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くるりツアー2023感想〜ハードにキマる!つやなし無造作ハッピージェル〜

上記Xのポスト及びツリー転記(2023/12/23)
2023年12月16日(土)愛知 ZeppNagoya
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 新しい地平線に立つためのツアーだったと思います。くるりがくるりになるために「さよならストレンジャー」まで立ち戻る必要があった今までを越えていき、「感覚は道標」が二つ目の原点になるためのライブだと感じました。彼らは常に新しい観点を私たちに与えてくれます。

 しかし、そのために初心に立ち帰る勇気はどこから湧いてきたのでしょう。自分に置き換えて考えると、生業を初めた頃のやり方に宝石を見つけられるでしょうか?私は全く思えません。最新が常に成長した最高の形だと思っているからです。彼らはそれを縛りと捉え自ら断ち切りました。物凄い恐怖でしょう。

 「くるりのえいが」及び「感覚は道標」にまさに導かれるような方法と実りが示されています。その実りの収穫として、くるりも我々も同じ緊張感の下のライブパフォーマンスだったような気がします。ただ、すぐに森さんの凱旋と我々の歓びがひとつになりました。森さんの涙を見ればわかりました。

 クリフアーモンドのドラムを日本で見せられる稀有なロックバンドでもあり、オリジナルメンバーの森さんのドラムでも魅せられる唯一のロックバンドです。森さんとはまたいつか必ず出会えるだろうと思います。くるりの音楽を信じていれば巡ってくるでしょう。

 さて、初心に立ち戻る勇気は一体どこからきたのでしょう?私はくるりが新しい音楽を創造する行為、そこから産まれてくる「何が何でも」「がむしゃらに」「生きていく」ための尊さこそその勇気の源泉なのだと感じました。くるりが音楽の中に生きていることに感謝したいです。

 クリフの音に初めて打楽器の音階を感じ、森さんのドラムに初めて感情の揺れを感じました。曲ごとの感想は、ふとした時に。アルバム、映画、ツアーと一緒に旅した時も今日ここまで。明日からと言うと忙しいですが、またそのうちに新しいくるりと出会えることを信じまして。大団円!森さんありがとう!

〈了〉

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