が上がり最速というデータを持っています。長い脚を使えるタイプで右回り左回り関係なく末脚は顕著です。一方で典型的な後ろから脚を溜めて一気という競馬しかできないタイプでもあります。前が崩れる展開待ちの要素が強くなっています。2走前のTVh杯ではようやく3勝クラスを勝ちあがりましたが、この時の前3ハロンは33.4秒と洋芝スプリントにしては流れる展開でした。そういう展開になった時には狙ってみたいと思います。そして今回に関してはさすがに相手が強くなりすぎるということもありますのでちょっと厳しいのではないかと思います。
2位には今年のヴィクトリアマイル勝ち馬テンハッピーローズが入りました。次のコース適性でもトップに立っています。この馬は左回りにおいては上がりの脚を上手く使って好走というのが目立ちます。一方で多くの方が思ったとは思いますが「え?スプリントに出るの!?」というのが私の最初の感想でもありました。これはnetkeibaでもインタビューが掲載されており、陣営としては毎日王冠かセントウルSがアメリカに挑戦する前のローテとして候補に挙がっていたようです。しかし毎日王冠だとどうしてもそこからアメリカまでの期間が短くなるためセントウルSにしたと…。私の中ではいくらそういうローテの問題があったとしてもいきなりスプリント重賞で通用するかどうかは未知数だと思っています。そもそも行き脚が付くタイプではありませんし、無理に前に行って馬群に揉まれれば掛かってしまいます。そういう難しいところを孕んだ馬だったからこそ、ヴィクトリアマイルにおける津村騎手の位置取りが光ったわけです。1200mは未経験ではなく、デビュー戦の時に小倉で1度だけ出走しています。その後は1400mを中心に使われてきました。冒頭で述べた通り、内が荒れた今の中京を走る時、どうしても外を回して直線に向かう可能性がありますが、それは正直この馬にとってはプラスです。しかも1200mよりも長い距離の適性があることはすでに今年の5月に証明されているわけです。本当にこの馬の取捨は難しい…。だからこそG1馬であっても想定5番人気という形になっているわけです。もちろんこの時期の人気は当てにはなりませんが…。内なら控える、外でも控えてじっと我慢して、直線で弾ける訳ですね。一方で直線は東京よりは短いです。距離的にも2ハロン短くなります。そういう忙しさの中でこの馬の良さが発揮できるようになれば、本当にすごい馬になったと思いますし、津村騎手の手綱には頭が下がります。買うなら覚悟を決めて、買わないなら来たら仕方ないと腹を括ってこの馬は見ないといけないと思います。
3位にはサウザンハニーが入りました。
私は現状の人気だけ考えるならば、この馬は今回狙い目だと思っています。以前ファルコンSには出走していて3着と結果を出せていました。そして2度目の重賞挑戦となった前走函館SSですが、勝ち馬サトノレーヴと0.2秒差の4着と掲示板を確保。2位のウイングレイテスト、3着のビックシーザーとはタイム差なしの4着です。私はタイムは別としてもこの馬はレベルが高かったと思っています。ウイングレイテストはその後アイビスSDで2着と直線競馬で結果を残しました。ビックシーザーはキーンランドC6着となりましたが、今年のキーンランドCはレベルが高かったと思います。その中での4着ですからこれは素直に評価してかまわないのではないかと思うのです。どうしても競馬としては後ろからになるとは思います。しかし上がりの脚は顕著ですし、スタートと道中でスムーズに折り合えれば十分重賞でも末脚の威力を発揮してくれるのではないでしょうか。

コース適性優秀馬
1位 テンハッピーローズ(1.4)
2位 ママコチャ(1.0)
3位 トゥラヴェスーラ(0.9)

コース適性は左回り適性ということでやはりテンハッピーローズがトップに立ちました。テンハッピーローズについては上がり優秀馬の部分で詳しく述べていますので、ここでは2位に入ったママコチャから紹介していくことにいたしましょう。いわずもがな昨年のスプリンターズSの勝ち馬となります。本格的にスプリント戦に参戦してきたのはスプリンターズSの1走前北九州記念でした。この時は2着に入っています。能力比較の際に斤量のことについては触れましたが、今回は57㌔という未知の斤量だけがポイントになるでしょう。ある程度どんなレースでも前に安定してつけられる行き脚の速さを持っていますし、終いの脚も緩みません。しかも1200mよりも長い距離の適性を持っています。そういう意味で現状1番人気に推されているというのは納得がいきます。前走は馬場が原因ですし、2走前は本格的マイラーがレースにいましたのでそこもそこまで重く考えなくて良いかなと。そうすると今の状態がどうなのかというところだけでしょうか。間違いなく叩きですし昨年の北九州記念に比べるとメンバーのレベルは高いと思います。叩きの状態でどこまでやれるかという判断がポイントになるでしょう。
3位に入ったトゥラヴェスーラについて分析します。
間違いなく左回りの方が良いことは分かっていました。昨年のCBC賞で4着、そして高松宮記念では不良馬場ながら3着と好走しています。1400m
は長いけれど1200mは展開待ちというちょっと分析が難しい馬であるように感じます。ただやはり今年の北九州記念でピューロマジックに1.2秒差というのはいただけません。9歳であるだけあってキャリアは33戦に上ります。正直ちょっと衰えが見えてきたかなと感じます。

距離適性優秀馬
1位 サウザンハニー(1.7)
2位 ヨシノイースター(1.6)
3位 ピューロマジック(1.0)

距離適性のトップはサウザンハニーでした。
すでに前の部分で紹介していますので、ここでは2位のヨシノイースターのみ紹介していきたいと思います。前走北九州記念2着という結果は丸山騎手が上手く乗りました。ただピューロマジックに0.1秒差、その前の春雷Sではサトノレーヴに0.1秒差という結果を出しているのは立派です。競馬が馬いタイプなのでしょう。左回りは向いていると思いますし、今がある意味全盛期なのかもしれません。私はこの馬は間違いなく買うと思います。

総合指数上位馬(途中経過)
1位 テンハッピーローズ(11.226)
2位 ママコチャ(10.797)
3位 ピューロマジック(9.497)
4位 サウザンハニー(9.111)
5位 トウシンマカオ(8.575)
参考2023セントウルS総合指数
1位 ビックシーザー(11.536)10着
2位 ジャングロ(11.315)6着
3位 アグリ(10.264)🥈
4位 スマートクラージュ(9.688)🥉
5位 エイシンスポッター(9.119)7着

総合指数はテンハッピーローズがトップになりました。
3項目上位馬に唯一出てこなかったのがトウシンマカオです。
ずっと応援していていつかG1馬になってほしいと願っていた馬です。馬場や展開に悩まされてきた馬でもあります。2年連続で高松宮記念は道悪でした。やはりある程度良馬場に近い方がこの馬は能力を発揮してくれると思います。以前に比べて前目もしくは中段あたりでも競馬ができるようになっています。その行き脚をもって、かつ上手くペースをコントロールできれば、このメンバーでも力は上位だと思っています。一方で最近ズブさも見えてきてしまっています。楽な手ごたえで前につけて、ある程度粘るような競馬ができれば着内は十分にあり得ると思っています。
昨年のデータをご覧ください。
もちろん阪神でのレースですので参考にはならないのですが、他の年度を見ても指数上位だから本命とはなりにくいレースです。適性や展開がものを言います。そういう意味で今回は本命を選んでいきたいと思っています。

G2 セントウルS:中間考察該当馬

★中間考察該当馬★
軸候補
サウザンハニー⑧・トウシンマカオ➂
ピューロマジック➀
相手候補
カリボール⑰・テンハッピーローズ➄
ママコチャ➁・ヨシノイースター⑥

以上の7頭を今回の中間考察該当馬といたします。
てか…いつの間にピューロマジックが想定1番人気に…。やめてー。

今回の中間考察、お読みくださりありがとうございました。
私は10000字を下回るような簡潔文章は書けないことが分かりましたwwwそれでも一生懸命書いておりますのでどうかお許しください。記事を読んでくださった全ての方に幸あれ♪

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バークレー教授
予想には一切妥協しません!独自の指数データを日々改善させて的中率をあげていきます!