Tableau LOD計算(FIXED)について
LOD計算(FIXED)について整理したいと思います。
最初、LOD計算がSUMのような集計関数と思っており、
LOD=詳細レベル表現と聞いてもよく分かりませんでした。
今日は簡単な事例を使ってLOD計算への理解を深めたいと思います。
まずこちらの例で顧客ごとの利益率を知りたいと思った時、
Tableauではどのように計算できるでしょうか。
行に顧客名を配置すると、平均の利益率は
山田太郎さん:0.46333、鈴木花子さん:0.42500 と表示されます。
エクセルファイルで計算した結果と見比べると、
Tableauとエクセルファイルの利益率が異なっています。
Tableauでは山田太郎さんの利益率は、
(0.5+0.6+0.35)÷3=0.48333 と計算しています。
ただ、知りたいのは顧客ごとの利益率なので、
山田太郎さんの売上合計に対する利益合計の割合が正しい計算です。
このような時にTableauでLOD計算を使うことによって
顧客ごとの利益率を計算することができます。
計算フィールドから顧客ごとの利益率を計算するLOD計算を追加します。
「FIXED」は、顧客名ごとに括って計算することを意味しています。
これによってレコード数に関係なく、顧客ごとの計算ができます。
この顧客ごとの利益率を使って、再度Tableauで計算してみます。
エクセルファイルで計算した顧客ごとの利益率と
同じ結果となりました。
このように、LOD計算を使うことによって
集計したい単位に束ねて計算することが可能になります。
最後に、LOD計算がどの順番で実行されるか確認します。
下の図は、Tableauヘルプに掲載されているTableauの操作順序です。
LOD計算(FIXED)は、ディメンションフィルターより前に計算されます。
ディメンションフィルターに店舗形態:ネットと設定した場合でも
LOD計算(FIXED)が先に計算されるため、計算結果は変わりません。
次回は、LOD計算のINCLUDEについて整理したいと思います。