法則一覧③ーイノベーションを生み出す組織論
こんにちは!World One研究所です!
人類の進歩に必要なイノベーション。イノベーションを通じて人々は高度な文明を手に入れました。今後の人類の発展の為に必要なイノベーションはどのように生み出せ良いのでしょうか?イノベーションは、ある方法論に従えば生み出せます。本日はイノベーションを生み出す方法論をご説明します。
本日もWorld One研究所のデータベースから、イノベーションの生み出し方について、その中の5個を厳選してご紹介します。
1.廃棄を制度化する
全てのものにはライフサイクルがある事を理解する必要がある。注目を集めた技術も必ず陳腐化して新しいものに取り変わられる。
2.人・道具・情報を想定の3倍を準備する
イノベーションを生むには、人、道具、情報が必要になる。そして、予想を超える努力が必ず必要になるため、人、道具、情報をそろえる為に通常必要な資金の3倍を準備しておく。この数字はイノベーターの経験則に基づくものだが、ポイントは想定以上の資金を、想定を超える規模感で用意する必要があるということである。これは、イノベーションに関するプロジェクトには予想不可能な事象が多いことが容易に想定できるが、この想定に合致している。
3.期限を設定し成功のみに報酬を与え失敗を罰しない
イノベーションには失敗が前提として含まれている。プロジェクトの実行機関とイノベーションの成功には正の相関関係はない。ある一定の時期を超えると成果はあがらない中、時間だけが無尽蔵に伸びる事になる。
期限内の成果に基づき成功のみに報酬を与え、失敗を罰しない。イノベーションは、失敗のリスクを取らなければ成功しないものであり、失敗を罰することで成功を遠ざけることになるからだ。
4.利害関係を一致させる
イノベーションに取り組むチームが全ての責任を負い、全ての報酬を受け取れるようにしなければならない。必要以上の努力を促す為には、自らに大きな見返りがある事を前提にしなければならない。
報酬は、金銭的なものにもなりえるが、一番望ましいのはイノベーションにより生み出すモノやサービスのユーザーとなりイノベーションによる改善効果を享受できることである。
5.トップと直結させる
イノベーションを生み出すチームはトップと直結していなければ、トップが望むイノベーションは生み出されない。それは、イノベーション自体を強く望むトップの存在がまず大前提として必要であることを示唆していることに加え、目標設定から軌道修正を常に図っていく必要があるイノベーションを生み出す過程では、トップと直接対話をしめざすべき姿のイメージをすり合わせ、それらを報酬体系に適切に反映する必要がある。
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不必要なものをそぎ落としたプロダクトを試作品として作り、とりあえず市場に出してフィードバックを得ていく重要さを記載してくれています。
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イノベーションの形について説いてくれています。前提条件を変えていく、破壊的なイノベーションと、前提条件を同一に保ったままさらに上を目指すことで見てなかった景色をみようとするカイゼンによるイノベーションがあることが認識できます。
3.翻訳書ときどき洋書 さん
社会的な規模でイノベーションを生み出すことを促すには、イノベーションを生むためのインセンティブを無理やり作り出さなくてはならないという発想。これがグリーンプレミアムというもの。CO2を排出する生産過程に税金を課したり、もしくはCO2を全くださないイノベーションに補助金を拠出する等して資金を集めやすくすることで需要を無理やり生み出していくという発想だ。これは、Freeriderが存在するような市場、つまりは、誰かがやってくれるからそれにのっかっておけばいいというような発想がはびこる世界では必要なのかもしれない。地球規模のイノベーションに向けた政府支出であると言えるものだと思う。しかしながら、政府主導のイノベーションは成功したことがなく、これがどこまでワークするのかは懐疑的だ。だからこそ、市場を刺激する為に、需要を無理やり創出しているのだと思います。